株で勝つために必読のおすすめ投資本10選+アルファ(初心者向け)

Attention

投資の世界は一生勉強です。勉強が好きな人でないと生き残れないと言っても過言ではなく、私も読んだ本は千冊を超えていると思います。

とはいえ、一体何を勉強したらいいのかということになりますので、最初に読む本としてオススメを絞って挙げておきます。

具体的な投資手法というより、投資そのものについての考え方、概論が中心です。私自身、手元において度々見返している本ばかりなので、是非。

 

より初心者向けを意識した、おすすめ本の紹介動画を作成しました。合わせてどうぞ。

スポンサーリンク
スポンサーリンク

最初に……初心者の人に”これ一冊”と言うなら(追記)

元々は10冊くらいは読んでもらいたいと思って挙げたのですが、結構ハードル高いですかね……^^;

10冊読むのもめんどくさい、ラクして資産運用出来ればそれでいいという初心者さんにはこの本をオススメしておきます。

初心者かつあまり積極的に投資をしたくない人にとって一番良いのは投信を買って放置なので、この本をオススメしておきますね。

これを読めば資産運用のイロハは一通り学べますし、個別株投資で一攫千金に走るよりずっと地に足の着いた運用が出来ると思います。

ちなみに、下の記事でも似たような話をしています。

時間ないけど株式投資をはじめたい初心者の方を、全力で後押しする記事です。

ゾーン— 相場心理学入門

私の中で一番オススメの本です。どちらかというと短期トレーダー向けなのですが、どんなトレーダーにも含蓄ある内容が含まれています。

実のところ、私の投資理論の半分くらいはゾーンで学んだと言っても過言ではありません。世界が変わった本なので、皆さんにも是非読んでもらいたい一冊です。

ゾーンというのは、スポーツ選手が無我の境地で感じる特別な感覚のことです。極限の集中状態で身体が思い通りに動き、何もかもが上手く行くような、あの感覚になぞらえて投資をせよということが書かれています。

投資において勝ち方は人の数だけありますが、負け方には一定のパターンしかありません。

投資というのは、優位性のある手法を用い、試行回数を重ねて大数の法則を実現させることで、少しずつ利益を積み上げていくものです。恐怖心を克服し、自制心を得て、ただ一回の勝敗に一喜一憂せず、トータルの勝敗だけを見て淡々とトレードすることが必要です。

全くの初心者が読んでも「まあそうだよね」くらいにしか感じないかもしれません。ですが、実際に投資をはじめて慣れてきた頃で、どうも上手くいかないと違和感を持っている人が読むと目からウロコだと思います。

「ゾーン — 相場心理学入門」を読む

魔術師たちの心理学

心理学と銘打っていますが、ポジションサイジングの話がメインです。

投資において最も大切なのは相場に居続けることです。言い換えれば、大損して退場しないように立ち回ること。

投資においてメンタル、手法と並んで重要なものに資金管理があります。資金管理は大損を避けるために必須の考え方なのですが、多くの初心者はこれを学ぶ前に虎の子の資産を突っ込んでしまいます。これは良くないですね。

本書では、試行回数を稼ぐために一度のトレードに取れるリスクはどのくらいなのか深掘りしています。

ドローダウンや期待収益の目標設定、それらから逆算したポジションサイジングによって総資産に対する割合でリスクを限定していくことが必須です。

特に初心者の方にオススメしたい本です。個別記事も起こしているので、合わせて是非。

バン・K・タープ「魔術師たちの心理学」を読む

株式投資の未来~永続する会社が本当の利益をもたらす

通称、シーゲル先生の赤本。長期投資家&米国投資家にとってはバイブルだと思います。

ディフェンシブな高配当銘柄に投資し、配当は再投資する「高配当再投資戦略」が過去最大のリターンを生んできたと分かります。膨大なデータを元に論じられているので、納得感も非常に強いですね。

米国株投資家でこれを読んでない人はそうそういないでしょう。もし未読でしたら真っ先に買って読むことをオススメします。

唯一残念なのはKindleがないので、3センチ以上の分厚いハードカバーになることくらい。

ジェレミー・シーゲル「株式投資の未来」を読む

株式投資 第4版

株式投資の未来と同じく、ジェレミー・シーゲル先生による著書、通称緑本です。シーゲル先生の本、凄く読みやすいんですよね。私がデータ好きだからかもしれませんが、データからスパッと結論を出していて、こう、読んでいて気持ちが良いというか。

赤本より前に出版されたもので、赤本の補足として読むことをオススメします。自分の取るべき投資戦略と、なぜその投資戦略に優位性があると言えるのか、やはり膨大なデータを用いて論じられています。

全ページ熟読して覚えておきたいくらい重要な情報が詰まっていますので、10選から外す理由はありませんでした。

書評まとめは書いていませんが、こちらの記事に似た内容が多く含まれています。

【完全版】自分の投資戦略と優位性について、ちゃんと説明出来ますか

ブラック・スワン(上下巻)

著者は似たような内容の本をいくつか出していますが、これが一番分かりやすくてオススメです。相場が予測出来ないものだということを様々な事例で書いています。

投資において、私達の予想もしない出来事は常に起こり得ると理解しなければなりません。

相場の世界では何百年に一度の事態が度々発生します。その大半は何の前兆もなく突然やって来るもので、因果関係(こういうことがあったから暴落した)は読み解けません。

つまり、前もって分かっていれば、と悔いることは本質的な解決には繋がらず、予測出来ないことを前提に行動する必要があります。資金管理もその一つです。

念のために言うと、手法における優位性の話と予測が出来ないことは矛盾しません。

あくまでも過去の実績から「似たような状況があれば同じ動きをする確率が、違う動きをする確率より高い」とすることが優位性、それに対して「次の一回がどうなるかは分からない」ことが予測できないことです。ゾーンでも同じ話をしていますね。

ナシーム・ニコラス・タレブ「ブラック・スワン(上)」を読む

ピーター・リンチの株で勝つ

マゼランファンドで伝説的とも言える年平均29%のリターンを叩き出した、ピーター・リンチの本です。

彼の投資法はバリュー株投資で、自分たちの身近にあるもの、良く知っているもの、90秒で説明出来るくらい明快な事業にこそ投資をすべきというもの。

他のトレーダーが金融やIT銘柄に血眼になる中、誰からも注目されていないような銘柄――例えばタコベルやダンキンドーナツといった銘柄で、テンバガー(10倍株)をいくつも達成してきました。

この経験から、アマチュアでもプロの投資家に勝てると語っています。

含蓄のあるアドバイスばかりで、何度読み返しても気づきがあります。特に投資をする前に予めストーリーを描くという部分は完全同意。

億万長者をめざすバフェットの銘柄選択術

バフェットは世界一の投資家として人気も非常に高く、多くの人が参考にすべき投資家です。10選の中で一冊は入れておきたいと思い、一番分かりやすいこちらの本を選んでおきます。

バフェットは自著を出しておらず、バークシャー・ハサウェイの報告書やインタビュー、実際の投資を見て書かれた本になります。

バフェットからの手紙という本もありますが、もう少し難解です。銘柄選択術を読み込んで分かってきたら読んでみると面白いかと思います。

ちなみに、バフェットと昼食出来るチケットが3億円で売れたそうで……しかも買ったのはアマゾンのジェフ・ベゾスというね。

「億万長者をめざすバフェットの銘柄選択術」を読む

ウォール街のランダム・ウォーカー

投資のいろはが学べる良著です。投資家なら誰もが一度は読むべき。

この本の結論としては「インデックスファンドを買え」という話になります。豊富な資料を用意してその根拠を示しているので、納得感があるでしょう。未来予測して投資した結果、市場平均をアウトパフォームすることはほとんどないという内容が書かれています。

私としては諸手を上げて賛成とは言えませんが、長期的な資産形成に役立つと思います。

敗者のゲーム

敗者のゲーム
日経BPマーケティング(日本経済新聞出版

チャールズ・エリスの敗者のゲームも有名過ぎる本ですが、一度は読んで欲しいと思います。これもインデックス投資を是とする結論で、長期投資家のバイブルになり得る本です。

投資のルールは2つあって、1に生き残ること、2にルール1を守ることです。儲けることばかり考えがちですが、第一に必要なのは負けないことで、利益は後からついてくるものだと思ってください。

毎月5万円で7000万円つくる積立て投資術

少し毛色が異なり実践的な内容ですが、投資信託(インデックスファンド)について解説した本も一冊あったほうが良いかと思いました。読みやすいという意味でこちらの本を挙げておきます。

インデックス投信の本はどれも大体同じことを言っているので、最初に挙げたヤマゲンさんの本でもいいです。

橘さんの「臆病者のための億万長者入門」も名著です。

ランダム・ウォーカーにあるように、大半の投資は市場平均をアウトパフォーム出来ませんので、理に適っている手法です。

プラスアルファの投資関連本

最初の10冊には入れませんでしたが一度は読んだ方が良い本、投資に関連した分野で合わせて読んでおくべき本をプラスアルファとしてまとめました。

デイトレード

表題の通り、特に短期売買について持つべき心得のような内容が主体になっています。短期売買こそメンタルが求められるので、デイトレーダー必読です。

「デイトレード マーケットで勝ち続けるための発想術」を読む

賢明なる投資家

ウォーレン・バフェットの師匠、ベンジャミン・グレアムの本。バリュー株投資の教科書と言われており、投資の原理原則について理解しておくべき内容がたくさん入っています。

ちなみに、バフェットはグレアム手法の「市場平均に戻ったら売却する」という欠点を克服した投資法を持論としており、私がより参考に推したいのはバフェットの方です。

トップトレーダーの本

投資で成功したいならその道の第一人者の話を読むのが一番。含蓄のある内容が多い以下の二冊をオススメします。

マーケットの魔術師

米国のトップトレーダー16人とのインタビュー形式でトレーダーとしての成功の秘訣が語られています。やはり成功には投資に対する熱意が重要なんだと再確認できます。

「新マーケットの魔術師」を読む

バフェットとソロス 勝利の投資学

世界一の投資家として名前を挙げるならジョージ・ソロスが出てくるのではないでしょうか。本書はバフェットとソロスの哲学が語られています。

正反対のトレードをするような二人ですが、根っこの部分に似通った哲学を持っていることが分かります。

ソロスは哲学者を自負しているので、市場に対して独特の捉え方をしている面があります。以下の本も読み応えあって面白かったです。

お金の考え方が分かる本

よく考えたら投資をする理由、お金を増やすという考え方についての本がありませんでした。

ここらへんは好みだと思うのですが、2冊挙げておきましょうか。資本主義社会では、労働者というラットレースを抜けて、資本家になることが第一です。

古典経済学

概論だけ抑えておけば十分です。教科書っぽい本は避けて、読みやすい以下の本がオススメ。

スタンフォード大学で一番人気の経済学入門(マクロ、ミクロ)

経済学はお金の動きの基本。投資をするなら最低限理解しておくべきだと思います。下にある派生経済学の基礎にもなっています。

ウォールストリートジャーナル式 経済指標読み方のルール

経済学ではありませんが、経済を学ぶということはファンダメンタルズを押さえるということです。

マクロ指標の読み方、特徴が非常によく分かる本です。米国の翻訳本なので米国株投資家には特に嬉しい。

日本だと小宮さんの本も読みやすくていいと思います。

行動経済学・経済物理学

特に投資には古典的な経済学以上に、現実に即した行動経済学が使えるシーンも目立ちます。

予想どおりに不合理

経済学の研究が進み、古典経済学において前提としていた合理的経済人が現実のモデルと則していないことが明らかになってきました。行動経済学は人がどのように選択・決断し、その結果どうなるのかを追求する学問です。

本書では人の不合理な側面を豊富な事例を元に明らかにします。読み物としてもすごく面白いので超オススメです。

人生と投資のパズル

行動経済学を投資という分野で実践する本ですね。損益に対する人の反応(損失回避)や、逆張りの心理、アンカリングなど、投資する上で必須の内容が文庫サイズ一冊で全てまとめられています。

行動経済学を学ぶと分かりますが、普通の人は本質的に相場で勝てないように出来ているんですね。そこをマインド改革していかなければ継続して相場に打ち勝つことは出来ません。そのためにはまず敵を知る、どこを改革しなければならないのか知ることが肝要ですね。

うーん、必読本に一冊は行動経済学を入れても良かったかもしれませんね。

経済物理学の発見

私達投資家は勉強好きが多いので、こういう分野に手を出す人も増えているんじゃないでしょうか。物理経済学(エコノフィジックス)とは、その名の通り物理学を経済に当てはめた派生経済学の一つです。

カオス理論、フラクタル、ネットワーク……実測データを重視し、正規分布からべき分布へと軸足を移した物理経済によって、これまでと違った相場が見えてきます。

歴史は「べき乗則」で動く

正規分布ではなくべき分布に従う事例が多数出てきます。投資以外にも地震予知などについても記載があり、読み物としてもオススメ。

当ブログでもしょっちゅう引用しているように、やたらと影響を受けています。

本書を読むと、相場が予測出来ないものというのは、「予測した結果で行動が変化し、それがまた相場に織り込まれるために正の再帰性が発生して予測できなくなるもの」みたいなことが分かるようになります。

ビッグデータや人工知能が未来予測をするようになるという話が眉唾ものであることがよく分かります(正しくは、正規分布の世界に属さないものは予測が難しいということ)。

統計学や確率論

ツキの法則

確率理論の名著です。手法における統計的優位性の確立に役立てます。

本書においては、「ツキ」とは統計のバラツキであることが明快に書かれており、ギャンブル(投資も!)で取るべき姿勢が理解出来ます。

主にどうして負けてしまうのかについて重点が置かれていますが、投資において負けパターンは一定のため、それを避ける方法を学ぶことには大きな意義があります。

使える!確率的思考

確率理論入門。ツキの法則と合わせて読んでおきたい一冊です。数字、統計を正しく使えるということは、投資の世界では必須です。実生活でも色々と役に立つでしょう。


今回挙げた本は何度も繰り返し読み込むことで、その度に発見のある本ばかりです。勉強の習慣をつけて、トレードに臨みましょう!

スポンサーリンク
スポンサーリンク
Attention オススメの本 投資理論
フォローする

関連記事



このブログは和波の運営する雑記ブログです。
記事の質問やお仕事の相談など、お問い合わせフォームにてお気軽にご連絡ください。
和波の投資生活ブログ@米国株・ETF&テーマ株投資
タイトルとURLをコピーしました