インデックスファンドとETFの違いを比較してみた。

いつもシェアありがとうございます。シェアボタンはこちらです。

別記事でいくつか起こしているのですが、自分としてももう一度まとめておいた方が良いかなと思い、記事にしました。

よければこの辺も合わせて読んでみてください。

【VWO】【EEM】【1582】比較 新興国株式向けETF3つを比較してみた
こんにちは、和波です。 新興国への投資については誰もが気にするテーマだと思います。とはいえ市場の未整備や政治的リスク等の理由から、敷居...
【VYM】【HDV】【VIG】比較 米国高配当株式系ETFの3つを比較してみる。
こんにちは、和波です。 最近米国株の考察が滞っていたので、たまには記事にしようと思います。 今回取り上げるのは誰でも超オススメの...
スポンサーリンク
レクタングル大

インデックスファンドとは

一言で言えば、ベンチマークと同じような動きを目指す目指す投資信託ですね。ベンチマークには日経平均やTOPIX、あるいはS&P500など様々なものが入ります。

ベンチマークと同じ値動きを実現させるために、例えば日経平均の構成銘柄を実際と同じ割合で買って持つ方法(完全法)、インデックスファンドを構成する一部銘柄を売買して実態の値動きと合わせる方法(抽出法)があります。

いくつかのインデックスファンドを、時期をずらして購入する、ただそれだけの単純な取引ですが、古くから優位性の確立された投資手法なのです。「ウォール街のランダム・ウォーカー」では大半のアクティブファンドはインデックスファンドに勝てないことが明らかにされています。一本で数多くの株を買っていることと同じですので、リスクが抑えられ、市場平均と同じ収益が得られるのです。

それ故長期積立投資として人気がありますね。最近はノーロード(購入費用ゼロ円)は当たり前、信託報酬(運用費)も0.5%を切るものが増えてきて、いよいよ長期投資として役立ちそうな目処が立ってきました。毎年1%もコストで吸われていたらいつまでも資産が増えません。

jgoaw

ETFとは

証券取引所に上場し、株と同様に市場で売買出来る投資信託。インデックスファンドと同じく何かしらのベンチマークと同じ動きをするように作られています。

仕組み自体はインデックスファンドとさして変わりません。

投資先進国のアメリカでは一日の出来高のうち4割がETFだと言います。米国市場が教科書通りに右肩上がりになるわけですね。

強み比較

それぞれを比較してみましょう。

三つのコスト

投資信託には三つのコストがかかると言われます。

初期費用(購入費)

インデックスファンド:0円、ETF:5~20ドル程度(マネックスで米国ETF買った場合)

購入時には手数料がかかるのですが、インデックスファンドはノーロードが当たり前となっているので、ここで費用が発生しません。

つまり、細々と何度も買うならインデックスファンドしかないわけです。ETFは一括でドンと買わないと手数料負けします。具体的には一回の購入額は15万円以上にしてください。

信託報酬(運用費)

インデックスファンド:0.5~3%程度、ETF:0.1~0.5%程度

圧倒的にETFが安いです。ちなみにいつ払っているのかというと、日割りして毎日ちょっとずつ信託財産から差し引かれています。一番投資影響が大きいのはここです。一年で数%程度だと感じないかもしれませんが、10年20年持っていると複利の力で凄まじい差がつきます。

下は海外投資データバンク様の「元本100万円を運用して年10%の利回りを得られると仮定した場合」の、差額比較です。わずか1%の差は、400万の差に広がるのです。

aywtt

(出典:海外投資データバンク)

インデックスファンドもアクティブファンド(2%超えるのが当たり前)に比べれば安いのですが、それでも年間1%以上は正直投資先に値しません。なにせ価格が下がっても継続して発生する費用なのですからね。

信託財産留保額(売却費)

インデックスファンド:換金額の0.1%程度、ETF:換金額の0.1%程度

あまり変わりません。売却して換金するということは、ファンドからすれば自身が保有する株を売ってお金を捻出しないといけません。その費用です。

見えないコスト

コストはこれだけではありません。

税金(分配金への課税)

ここでの議題は主に配当課税です。インデックスファンドでは分配金を出さないファンドもあり、その場合課税されません(分配金を自動再投資するものは課税された上で再投資)。しかしETFは株と同じように配当は分配してしまいますので、その度に課税されてしまいます。一律20%、決して軽視出来る金額ではないです。

また、海外投資だと米国との二重課税もあります。外国税額控除の申請によって一部は返ってくるみたいですが、全額返ってくるわけではないので、要注意です。

こちらのサイト様に詳しい説明があります。

購入価格変動による潜在コスト

主にインデックスファンドのリスクです。下に書きますが、インデックスファンドは一日一回、その日の市場終了後に価格が決定するので、購入時に価格が分からないのです(ブラインド方式)。このため、予想より悪い価格で約定する可能性があり、スリップ分を潜在コストとして見ておく必要があります。

逆にETFは購入価格を指値で指定すれば良いので、何も心配はいりません。

為替コスト

海外ETFを考えるなら為替手数料や為替変動リスクも織り込む必要がありますね。ぼったくりスプレッドなので要注意!

その他のリスク

いくら価格がゼロになる可能性が低い投資信託とはいえ、気をつけないといけないポイントはあります。

倒産リスク

販売会社、受託会社、運用会社のいずれかが倒産するリスクがあります。が、どこが倒産しても資産がゼロになる可能性は低いです。

  • 販売会社が倒産:彼らは投資信託を売っているだけですので、他の金融機関に窓口が移るなどの対応になります。
  • 受託会社が倒産:信託銀行は信託業法第28条により自行の資産と信託財産を分別して管理することが義務付けられていますので、会社が潰れても資産は保全されます。
  • 運用会社が倒産:私達の資産を管理しているのは受託会社(信託銀行など)ですので、資産はなくなりません。ただ、以下に述べる繰上償還リスクは存在します。

繰上償還リスク

これがきっと最たるもの。不人気のファンドは解散してしまうのです。そうなると、解散日の価格で強制的に償還されてしまいます。含み損でも耐えてればいいやと思っていたらそのまま繰上償還になって損失が確定する、ということは十分にあり得ます。これを避けるため、出来高や資産高は絶対チェックしましょう。

流動性リスク

ETFのリスクです。出来高が極端に減った場合は危険です。このため、上の繰上償還リスクと同じく出来高や資産高は絶対にチェックします。どんな魅力的な商品構成をしていても、取引がなければ売りたい時に売れず、価格が乖離するリスクもあります。

価格乖離リスク

インデックスファンドの抽出法では完全に市場と一致しません。またETFでは市場取引されていますので、当然若干の差が生まれることになります。

利便性

自動再投資

利便性では基本的にインデックスファンドに軍配が上がります。積立投資でほったらかし運用が出来るためです。

というのも配当金を自動再投資出来る仕組みがあるんですね。ETFはあくまで上場された株と同じなので、配当として吐き出されたものをいちいち自分の手で再投資する必要があるのです。このためにETFは買いにくいとよく言われています。整備してほしいものですね。

購入価格単位

上で書きましたが、インデックスファンドは1万円前後から手軽にはじめられます。ETFも1万円で購入出来るものがほとんどですが、実際には購入費用が発生するため、15万円以上のまとまったお金が必要になります。

売買タイミング

これはETFに軍配が上がります。なんといっても株と同じ感覚で自由に売買出来ますからね。インデックスファンドは一日一回のみ、しかも価格は分からないという不親切設計。一日の変動などたかが知れていますが、不便なのは間違いないです。

信用取引

市場取引可能ということで、ETFは当然信用取引があります。つまりETFは売りポジションから入ることも可能なのです。もっとも、インバースETF(ベア型ETF)があるので、そちらを買ったら事足りるのですが。

結局、ETFとインデックスファンド、どっちがいいの?

再度まとめてみる

クッソ雑にまとめるとこうなる。

インデックスファンド比較項目ETF
△(初期費用安く、保有期間は高い)コストの低さ○(初期費用高く、保有期間は安い)
○(自動再投資可)再投資☓(自分の手で再投資)
○1万円程度から売買単位△15万円以上
☓一日一回取引、購入時価格不明取引条件○リアルタイム市場取引、信用取引

長期投資ならインデックスファンド

上のようなメリットデメリットを並べてみると、どちらも一長一短であることは分かります。とはいえ、多少コストは張るものの、お手軽に継続出来るので、長期投資ならインデックスファンドです。きっとこれからもっとコストは下がりますので、長く持っていて利益を生む投資先になるはず……と、ここまで書いてきてなんですが、私は長期投資自体をやりません。

長期投資なら安全という思い込みは危険です。きちんとした優位性があるなら短期投資でいいのです(私自身、基本デイトレーダーですので)。長期投資が短期投資に勝るという理論は、要するに資本主義原理(持続的成長)に基いて、多少の浮き沈みはあれど長い目で見れば右肩上がりに成長するという暗黙の前提に立っています。ただそれに対する反証もまた数多くあります。明日の株価だって分からないのに、遠い未来ほどよく見えないのは当たり前。ブラックスワンがどこに潜んでいるか、分からないのです。過去の相場は未来を保証するわけではないのです。

長期投資で触れられていない超重要なことに、出口(イグジット)戦略があります(ちなみに短期投資でも最重要です!)。何十年と積み立てても、それを現金化するときの経済状況が悪いと手元に入るお金は当然少なくなります。きっと損切りはしないような投資ですから、利益が出ているところで決済、くらいしか考えてないと多大な機会損失を出すことになります。景気サイクルを見つつ、しっかり戦略を考えておきましょう(私はこの戦略が立てられないから長期投資はやりません)。

その他、長期投資で調べると必ずくっついてくるキーワードにドルコスト平均法があります。ドルコスト平均法は理に適った投資法ですが、かといって思い立った時こそスタートという投資信託会社の誘い文句には釣られないでくださいね。長期投資こそ開始地点が重要です。そして投資先も重要です(適切にバランスよく投資していれば問題ありません)。

念のため、以下の記事を読んでみてください。1992年のバブル崩壊からスタートして継続投資した場合、2013年のアベノミクスの力をもってようやくプラスに転換したことが書いています。

参考長期積立分散複利投資の限界を知るべき

安くないお金、大切なお金を投じるのですから、自分でしっかりデータを取って研究して、納得したものに投資をしましょう!

中期投資ならETF

大体こっちに書きたいことは書いています。私はこっちを選びます。

【投資手法まとめ】ETF投資のルール
ETFとは……証券取引所に上場し、株価指数などに代表される指標への連動を目指す投資信託。一本買うだけでたくさんの企業に投資するのと同じ効果が...

そもそもですね、投資信託の強みは潰れにくいことと市場が上向きになれば必ず平均的な恩恵を受けられることですよ。

で、さらにETFの強みは自由に売買出来ることじゃないですか。だったら安値で仕込んで値上がり益を得る戦略を取りましょうということです。景気のサイクルは5年程度で一巡しますので、大体3年ちょいで決済するイメージですね。


途中グダグダしてしまいました。今回はここまで。

個別のETF記事について、以下のリンクから直接飛ぶことが可能です。

VTI(米国全株式市場)
VYM/HDV/VIG(米国高配当セクター)
VWO/EEM(新興国セクター)
VDC/XLP(米国生活必需品セクター)
VHT(米国ヘルスケアセクター)
VBR/VBK(米国小型株)
VEA/VGK(米国外株式市場:先進国・欧州)
VT/VEU(全世界株式市場)

VSS/VXUS(米国外株式市場:小型株)
日経平均/TOPIX/JPX400
S&P500/ダウ工業株30種
1570/1357(日経レバレッジ/ダブルインバース)
GLD/IAU(金)
1699/USO(原油)
SLV/DBA/DBC/VDE(その他のコモディティ・エネルギー)
REIT(不動産投資信託)
インデックスファンドまとめ

スポンサーリンク
レクタングル大

コメント

  1. s.ryotaro より:

    初めまして、s.ryotaroです。
    本記事に、私の運営するブログ記事を参照していただきありがとうございました。

    本記事でも含め、和波様の投資に関する記事は大変わかりやすく、また細部まで抑えており、これから投資、特にインデックス投資を始める方には大変素晴らしい記事だと思いました。

    今後ともよろしくお願いします。インデックス投資を盛り上げて行きましょう。

    • wanami より:

      s.ryotaro様

      当ブログにお越しいただきありがとうございます。
      s.ryotaro様のブログ記事は、投資先を検討する際にいつも参考にさせていただいております。

      今後とも、よろしくお願い致します。

▲TOP

▲TOP