【PFF】米国優先株式ETFは利回り5%超えのインカムゲイン専門ETF

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今回はiシェアーズ 米国優先株式 ETF(PFF)について考察していきたいと思います。現時点で利回りは5%を超えています。

優先株というのは優先的に配当を受け取ることが出来るもので、その代わりに議決権が制限されるケースが一般的です。

さて、個人的に今PFFは要らないかなあという印象なので、そのつもりで読んでみてください。

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iシェアーズ 米国優先株式 ETF(PFF)の基本情報

詳細は以下のHPをご参照ください。

参考iシェアーズ 米国優先株式 ETF

(出典:Yahoo!ファイナンス)

  • ティッカー:PFF
  • ベンチマーク:S&P 米国優先株式インデックス
  • 基準価格:38.27ドル
  • 信託報酬:0.47%
  • 設定日: 2007/03/26
  • ETF純資産総額:18,445百万(米ドル)
  • 月間出来高:5,557万株
  • 構成株式銘柄数:283銘柄
  • 直近利回り:5.37%程度(毎月分配型)

組み入れ銘柄上位は以下の通り(クリックでリンク先に飛びます)。見にくくてすみませんが、右2列と左2列とで別々に集計しているのでご注意ください。

構成銘柄上位比率(%)構成セクター上位比率(%)
BLK CSH FND TREASURY SL AGENCY3.40銀行業39.64
WELLS FARGO & COMPANY SERIES L2.95各種金融23.69
HSBC HOLDINGS PLC 2.40不動産9.93
ALLERGAN PLC2.22保険業8.33
GMAC CAPITAL TRUST I1.68キャッシュ等3.47
BARCLAYS BANK PLC1.65エネルギー2.75
CITIGROUP CAPITAL XIII1.48電気通信2.75
BECTON DICKINSON AND COMPANY1.45医薬品、バイオ、ライフサイエンス2.22
HSBC HOLDINGS PLC1.42公共事業1.89
WELLS FARGO & COMPANY1.27食品、飲料、タバコ1.55

この中で個別記事を書いたのはウェルス・ファーゴ(WFC)くらいですね。

【バフェット銘柄】ウェルズ・ファーゴ(Wells Fargo:WFC)の銘柄分析【米国株】
今回はウェルズ・ファーゴ(WFC)のファンダメンタル、チャート分析をやっていきたいと思います。 バフェット銘柄(投資割合は2位)で有名...

ほぼ金融の優先株

まあ見ての通り、業種としては約80%が金融です。銀行も金融も保健も不動産も金融ですね。

ということで、普段は値動きが小さいのですが、リセッション時期には金融株らしく大きく後退してしまいます。

2007年開始ということでチャートの端の方が切れていますが、リーマンショックで大変動しているのがこっそり見て取れます。50ドル→20ドルと半分以下です。

逆に最近遅れてやってきた金融の上昇局面にあっても追従することはなく、ずっと40ドル手前で横ばいです。リスクは高くキャピタルゲインは小さいということです。

インカムゲインがそれを補うほどあれば良いのですが、10年サイクルでリセッションが来るとして、5%の利回りで10年かけても2倍には達しません。

優先株って大丈夫なの?

冒頭書いたように、優先株は配当が優先してもらえる代わりに議決権等を失った、いわば株と債券の中間のような存在です。

優先株で検索してみると上位に出てくるのは伊藤園の優先株です。伊藤園はこんなふうに優先株を売りに出しています。

(出典:伊藤園)

売り出し方は債券に近いですね。表面利回りに相当するような配当利回りが書いてあって、それで資金調達をやっているわけです。

米国では日本よりずっと一般的に取引されていて、とりわけスタートアップ企業の上場によく使われているようです。

スタートアップ企業はハイリスクなので、高配当と財産の優先分与を約束することで株価を釣り上げ、資金調達を容易にしているというからくりです。普通株より3~4割高くなります。

PFFの投資戦略

ぱっと見て、5%を超える高い利回りが目につきますね。信託報酬も0.47%とやや高めですが、補って余りあるリターンだと思います。

値動きは横ばい、完全なインカムゲイン狙い

もう一度チャートを見てみると、平時はほとんど横ばいで値動きに乏しいことが分かります。

(出典:Yahoo!ファイナンス)

年5%前後の安定したリターンを期待して投資することになりますね。配当と同じく、安定的なインカムゲインが期待出来ます。

代わりに配当再投資をしてもキャピタルゲインのブーストは期待出来ません。そして金融危機にはガッツリ下がってしまいます。

米国企業は危機時にも出来るだけ減配無配を避けるので、インカムゲインまで完全なゼロになる可能性は低いと思います。

(出典:JPモルガン)

実際PFFの利回りは6%前後で推移してきています。大幅な上下はしていません。

そうそう、高利回り商品なので今後の利上げ影響で債券に流れることはあるかもしれません。

米国の利上げに対する影響を語っておくぞ(後編)
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債券の代替としては不適格

ただ、PFFは安全資産としての債券はもちろん、ハイイールド債(社債や新興国債券)のような高利回り債券枠の代替とするには、ちょっと無理があります。

債券と違って満期償還がないことと、リセッションに上がる債券と違って株価と同じく下がってしまうPFFはリスク分散になり得ません。

例えばハイイールド債ETFの「HYG:iシェアーズ iBoxx 米ドル建てハイイールド社債 ETF」であればPFFとほぼ同程度の利回り期待出来ます。HYGの方が債券としての値動きになるだけ良さそうな気もします。

下のチャートで、青がPFF、赤がHYGです。ポートフォリオの変動をマイルドにするなら後者の方が効果はあります。まあハイイールドでマイルドもなにもないかw

(出典:Yahoo!ファイナンス)

といっても私は債券不要派で、安全資産は現金とリスク資産でバランスしています。それは結局、歴史的に見て下記の理屈が今後も成り立つと考えているからです。

他の主要ETFとの比較

結局のところ、トータルリターンで株式に劣後している点が好きではないということです。

先ほどのチャートにS&P500(緑色)、日経平均(黄色)を追加してみました。これはキャピタルゲインのみですが、ホームページからPFFの10年リターンは60%程度なのでS&P500にはこの時点で負けています。

S&Pも日経平均も2%程度の配当金がありますし、こちらは再投資でキャピタルゲインのブーストがかかります。差はさらに広がります。

(出典:Yahoo!ファイナンス)

何度も書いていますが、株式の長期期待リターンは7%前後です。毎月手元にお金が来る代わりに長期で見るとリターンに大きな差が出るのです。

時間ないけど株式投資をはじめたい初心者の方を、全力で後押しする記事です。
当ブログにお越しいただき、ありがとうございます。 突然ですが、これがなにか分かる人います? ……右の方に答え書かれちゃっ...

リスクをとって出資をする投資家は、債券よりも高い利回りを要求します。だから株式は債券よりも大きなリターンが期待出来ます。これは債券と株式の中間と言われる優先株と比較しても同じことです。

長期の資産形成において、まず株を主軸に考えることが理に適っているのです。

買い局面

とはいえ、PFFが人気の理由はよくわかります。5%という安定した高分配金を毎月得られるのは心強いものです。あ、毎月分配型でもタコ足配当じゃないのでこれは問題ないですよ。

私の場合まだまだタネ銭が少なく、これから回転数を上げて早期に資金を増やしていかないといけないので、高インカムゲイン商品にまとまった資金を入れられない事情もあります。

買いを検討するとしたらこのような場面になるでしょうか。

  • 本格的に配当金生活を見据えはじめるタイミング
  • リセッションで大きく下落して安全域が大きいと感じたタイミング(難しい)

それまでは同じETFでもVTIやVOO、VYMやHDVなどを中心にしたほうが良さそうです。もちろん私のように個別株へ投資するのも良いと思います。

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