【投資手法まとめ】個別株投資のルール

投資手法まとめ

☆私の投資は何種類かのルールがあり、一貫していません。色々研究しながらやっておりますので、興味のある投資法を見てもらえればと思います。


私は日本株と米国株両方で取引しています。まだまだ勉強中の身ですが、毎日向かっていると、色々なポイントが見えてきました。個別株投資には一定のルールを守ることがとても大切です。

銘柄分析のフォーマットにもなりますので、まとめます。

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方針:基本は値上がりによる売買差益で稼ぎます。

  • 基本的には値上がりを狙って購入します。2,3年は保有する想定で、低い位置で購入して、爆発的に伸びるのを待ちます。
  • 途中でもシナリオが崩れなければ買い増しする可能性はあります。

購入金額:まちまち。

  • ポートフォリオとの相談ですが、保有銘柄は10程度に抑えて集中投資で結果をもぎ取りたいので、個別株投資に割り当てる総額の5~8%程度(買い増し分残して)と考えています。
  • また、最大見込み損失額が資産総額の1%くらいになるようにしています。

銘柄選択:成長ビジネスモデル(シナリオ)+割安性+爆発性(株価の成長モデル)で選択します。

成長ビジネスモデル(シナリオ)

何よりも増収増益を継続、今後のビジネス拡大シナリオを持っていることが大切です。

現在の立ち位置

  • 成長性効率性:複数年増収増益であることやROEの数字が良いことで判断します。主観も入ります。
  • ビジネスモデル:収益構造含め、所謂3C(自社、競合、顧客)で把握します。自社の強み/主力事業の特徴/競合他社/参入障壁/主力商品のシェア/事業の認知度満足度/顧客ターゲット/社会的必要性等。
  • 適正価格:無理です。分かりません。現在のチャートの位置で安いか高いか判断します。

将来性

  • 拡大余地:国内と海外、リアルとバーチャルといった販売機会の拡大/顧客ターゲット追加や認知度増加による顧客数増加/現行関連商品数増加や自社ブランディング(値上げ)による売上単価増加。成長はやがて鈍化するので、期間には要注意。
  • 縮小抵抗:景気に左右されないことと競合他社への参入障壁。前者は必要性や緊急性が高い(生活必需品や社会問題等)、後者は差別化要素や自社独自の強み、資産と市場独占度。

※結局は明確なシナリオが描けるかどうかが全てで、シナリオの納得感は自分の感覚に頼ります。

割安性

基本はチャート活用。PERみたいな指標は実際のところ殆ど参考にしていません。

  • 過去株価と比べて平均よりさらに十分に安い(平均値と最安値の間より下が望ましい)。
  • 同業他社のチャートとの比較。
  • 指標はPBRが10倍以上等の数字にはなっていないことを確認する程度(成長度やリスク度を測る上ではもう少し使いますが)。

爆発性(株価の成長モデル)

所謂触媒(カタリスト)と呼ばれるもの。割安株にありがちな、財務良し事業良し将来性良しでも認知度低くてピクリともしない企業を避けるためです。大体以下のものが考えられます。

テーマ関連株、国策関連(イベント)株

一番狙い目。今流行っている株はだいたい高いので、向こう2~3年先に本格到来しそうなテーマのほうがいい感じ。テーマは期待先行の後、数年後に実需としてもう一波来るので、後者を狙っていきたいですね。

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強力なプレスリリース

合併や提携はもちろん、経営者の交代や新製品発表が爆発的な人気のきっかけになることも。著名メディアでの特集もありますね。自分の得意市場に絞ってカンを養い、製品をいち早く試してみたり、ネットや2ch、SNS等で噂情報を入手して攻めていきます。短期売買となるので私のやり方とはアンマッチですが、材料の一つにはなります。また、発表から市場投下まではタイムラグがあるので、沈静化して落ちてきたところを拾うのも手です。

優待、配当増額がある株

優待新設や、過去3年以上優待配当続けている株はそれだけで投資家が増えます。業績が悪くなければ基本的に継続と見て大丈夫。株価の底値が固く安定しやすいです。

季節性の強い株

時期によって業績変動の激しい株は注目が集まりやすいです。

IPO(上場)、東証二部→一部上場、あるいは日経225採用等

IPOは割安かつ爆発力を備えています。また昇格も大きな材料になります。

東証一部の昇格期待で投資する方法論メモ

M&A

M&Aも株価が大きく上昇するサインです。

M&Aの傾向分析 M&Aを投資戦略に組み込む(日本株編)

ハイプ・サイクル、事業ライフサイクル

以下で記事を追加。

事業ライフサイクルとハイプ・サイクルから、投資戦略について考える

売買タイミング:分析後、買いはチャートで、売り(利確・損切り)はチャート+ビジネス成長シナリオで判断します。

まあ、あんま細かい売買ポイントではなく、やや安いところなら買っていいと思ってOKです。

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買う時

リスクリワードの釣り合いで決定します。チャートを見て、ざっくり過去平均~過去最低の間くらいのポイントであれば購入をはじめます(買いポイント)。その後下がり続けて、相変わらず魅力的なシナリオであれば一回だけ買い増しします。

なお、このやり方は落ちてくるナイフを掴むに等しく、買ってからしばらく含み損が続きます。ギリギリまで引き付けるようにしたいですが、そう上手く行くものでもないので、安めで買うルールだけ守れれば良しとします。

売る時

利確

チャート上ではリスクリワードの釣り合いになります。ざっくり過去平均~過去最高の間くらいのポイントに来たら、買った分を三分の二を機械的に売却します(売りポイント①)。過去最高値まで来たら残りの半分を売却します(売りポイント②)。残りはビジネスシナリオ兼ね合いです。シナリオが順調なうちは売りません。景気が悪化したり成長率に限界が見えてきた段階で売りを検討します(売りポイント③)。

※少し勿体無い売り方に見えますが、①のポイントで既にリスクリワードは1:2を超えるので、3年スパンと見ても投資として相当な成果になります。概して平均程度で停滞して売ることが多いです。

損切り

ビジネスシナリオが崩れた場合あるいはリスクの項目に抵触すると判断した場合に損切りします。他にもっといい銘柄があるからそっちを買うための資金を捻出する……みたいな機会費用は考えません。

リスク

リスクを事前に明確にして、抵触した場合にすぐに損切りすることが大切です。出口戦略は先に持ちましょう。

価格変動リスク

過去最低を下回ることは問題ではありません(損切りの理由になりません)。そうなっても資産全体の1%以下(勝手に設定)の損失に収まるようにポジションを持つことでリスクを抑えます。1%を超えると損切りです。

倒産リスク

最も避けるべきリスクです。借入比率が低い、売上や利益の伸び等、財務諸表を見て健全性を判断します(業界ごとに水準が違うので、他社と比較して検討)。経営者の発言も大切です。また、そもそも投資先として不適と弾いていなければいけないのですが、日進月歩で成長する現在の事業ライフサイクルは15年程度と言われます。事業の将来性が暗くなってきたとか技術革新で陳腐化が見えてきた等あれば切ります。

流動性リスク

一日一万を下回る出来高だと避けたくなります。

※また、個別株単位ではなくポートフォリオ単位でもとにかく一発退場のリスクを避けないといけないので、損失額を資産総額比でリンクさせる必要があります。FXで言うところのドローダウン。どれだけ緻密に計算しても往々にして読めませんので……全損しても立て直せるようなポートフォリオを組むことが大切です。

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