ちょっと見てみたら銀行預金の利子が0.001%になっていました。
どういうことかというと、100万円を1年間預けて10円もらえるっていうことですね。
…………^^;
まあ金利がずっとゼロなんだから仕方ない話なんですが、それにしたってこれは。
ずっと銀行預金の利子なんて見てなかったので、ちょっとびっくりしました。
なお、諸々の経費がかからない分高利回りと言われるネット銀行でも、定期預金で0.03%程度でした。あまり変わらないです。
はい。
これで本当にいいのでしょうか。
株式運用の平均リターンは6.7%
これに対応する数字としては、株式運用の年平均リターン6.7%ですね。
インフレ調整後、かつ過去200年のデータになります。
いつも思うんですが、不動産データないんですよね。
過去に記憶しているものでは、若干株式に負けるくらい(6.2%)だったり、株9.7%vs不動産9.2%だったりでした(画像紛失)
注意点は2つです。
- 実際のリターンはもう少し落ちる
- 配当利回りなどの数字との違い
実際の期待リターンとリスク
将来的にはもっと落ちて3-5%になりそうだというのと、この成長率も凸凹しますので複利効果はそれだけ弱まります(複利はマイナスにも働くため)
一方で実はリスクはさほど変わりません。
銀行預金は言ってしまえば「マイナスにはならない超消極的運用」ですが、それもデフレジャパンだから言えることで、インフレの場合はその限りではありません。
逆に株式投資は20年以上の保有でマイナスにふれることがほとんどなくなります(ワーストケースで想定しても)
実際のワーストケースとして、1989年(バブル崩壊直後)にTOPIXを積立投資スタートとして、現在資産としては1.5倍程度に増えています。
株価は半値までしか戻していませんが、買い続けて平均単価が下がったこと、分配金でちょっとずつリターンが増えていったことが理由になります。
これはちょっとすごいことじゃないでしょうか。
利回りと銀行預金利率の比較は意味ない
あと、例えばJTの配当利回りが5%なので、それと比較するケースがあります。雑誌なんかでもそういう書き方を見かけます。
まあ私はそれでもいいと思っていますが、誤った理解なので一応補足します。
- 配当金自体に価値はない
- かといって期待リターンはほとんどの個別株に適用出来ない
配当金の価値
配当金というのは企業の稼いだ利益から株主に払い出すものです。
自分は企業のオーナーなのですから、払ったお金の一部を返してもらう、言うなれば預金の引き出しになります。
そして当然、払ってしまえば企業価値(時価総額)の減少として反映されます。
配当利回りが5%とか3%というのは、どれだけ引き出したかという数字に過ぎません。大元の株式価値の増加とは別の問題です。
そう、あくまでも企業が成長して稼いだ利益が配当の源泉ですから、大元の利益成長、株式成長である年平均6.7%という数字が重視されるべきなのです。
結局利益→配当余力なので大きなブレはないため、
株に興味を持つきっかけとして分かりやすい比較かな~と思ったためです。
個別株のリターン
6.7%というのは個別株の期待リターンに適用しないほうがいいです。こういった数字は市場平均をさしています。
統計学が機能するためにはある程度のサンプル数が必要なのと同じく、個別株でも相当の出来高がないと動きに悪意ある偏りが生じます。
余談ですがデイトレーダーのチャート分析にはこの理解が必須でして、出来高がそれなりにあれば汎用的なシグナルを使えますが、薄商いの個別株には全く適用出来ません。また、感覚的にFXは株よりチャートパターンをはめやすいです。
実際、ドル円の1日あたりの取引量は5兆ドル、日本の株式市場の資金移動は1日3兆「円」なので、100倍以上の出来高差があります。
資産運用をした場合としなかった場合の比較
非常に簡単なシミュレーションで以下のようになります。100万円を追加入金なし、30年運用した場合です。
株のリターンを保守的に3%とした場合でも、30年で2.5倍と雲泥の差です。
上に書いたように実際はもっと凹凸してリターンもブレると思いますが、それでも資産運用をするかどうかは考えるまでもないのです。
ということで、みなさんもさくっと口座開設して資産運用をスタートしていきましょう。
証券会社はこのどっちかですね。
とりあえず投資スタートに読む記事。
つみたてNISAも検討してみてください。