【FX】ループイフダンまとめ

FX、その他の投資

☆私の投資は何種類かのルールがあり、一貫していません。色々研究しながらやっておりますので、興味のある投資法を見てもらえればと思います。


書くか悩んでいたネタの一つですが、こういうやり方もあるよという程度でちょっと記事にしてみます。ちなみに完全自動化ではなく、自分でポチポチと売買してます。

地合いとリスクの取り方次第ですが、今のヨコヨコ相場なら年20~30%は取れます。案外高いと思うかもしれませんが、下落トレンドに入った時にずっと含み損なので、そこを耐えられるかが最大のポイントになります。

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ループイフダンとは?

株式会社アイネット証券の登録商標で、一定の値幅ごとに売り買いを繰り返してちまちまと利益を抜いていく手法です。トラリピ(トラップリピートイフダン)ってやつもありますが、仕組みにはほとんど違いがありません。

ループイフダンとは?

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(出典:ひまわり証券)

通常のFXやバイナリーオプションより勝率が良いらしく、名前くらいは聞いたことがあるかと思います。

こいつを自己流にアレンジして使っています。

ループイフダンの強み

ループイフダンの肝は、時間的リスクを許容することによって、価格変動リスクをほとんど無視できる点だと理解してください。下の記事を読んでいくと、この意味が分かると思います。

まあその他に言えるとすれば、指値を入れてほとんど機械的に売買出来るため、心理面で非常に安定しますね。トレードで熱くなって大金飛ばすようなことはありませんし、FX初心者の方に向いているかもしれません。

ループイフダン手法(アレンジ版)

やり方そのものは変わりません。アレンジしている点を書き出すと以下のようになります。

  • 損切りしない
  • 安値圏スタート
  • プラススワップ方向限定
  • 主要通貨ペア限定
  • 過去最安値にも耐えられる資金維持率(追加資金投入前提)
  • 下がればマーチンゲール、上がれば逆マーチン(2倍ではなくポジションサイジングで決定)

じゃあ少し詳しく見ていきましょう。

損切りしない

これ、行き過ぎたら損切りするとか説明されることがありますが、ループイフダンでそれはダメです。それなら最初からこの手法は取らないほうがマシですよ。だってそれってコツコツドカンの典型ですよね。

投資の格言を破るなら、それ相応に一貫した軸(根拠)を持ってトレードすることが必須です→前の記事

以下は実際にトレード対象にしているAUD/USDの20年チャートですが、過去の為替変動を見ると分かるように、波打って両方向に行ったり戻ったりしています。これが今後も続けばいいのです。

audusd20

損切りしないことを前提に、どうしたら損切りせずに済むか? ということをロジックで詰めていきます。

安値圏スタート

株のバリュー投資と同じですね。長期投資こそスタート地点が非常に重要で、安値圏からスタートします。出来なければ(あるいは上がるまでループイフダンを続けたら)また安値に落ちるまで相場を離れましょう。

安値圏の定義は以前のものと同じでいいですね。過去20年平均の半分以下(1/4水準だと最高)スタートとして、平均の上3/4、感覚的には3/5辺りまで来たらやめましょう。

プラススワップ方向限定

プラススワップというのは、ループイフダンが上の方のポジションが長い間塩漬けになる可能性が高い手法のため、スワップによって損益分岐点を下げてもらうと非常に楽になるからです。

このため、売りでも買いでも稼げる! みたいな感じではありません。一方行のみの売買になります。

また、スワップポイントが高いからといって、例えばトルコリラとかはオススメしません。スワップ=金利差が大きいということは、それだけリスクがあるということです。

キャピタルゲインがあくまでもメイン、インカムゲインはおまけのおまけ程度という認識です。

主要通貨ペア限定

具体的にはUSD、JPY、AUDですね。

EUR、GPBはうーんという感じ(はじめた当初もギリシャ問題を懸念してEURは外していましたが、ブレキジット問題を見ると……)。

場合によっては5年以上耐える必要があり、その間にはいくつもの政治経済変動があると思います。それを切り抜けられるとなると、通貨ペアは厳選が必須なのです。

過去最安値にも耐えられる資金維持率(追加資金投入前提)、ループイフダンの値幅

組み合わせも3通りしかないので、それぞれ見てみましょうか。初期投入100万として考えます。

USD/JPY

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ちっちゃくて見にくいですが、1997年から約20年のドル円チャートです。最低ラインはご存知70円代中盤、とりあえずここまで証拠金維持できるように戦略を考えましょう(当時は60円、いや50円まで落ちるとか言われていたのが遠い昔ですね……)。

この記事を書いている16/7/30現在、ドル円は102円と低めの位置に来ており、スタート地点として中々悪くないように見えますね。

とりあえず94円まで現在の証拠金で耐えられるようにサイズ調整すると、一回だいたい1000~1500くらいでしょうかね(下がるごとに徐々に枚数をあげ、上がっていくごとに徐々に枚数を下げる)。そこから下がったら資金を100万また追加投入して凌ぐ。

また、ループイフダンの値幅も考えないといけません。下のサイト様で一日64pips前後動くとされているので、25~30pipsごとに指値を置けばいいでしょう。

参考:ドル円は1日にどれくらい動くか? 過去5年分検証してみた

AUD/USD

audusd20

同じく、1997年から約20年の豪ドル/米ドルチャートです。私が使っているペアもこちらになります。豪ドルのためスワップポイントが地味に大きい(プラススワップのため買い方向のみです)。

0.75からスタートして、0.65までは耐えられるように設計。そこから下は再度資金投入します。長期で見ると0.5~1.0の間に収まっているので、下がれば追加投入ですね。

値幅はドル円と同じく30pips前後、スタートのサイジングは1000から、一度0.7を割った時は一回あたり2000超えまで枚数を釣り上げました。

一応、豪州は現在の下落傾向を望ましいとしており、今後も継続させていきたい考えであることは留意しておきましょう。

AUD/JPY

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これは2005年から約10年の豪ドル円チャートです。

途中の爆下げが凄まじいですね。リーマン・ショックでスワポ派が壊滅したと言われるのはだいたいこの動きのせいです。下がる時の勢いが非常に強い。

とはいえ普段はそこまで大きく動かないので、値幅は25pips前後に設定。

全体では概ね50~100円のレンジに収まっていて、現在のポイントは高すぎず安すぎず、かな。

リスクとリスク管理

下落によるロスカットリスク

これまで見てきた方法によって、価格変動リスクを極限まで消しています。

おさらいすると、過去最安値を突破しても資金の追加投入で一定の証拠金維持率を保ちますので、ロスカットに引っかかることはありません。

むしろより多い枚数を仕込めるだけ下落は美味しいです。5年戻ってこなくてもなにも問題ないですね。

通貨ペアを買い固定として下限を作り、プラススワップペアとすることで損益分岐点を切り下げていきます。

為替に対する信用リスク

最も注意が必要な一発退場リスクです。デイトレの場合は宵越しの銭は持たないので問題ありませんが、これは数年間持つ場合もありますからね。

この信用リスクを避けるために通貨ペアは主要なものに絞ります。

ところで、実際ヤバイってなったとして資金を逃せるんでしょうかね。封鎖されて資金も出しにくくなったりして、無理な感じがしますけども。

証券会社の破綻リスク

一応、私達の資金は証券会社が破綻しても保護されます(別で管理しているため)。そのため一発退場リスクにはなり得ないのですが、証券会社が破綻した場合にその時点でポジションが清算されてしまい、損失が確定してしまう可能性があります。これは結構痛いですね。

宣伝ではないのですが、私が使っているのはSBI FXトレードです。理由はポジションが100枚単位で持てるから。見てきた通りちょくちょくマーチンするので、小刻みにサイズ調整が出来るSBIは重宝するんですよね。

SBIホールディングスの財務諸表は前にもちょっとだけ出したことがあります。

国内債券、外国債券への投資を考える

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最新の決算説明会資料は以下から。

SBIホールディングス株式会社 インフォメーション ミーティング

キャッシュフローが若干怖い気がしていますが、事業は勢いがあり、最近のトレンドであるフィンテック等にも積極的に参入していて好感度高いです(経営指針が明確化されている点も良いですね)。

絶対的に強いドル箱事業のSBI証券を軸にシナジーを形成し、国内ネット金融業務で圧倒的なシェアを誇ります。マイナス金利の影響も限定的となっており、ここが数年内に潰れるシナリオは考えにくいです。

肝心のSBI FXトレードですが、こんな感じ。調子も良さそうで、すぐさまサービス停止はないでしょう(SBIの指針としてネット金融中心のコングロマリットを目指している以上、為替を捨てるのはありえない)。

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(出典:SBIホールディングス)

どこまで参考になるか分かりませんが、人気・オススメFX口座ではほぼ確実にトップ5には入っていますし、以下のように預かり残高は首位です(SBI証券、住信SBIネット銀行、SBI FXトレード3口座の合算のため単体だとGMOがトップ)。

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(出典:矢野経済研究所)

ま、大丈夫なんじゃないかな。

まとめると……

見ての通り、ループイフダンにおいて価格リスクはほぼ消しているのです。

とはいえ、通貨破綻や証券会社の破綻といった例外事象は、ブラック・スワンのごとく予測不可能でいつでも起こり得る事象であり、時間が経てば経つほど発生確率は上昇していきます。

この見えない確率に対するリスクを許容する代わりに、一般のFXにおけるほぼ全てのリスクを排除することがループイフダンの強みです。

改めて、ループイフダンの肝は、時間的リスクを許容することによって、価格変動リスクをほとんど無視できるという点に尽きるのです。


久しぶりの更新になってしまいました。またよろしくお願いします。

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