【米国株】マスターカード(Master Card:MA)の銘柄分析

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今回はマスターカード(MA)のファンダメンタル、チャート分析をやっていきたいと思います。

先日ビザ(V)を分析しましたが、ほとんど同じです。参入障壁が高く利益率の高いビジネスモデル自体が旨みとなっており、当面継続する見込みです。

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今回はビザ(V)のファンダメンタル、チャート分析をやっていきたいと思います。 皆さんも一枚はビザのクレジットカードを持っているんじゃな...

ビザが業界リーダー、マスターカードはフォロワーですので、基本的にはビザと比較する形で書いていきます。

もちろんマスターカード単体では素晴らしい会社なんですが、やっぱり同業界でシェアで圧倒しているビザの方が良さそうに見えてしまいますね(でもせっかくなので記事にします)。後で財務諸表とかの確認用にもなればという感じですね。

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マスターカード(MA)の事業内容

ビジネスを3Cで分解してみましょう。

事業内訳

マスターカードも事業は決済インフラの提供です。内訳の書き方が違ったので正確に比較はしていませんが、ビザとほとんど変わらないと思われます。

(出典:マスターカード IR)

海外比率は62%程度で、ビザよりもやや海外偏重です。

(出典:マスターカード IR)

※APMEAは、Asia Pacific/Middle East/Africaの略みたいです。

色々と見ていましたが、ビザに対して優位に立っているトピックスが少なく、2番手の印象は拭えません。後で見るように、売上や利益指標も少しずつビザに劣っており、コスト構造の差(規模の経済で向こうが上)が出ているのではと推測します。

ただ、買収について、直近の買収案件は、英国VocaLink(英国のATMやモバイル決済サービスを提供している企業)なので既存ビジネスの拡大ですが、もう少し前にクラウド分析会社APTを買収しています。ここは予測分析ソフトウェアを開発している企業なので、決済サービスにマーケティングやマーチャンダイジングの支援という付加価値をつけられるかもしれません。

競合

5大国際ブランドである、VISA、MasterCard、JCB、Amex(アメリカン・エキスプレス)、ダイナースが競合になります。また、最近は中国の銀聯と、成長著しいディスカバーカードを加えることもあるようです。

二番手とはいえマスターカードのシェアは26%あり、ビザと合わせて市場をほぼ寡占している状態です。

アメリカン・エキスプレスの記事を書きました!

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市場

クレジットカード市場についてはビザの記事をご参照ください。直接飛べるようリンク張っておきます。

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リスク要素

ネットワーク効果

バフェットが好んで使う言葉に「エコノミックモート」と呼ばれる指標があります。どこかに書いた気がしますが、モートとは壕のことで、要は他社に対する優位性があることを意味しています。

  • ネットワーク効果
  • 無形資産
  • コスト優位性
  • スイッチングコスト
  • 効率的規模(ニッチ産業という意味)

ネットワーク効果も上記のように入っており、これはサービスの利用者が増えれば増えるほどサービス自体の価値や利便性が高まるという仕組みで、クレジットカードの国際ブランドはネットワーク効果の典型例です。

マスターカードも他社と比較して優位なネットワーク効果を有しているのですが、ここではやはりビザに追われている点を書いておきたいですね。

米国トップクラスのイシュアUSAAがマスターカードをやめてビザに移ったように、大型顧客をビザに奪われています。シェア1位と2位の間にもネットワーク効果による優劣が決まってきている一つの証左と考えています。

参考米金融機関USAA、発行カードをマスターからビザに変更

消費者にリーチしないビジネスモデルゆえに

貸し倒れリスク等を排除し、資本投下が極力少なく済むビジネスモデルは優秀なのですが、結局のところユーザーである消費者にリーチ出来ず、付加価値をつけられない状態です。付加価値をつけられないということは、ビザが徐々にネットワーク効果で強大化していくところに施策を打てないということ。

一方で、自らイシュアにもなるアメックスは、当然カード発行しているのですから消費者の購買行動等を集めて他に活かすことも可能なはずです。例えばマーケティング活用、購買行動に関するコンサルティング、あるいはデータそのものを販売してもいいかもしれません。

マスターカード(MA)の財務分析

PL

やっぱりとんでもない利益率と右肩上がりの増加傾向を示しています。ビザが営業利益率60%超えだったので、流石にそれには劣りますが、それでも驚異的な水準です。

一方で、売上の伸びは思ったほどではないですね。成長率は年平均10%程度で、少し足踏みしている感があります。

営業利益率は若干劣っているものの、ROEについてはマスターカードがビザの数倍高いです。事業自体は同じようなものですので、大きな差がつく理由は会計上の問題ですね。マスターカードのほうがそもそも規模が小さく、自社株買いをより積極的にやっているせいもあって、自己資本に差が出る→ROEの差に反映されているように見えます。

BS

直近で少し下がっていますが、財務健全性は非常に高い水準をキープしています。決済インフラという事業の安定性を考えると、さらに安全性は高いものと思います。

CF

キャッシュの余剰は流石のレベルで、安定感が段違いです。ビザと同じく手数料ビジネスのため、資本投下を必要としておらず、フリーキャッシュフローが営業キャッシュフローに重なるように見えています。

営業キャッシュ自体の成長も素晴らしいです。

株主還元指標

こちらもビザと同じく、最近増配傾向です。配当性向は極めて低いですが、自社株買いも含めるとそれなりに還元はしています。

株価が高騰していること、DPSがそもそも低いことから、利回りは低い状態ですが、今後安定増配銘柄になりそうにも見えます。

例えばマイクロソフトが連続増配14年で徐々に直接株主還元するようになってきていますが、やがてマスターカードも同じ道を辿ってくれるとうれしいですね。

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直近配当利回り:0.69%

マスターカード(MA)のチャート分析

とりあえずリアルタイムチャートのリンク置いておきます。

マスターカード(MA)-Yahoo!ファイナンス

今後の値動き予測

これもビザと同じ値動きですね。こっちは07年から10倍達成しているところを見ると、やっぱり小型株(というのは失礼なくらい巨大ですが)効果なんでしょうか。

マスターカード(MA)の投資戦略

まとめは割愛。

回答

ビザの後だと少し勿体無いのですが、単体で見てこれだけ好業績を叩き出せる企業がいくつあるでしょうか。見ての通り、ビザ、マスターカードは金融業の括りではなくIT企業であり、両社とも素晴らしいビジネスモデルに支えられた企業であることに間違いはありません。

どちらかを選べと言われたらビザを選びますが、比較用として簡単に残しておきます。


これまで調査してきた米国株の個別銘柄記事リストをまとめました! 企業名クリックで各詳細記事に飛ぶことが出来ます。

企業名
(リンク先は分析記事)
ティッカー業種区分主力事業、ブランド
アマゾンAMZNITネット小売、クラウド
アルファベット/グーグルGOOGLIT広告(検索)、AI
アップルAAPLITiphone
マイクロソフトMSFTITOS、Office365
フェイスブックFBIT広告(SNS)
IBMIBMITクラウド、AI
インテルINTCIT半導体(PC、サーバ)
クアルコムQCOMIT半導体(モバイル)
エヌビディアNVDAIT半導体(GPU)
オラクルORCLITソフトウェア(DB)
シスコCSCOITネットワーク機器
アリババ・グループBABAITタオバオ、Tmall、アリペイ
ビザV金融決済インフラ
マスターカードMA金融決済インフラ
アメリカン・エキスプレスAXP金融決済インフラ
スタンダード&プアーズSPGI金融格付け機関
ムーディーズMCO金融格付け機関
ウェルズ・ファーゴWFC金融商業銀行
JPモルガン・チェースJPM金融商業銀行、投資銀行
AT&T T通信モバイル通信
ベライゾン・コミュニケーションズVZ通信モバイル通信
ネットフリックスNFLX通信動画配信サービス
ジョンソン・エンド・ジョンソンJNJヘルスケア医薬品(ステラーラ)、バンドエイド他
メドトロニックMDTヘルスケア医療機器(ペースメーカー他)
アボット・ラボラトリーズABT/ABBVヘルスケア栄養補助食品、医薬品(ヒュミラ他)
ブリストル・マイヤーズ・スクイブBMYヘルスケア医薬品(オプジーボ他)
ファイザーPFEヘルスケア医薬品(プレブナー、リリカ他)
メルクMRKヘルスケア医薬品(キイトルーダ他)
ギリアド・サイエンシズGILDヘルスケア医薬品(ハーボニー他)
CVS ヘルスCVSヘルスケア薬局、PBM
ユナイテッド・ヘルスUNHヘルスケア医療保険、PBM
P&GPG生活必需品ビューティー(パンテーン、SK-II)他
ユニリーバUL生活必需品パーソナルケア(Dove、LUX)
コルゲート・パーモリーブCL生活必需品オーラルケア(歯磨き)
コカ・コーラKO生活必需品コカ・コーラ
ペプシコPEP生活必需品ペプシ・コーラ
ゼネラル・ミルズGIS生活必需品ハーゲンダッツ
クラフト・ハインツKHC生活必需品チーズ、ケチャップ
ホーメルフーズHRL生活必需品SPAM
マクドナルドMCD生活必需品マクドナルド
スターバックスSBUX生活必需品スターバックス(スタバ)
ウォルマート・ストアーズWMT生活必需品大型店舗小売
コストコ・ホールセールCOST生活必需品会員制小売
ホーム・デポHD生活必需品DIY小売
フィリップ・モリスPM生活必需品たばこ(マルボロ)
アルトリア・グループMO生活必需品たばこ(マルボロ)
レイノルズ・アメリカンRAI/BTI生活必需品たばこ
アンハイザー・ブッシュ・インベブBUD生活必需品バドワイザー
ナイキNKE生活必需品スニーカー(ナイキ・エア)
ギャップGPS生活必需品GAP、オールドネイビー
エクソン・モービルXOMエネルギー石油メジャー
シェブロンCVXエネルギー石油メジャー
ロイヤル・ダッチ・シェルRDS.Bエネルギー石油メジャー
ボーイングBA資本財B787ドリームライナー
ロッキード・マーティンLMT資本財ステルス戦闘機F-35
ユナイテッド・テクノロジーズUTX資本財航空機エンジン、エレベーター
キャタピラーCAT資本財建設機械(油圧ショベル他)
ゼネラル・エレクトリックGE資本財照明、航空機エンジン
スリーエムMMM素材ポストイット
デューク・エナジーDUK公共電力、ガス
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