【VTI】バンガード・トータル・ストック・マーケットETFは超おすすめの米国ETF!

投資信託、ETF

個人的にもイチオシのETFのひとつ、VTIについての考察記事です。

VTIは米国株式市場の99.5%を網羅しており、これ一本で大小問わずほとんどの米国株に投資することが出来ます。

2020/5/13)情報最新化&動画作成したので合わせてどうぞ!

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VTI(バンガード・トータル・ストック・マーケットETF)の基本情報

重要情報を抜き出します(2020年5月現在)。詳細は以下のバンガード公式ページをご参照ください。

参考バンガード・トータル・ストック・マーケットETF

  • ティッカー:VTI
  • ベンチマーク:CRSP USトータル・マーケット・インデックス
  • 基準価格:128.91ドル
  • 信託報酬:年0.03%←さらに値下げ!
  • 設定日: 2001/05/24
  • ETF純資産総額:119,334百万(米ドル)
  • 月間出来高:26,982万株
  • 構成株式銘柄数:3579銘柄
  • 分配:四半期ごと(直近利回りで年1.66%程度)

どこも知っている会社ばかり、セクター構成は満遍なく分布していて、単独で4%を超える銘柄はありません。企業名クリックで詳細な個別銘柄記事に飛びます。

構成銘柄比率(%)
Microsoft Corp.3.8
Apple Inc.3.7
Alphabet Inc.2.5
Amazon.com Inc.2.4
Facebook1.6
Berkshire Hathaway Inc.1.4
JPMorgan Chase & Co.1.3
Johnson & Johnson1.2
Visa1.0
Proctor&Gamble 1.0

セクター構成を分割しました。

構成セクター比率
テクノロジー21.8
金融19.4
消費者サービス13.3
資本財13.2
ヘルスケア13.0
消費財9.7
石油・ガス4.1
公益3.2
素材2.2
通信サービス1.9

16年→17年の比較:Amazon、Facebookとテクノロジー分野がランク上げて、GEがランクダウン、ウェルス・ファーゴがトップ10から姿を消しました。

17年→20年の比較:Microsoftの比率が急上昇してトップに、GEとExxon Mobilがトップ10から消えて、代わりにVisaとP&Gがランクイン(GEはもう……)

VTI(バンガード・トータル・ストック・マーケットETF)の魅力

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基本情報を踏まえて、VTIの投資戦略を考えましょう。

米国株式市場をほぼ全て網羅する唯一無二のETF

構成銘柄数は圧巻の3579銘柄(2020年5月現在)。

比較にもよく出てくるS&P500(SPY/VOO/IVV)より更に特大ボリュームだということが理解出来ると思います。本当に米国の大型株、小型株まで万遍なく投資が出来る唯一無二のETFです。

つまり、米国そのものを買っているということになるので、米国経済が上向きになる=VTIの値上がり益が期待できるという戦略になります。

米国市場の活性

その米国市場は非常に有望です。

経済成長には3つの要素があり、米国市場は総合してすべてを兼ね備えた市場と言えます。

  • 人口増加:先進国唯一の人口増加地域です。高齢化は徐々に進みますが、若年層の人口(労働人口)は将来予測でも減少しません。
  • 資本投下:米国市場は世界最大の市場であり、世界中のグローバル企業が資金調達のために集まっています。そのため、市場はディスクロージャー(情報開示)が世界で最も進んでおり、同時に投資家還元意欲も世界一です。
  • 技術進歩:これから世界を変えていくであろうITの大手FAAMGは全て米国の企業です。

詳しくは、米国株をオススメする理由として以下の記事で書いています。合わせて読んでもらえると嬉しいです。

米国市場に投資すべき3つの理由 日米の株式市場を比較してみる

圧倒的な低コスト

バンガードお馴染みの低コスト、信託報酬0.03%(2020年5月現在)は他の追随を許しません。ここまで安いとあってないようなもの(利回りも1.66%程度なので、出る額より入る額のほうが圧倒的に多い)。

長期の資産運用において、最も重要なのは「低コスト」です。なぜかと言うと、株のリターンは以下のように因数分解出来るからです。

資産区分ごとの期待リターン + 運用による超過リターン − 手数料

リターンには確実性はなく、一定のばらつきがあります。一方で手数料は安いファンドを選ぶことで抑えることが出来ます。

つまり、投資パフォーマンスを最大化する最短ルートは、低コストファンドを選ぶということです。

バンガードのあらゆるETFは他社よりも低いコストが設定されているため、常に第一選択肢になるのです。

時間ないけど株式投資をはじめたい初心者の方を、全力で後押しする記事です。

※デメリットとして日米二重課税により30.315%もの課税がかかります。一定額は外国税額控除により一部は戻ってくるので、忘れずに確定申告しましょう。

安心の資産総額、出来高

長期保有にあたってはファンドの倒産リスク、あるいは流動性リスクに注意が必要です。

ETFはその特性上、銘柄分散が効いてリスクが抑えられていますし、この水準であればまず安心でしょう。

  • ETF純資産総額: 119,334百万(米ドル)
  • 月間出来高:26,982万株

なお、日本のETFは月間出来高数万とかザラにあります。売買出来ないわけではないんですが、ファンドの継続性としても怪しいので手を出すことは薦められません。

インデックス投資(ETFはインデックスの一種)のリスクについては、以下の記事で詳しく論じています。

インデックス投資はどこまで安全なの? リスクを分析してみようか

VTI(バンガード・トータル・ストック・マーケットETF)の投資戦略

おさらいするとこうなります。長期で保有すればほぼ負けることがない最強の投資先と言っていいでしょう。

  • 米国市場そのものを反映するETFで、その米国市場は将来有望
  • 低コストで長期資産形成に向いている
  • ETF&人気商品のため、吹き飛ぶリスクが少ない

このため、手軽な資産運用としてこれ一本に投資するという人も多いです。

インデックスファンドの楽天バンガード全米株式であれば、つみたてNISAでも購入可能のため使い勝手がいいです。

楽天・全米株式インデックス・ファンドで楽々米国投資!

最近は米国株の購入手数料が下がっているため、普通にVTIを買ってもよいと思いますが。

VTIとS&P500(VOO)比較

よくある疑問として、S&P500との比較がありますね。どちらがよいのか。

当たり前ですが、違いは銘柄数になります。

  • VTI:3579銘柄=ほぼ米国市場そのまま
  • VOO(S&P500):509銘柄=米国の大型株、かつ直近黒字の優良企業500社

というかVOOの構成銘柄はすべてVTIにも入っています。

一見すると財務優良企業を集めているS&P500のほうがリターン高くなりそうですが、実際はVTIが若干アウトパフォームしています(青がVTI、赤がS&P500)

小型株効果

小型株効果と言って、一般的に小型株が増えるとリターンは高くなります。シーゲル先生の研究でも検証済みです。

(出典:ジェレミー・シーゲル「株式投資」)

銘柄組み換え

また、S&P500は定期的に銘柄組み換えが発生します。条件に満たない企業を足切りして、別の企業を補充するということですね。

なんてことない話に聞こえますが、これはデメリットです。

なぜかというと、銘柄組み換えの発表から実施までタイムラグがあるからです。この間にアクティブファンドが買いあさり、高値がついたあとで指数に組み込まれ、パッシブファンドが買うことになります。

VTIはほとんど全銘柄を保有しているため、組み換えは生じません。

 

「小型株効果」「銘柄組み換え」この2点がパフォーマンスの差を説明する理由として挙げられます。

詳細はこちらでも。

VTIとVOO(S&P500)のどちらが良いのか? 違いについて比較してみる

オススメの証券会社

米国ETFに興味を持たれたら、早速口座開設をオススメします。ひとまず以下のいずれかの証券会社で海外口座を開いておけば間違いないと思います。

SBI証券

日本一の口座数を持つネット証券で、米国株も多数取り扱っています。米ドル振替のスプレッドが縮小されて最安なこと、サイトが使いやすいことが良い点です。





楽天証券

SBI証券と並ぶ大手ネット証券で、どちらも優れたサービスを展開しています。どちらを選ぶかは好みですが、余った楽天ポイントで投資信託を買い付け出来るサービスがあります。

普段楽天ポイントを使う場合は楽天証券の方が色々お得になるのでオススメです。

マネックス証券

米国株の取り扱い銘柄数は日本最多で、他では見ない小さな米国株まで買えたりします。当ブログのチャートはマネックス証券と一緒に利用出来るTradeStationを活用しています。


楽天・バンガードにてVTIを投資信託で定期買い付けするサービスもスタートしました。楽天証券はもちろん、SBI、マネックス証券でも購入が可能です。つみたてNISA向きの素晴らしい商品ですので、合わせてご検討ください。

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当ブログでは他のオススメETFも紹介しています。気になる方は以下の記事からどうぞ。

【結論記事】ETF、インデックスファンド記事まとめ

以下のリンクから直接飛ぶことも可能です。

銘柄名
(リンク先は分析記事)
ティッカー
VTI(米国全株式市場)VTI
VYM/HDV/VIG(米国高配当セクター)VYM/HDV/VIG
VWO/EEM(新興国セクター)VWO/EEM
VDC/XLP(米国生活必需品セクター)VDC/XLP
VHT(米国ヘルスケアセクター)VHT
VBR/VBK(米国小型株)VBR/VBK
VEA/VGK(米国外株式市場:先進国・欧州)VEA/VGK
VT/VEU(全世界株式市場)VT/VEU
VSS/VXUS(米国外株式市場:小型株)VSS/VXUS
日経平均/TOPIX/JPX4001346/1348
S&P500/ダウ工業株30種VOO/DIA
パワーシェアーズQQQQQQ
PFF(米国優先株式)PFF
1570/1357(日経レバレッジ/ダブルインバース)1570/1357
GLD/IAU(金)GLD/IAU
1699/USO(原油)1699/USO
SLV/DBA/DBC/VDE(その他のコモディティ・エネルギー)SLV/DBA/DBC/VDE
REIT(不動産投資信託)-
インデックスファンドまとめ-
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