遠い将来に対する投資【リスクヘッジって難しいよね】

社会、会社

最近毎週末に歯医者通ってます。15年ぶりくらいです。

小さな虫歯を2年も放置したせいで神経まで達しており、根の治療をしている……のですが、反面教師として記事にしてみます。笑

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遠い損失より目先の利益

行動経済学的に、人には以下のような傾向があります。

  • 近い(確実な)ものほど過大評価する:今すぐ受け取る1万円>1か月後にもらえる1.1万円
  • 遠い(不確実な)ものほど細かい差を気にしなくなる:ニコチンを摂取する直近の便益>将来の健康被害

というか、私の問題はたばこの話そのまんまですね。

単にめんどくさいからと2年放置した結果、5回も通うことになったと(どんどん虫歯増えてたw)。

初期症状の時点で行っておけばちょっと削って終わってたので、早めに対応しておくべきだったなと思います。合理的な行動って難しい。

不確実な将来に対する投資は難しい

先日たまたま見かけたこの記事。まあこれも同じような問題ですよ。

参考2019年になっても3分の1の企業がWindows XPを使い続けているという現実

2020年にサポート切れとなるWindows7どころか、WindowsXPを使う企業がまだ3分の1いるということです。

(出典:Spiceworks)

家庭用PCはどうなんでしょうね。私のもWindows7なので、そろそろ更新しないといけないなあと思っています。

投資とリスクヘッジのバランス

XPが使いやすいというのもありますが、それ以前に単純にお金がないんでしょうね。

企業は従業員向けの投資を後回しにする傾向が強いです。

PC変えて生産性上がればすぐペイするのにと思いますが、日本企業の7割が赤字ですから余裕あるのは大手くらいです。

まあそれでもXPを使うのはセキュリティ事故を起こすリスクがあるわけで、リスクヘッジの問題です。

マイナスの期待値に対するヘッジ

リスクヘッジの基本は、発生確率ではなく期待値(マイナスの期待値)を見て行うものです。

期待値=発生確率×発生時の損失額

 

セキュリティというのは完全なコストであって、ユーザへの価値は目に見えないものになります。コストをユーザに転嫁できません。

いつか起こるかもしれないが、確率は非常に低い。そういうリスクヘッジにお金をどこまでかけられるか?

という思考に行きがちですが、発生時の損失額:起こったらどうなるかという視点も忘れないようにしておきたいものです。現実難しいですが。

余談

自分の本業はIT関連ですが、社員のITリテラシーは相当低いものです。お客さんは言わずもがな。

幹部社員ほどウイルスメール空けますからね。

逆にセキュリティ意識が行き過ぎて、PCを数歩先の会議室に持ち運べない(全部紙で印刷する)とか、メールからコピペ機能を消すバカな会社もあったりします。

投資における教訓

資産運用のリスクヘッジをしよう

資産運用は会社経営よりずっと簡単なので、ぜひともリスクヘッジを実行したいものです。

発生確率は100年に一度でも発生時の損失額が莫大なリーマンショック級の暴落をベースに、リスク設計しましょう。

私達が生きているうちに、また必ず暴落はやってきます。

よく言われることですが、すぐ使う資金は投資に回さないことと、過度な集中投資を避けて適度に分散することが基本です。

時間ないけど株式投資をはじめたい初心者の方を、全力で後押しする記事です。

投資対効果の目線を持つ

Googleの社員食堂は無料だそうです。

一日1500円として、200日で30万円。それでも体調を壊して長期欠勤されるほうが圧倒的に損失は大きいですから、投資としたら安いものです。

金額が大きくなると判断も大雑把になりがちですが、大金の投資ほど慎重になってリスクを計算するようにしたいですね。

リスクを考えた上でのリターンですよ。当ブログの個別株記事はすべて想定リスクシナリオを検討しています。


関連記事です。

行動経済学の骨子と鳴る理論はプロスペクト理論です。投資におけるトラップをいろいろ解説しているので、是非知っておきましょう。

プロスペクト理論で分かる、心理メカニズムが投資判断に与える影響

 

リーマンショックのあった2008年には、上場企業で45件もの倒産が出ています。上場企業の1%です。

倒産リスクって言うけど、実際上場企業ってどのくらい倒産してるの?

 

価値ゼロにはなりにくいインデックス投資にもリスクがあることを忘れずに。

インデックス投資はどこまで安全なの? リスクを分析してみようか
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