どうも和波です。たまには仕事関係のネタでも記事にしようかと思います。
和波は元々プレゼンが苦手です。まあ得意な人って希少種だと思うんですけど。
でも仕事柄プレゼンが多くて、色々やり方を勉強しました。やっぱり事前準備が一番大切です。
この記事の通りにやるだけで、2段階くらいプレゼンのレベル上がりますよ~(*´∀`*)
目次(クリックで飛びます)
“高橋メソッド”でプレゼン資料を作る
どのくらい有名なのか知らないですが、高橋メソッドっていうテクニックがあります。
これ、やってみるとほんとに楽なんで一回使ってみることをオススメします。
巨大な文字だけの一言スライドを次々とめくっていく手法です。はじめて見たらインパクトあると思います。
和波はこれをベースにもうちょっと図や色を入れて作ってますね。
じゃあ早速高橋メソッドの使い方を解説してみましょう。
使い方はそのままメリットでもあります。
文字を大きく、文字数を減らす
言いたいことを全部1枚のスライドに収めようとすると、どうしても文字が小さくなります。
会場にもよりますが、大会議室で文字サイズ18pt以下はもう見えません。
高橋メソッドなら100pt以上の巨大文字でバッチリよく見えます。
見やすいって大事。これで200pt+太字です↓
画面にパッとこれ出てきたらインパクトありませんか。
文字数を減らすので、端的な表現になって伝わりやすくなります。
しかも単純になるということは、パワポの製作時間も極端に減るということですよ。
言い回しは直感で適当に書けばいいし、イチイチ画像の配置を整える必要もないです。
細かくする&スライドをどんどんめくる
パワポのページに全部台本書いて、プレゼンはそれを順番に読み上げるだけって人がとても多い!
当然ですが、聞き手からすると退屈なプレゼンになります。
まあしょうがないけどね。頭真っ白になって言うこと忘れると困るし、アドリブ入れると間違えるし。
普通のプレゼン
分かりやすくするために、上手い人ほどなるべく簡潔なスライドを目指すと思います。
普通のプレゼンで言う「簡素」だと、これくらいにまとまりますよね。
- 先進国唯一の人口増(経済成長の3要素は人口動態、資本投下、技術革新いずれも満たす)
- 株主還元世界一(配当還元で収益倍増)
- 世界最先端のテクノロジー(次世代のプラットフォームを握る)
プレゼンに自信があれば()内は消して口頭で説明します。人によってはアニメーションつけて画面に変化を作ったりしますね。
自信がないともっと詰め込みたくなって、ちょこちょことグラフを足しこむ人もいるかもしれません。
そうすると画面は賑やかになりますが、見ている人は目があっちに行ってこっちに行って集中出来なくなります。
高橋メソッドだとこんな感じ
一方、高橋メソッドを使うとこんな感じになります。
(えー、作ってキャプチャすると超縦長の記事になるので、文章で書きます^^;)
ポチ(・)ごとにスライド1枚と思ってください。
パターン1
- 米国株の魅力3つ
- (1)人口増
- (2)株主還元
- (3)技術力
- 詳しく説明するよ!
- (1)人口増
- これ、どの国?(日本の人口動態予測グラフ貼り付け)
- 日本=人口減少
- これは?(ロシアの人口動態予測グラフ貼り付け)
- 米国じゃないよ
- ロシア=人口減少
- 先進国は全部減少予想……米国以外
- 米国の人口動態予測グラフ貼り付け
- 人口が増える=経済成長
- 経済成長の3要素
- 人口、資本、技術
- 米国には全部ある
- =最強!(なんか筋肉とかのイラストと一緒に)
- 次、2つめ
- (2)株主還元
- 続く……
本家だと例えば「(1)」と「人口増」は別スライドにすると思いますが、流石にそこまで細かくしなくてもいいかなと。
あと、10分くらいのプレゼンだとこれでいいのですが、もう少し長い場合は集中力が切れるので、適度に画面の動かない時間を作ることも大切です。
パターン2
- 米国株の魅力3つ
- (1)人口増
(2)株主還元
(3)技術力 - (1)人口増
- これ、どの国?(日本の人口動態予測グラフ貼り付け)
- 日本=人口減少
- これは?(ロシアの人口動態予測グラフ貼り付け)
- ロシア=人口減少
- 先進国は全部減少予想……米国以外
米国の人口動態予測グラフ貼り付け - 人口が増える=経済成長
- 経済成長の3要素
人口
資本
技術
→米国には全部ある - =最強!(なんか筋肉とかのイラストと一緒に)
- (2)株主還元
- 続く……
前よりすっきりコンパクトにして、1枚あたりの時間が少し長くなっています。
で、こうすると分かると思いますが、実は台本全部スライドに書いてます。基本読み上げでOKです。
でも、この手法だと画面がどんどん変わっていくので飽きさせません。
言うこと忘れても、適当にスライドめくっていけば思い出せるので安心ですね。
その他、辛いアドリブをこなす
その他、プレゼンやってて辛いことにだいたい対処出来ます。
- 時間なくなったから巻きで!→細分化されているので、ポイント1つごっそり抜いて時間調節
- 上手いこと言おうとしたけど間が持たない→とりあえず次のページに進めろ
- どこに目を合わせておけばいいか分からない→エンターキーに人差し指かけておけば、だいたい視線もノートPCの陰に隠れる
ね。
もう1ランク上げるテクニック
ストーリーを最初に考える
これはあらゆる資料の作り方に共通しますが、全体の流れを最初に決めてから作り込むのが鉄則です。
そしてストーリーの流れはだいたい決まっています。
相手を説得する場合
- 冒頭の掴み
- 今日の結論
- 根拠
- 根拠をサポートするファクト
- もう一回結論
相手に商品紹介する場合
- 冒頭の掴み
- 今日お伝えしたいこと(1点だけに絞る)
- プレゼン相手の課題問題
- 紹介したものを導入するとどう変わるのかイメージ(機能説明はしない)
- 今日お伝えしたいこと再度
これをベースに配置を考えたもの=プロットしたら完成です。
細分化されているので、ストーリーの流れを追いやすくなっています。入れ替えも簡単です。
(普通のプレゼンだと、ここから枚数減らそうとか順番変えようとか考え出すので、余計な時間がかかります)
問いかけを2つ用意する
問いかけをすることで、聴衆は自分ごととして考えてくれるため、プレゼンを聞く体勢が整います。
これもプレゼン共通テクニックみたいなものです。
問いかけを用意するのは、冒頭と、飽きてくる中盤ちょっと過ぎくらいですね。
3分だったら冒頭だけでいいです。
本編に少しだけ関連している、くらいの内容のほうが気楽で良いと思います。
普通のプレゼンと使い分け
まず堅い相手への提案には一切使えないですね。お客さんでも上のほう相手は流石に無理。競争入札とかフォーマット決まってる場合も多いので、その場合も諦めます。
逆に社内は誰であってもこれで乗り切れますけども。
また、あくまでも発表用なので、印刷して配る前提の資料には総じてオススメ出来ないですね。
講義だったり、上への報告資料だったり。製品紹介は普通カタログがあるので、それを渡せば良いですが。
ま、作っちゃったあとで1枚にまとめろと言われたら、16分割してA3両面で打ち出してあげてください☆
日本のパワポ文化ははっきり言ってクソ。
それはプレゼン用じゃなくて、印刷前提に1枚ものの報告資料に作らせるからです。Excelで既にあるのに。
実際、パワポを廃止した会社も多いですね。トヨタとかサントリー、米国だとアマゾン、フェイスブックあたりが有名です。
彼らは手持ち資料なしで話をするのでしょうか?
私にはとても出来ません。
でも、この記事の方法を使えば、時間をかけずサクッと発表資料を作ることが出来ます。
プレゼン関係の本だと、天才スティーブ・ジョブズの方法論もオススメです。
興味があれば是非。
こんなこと記事にしていたら、セミナーをやることになりました。
当日もだいたいこの方法でやるのでお楽しみに。たぶんスライド100枚は超えるかな。お申込みお待ちしています^^
ではでは。