長期投資について考えてみる

投資理論

継続投資記事に書いていたのですが、分けたほうが良さそうなので先に出します。

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長期投資の根拠

株に投資する理由は、「過去100年で株式市場が最も高いリターンを生んできた」ということが根拠ですよね。そして今後100年も全く同じように株式市場が反映するという賭け。つまりその間に様々な危機が発生する時間的リスクがあっても、それを乗り越えて成長しているということです。

そしてその中で長期投資を選ぶのは、効率的市場仮説=市場平均が最も効率的な投資だから。シーゲル先生のように高配当銘柄はさらに成績がいいから。あるいは実際に投資比較――アクティブ投資よりパッシブ投資のほうが成績が優れているから、などなど。それは正しい知識に基づく理解だと思います。

リスク管理という観点

でも、無条件に長期投資が安全と理解するのは正しくないと思っています。もう少しリスクを考えてみるべきです。

普通に考えたら短い時間軸より長い時間軸のほうがリスク小さいなんてあり得ないわけです。リスクとは不確実性ということですから、明日は分からないけど10年後は分かるという理屈はないですからね。

毎年のように100年に一度の危機がやって来ていることは知っていると思います。資本主義経済が2050年頃にはピークアウトして萎んでいくかもという記事を以前に書きました。

20代投資家から見た、投資における将来の変化とリスク

見えないだけでブラック・スワンのリスクを負っている。長期投資は損益確定までが長いぶん、失敗すると取り返しがつかないです。加えて一発退場の可能性が高くなります。

長期投資も過去のデータから勝率が高く分の良い勝負だから選択するのですが、結局のところ、退場の確率を少しでも下げるためのリスク管理をセットにしないといけないのは短期投資と同じです。「永久投資」と銘打っても常に事業継続性の見極めはしていきたいですね。

基本的に、長期投資にタイミングは必要ない

アクティブ投資よりパッシブ投資のほうが成績が優れているのは周知の事実。プロがやってもそうなのですから、これはもう個人だって同じことでしょう。私自身、色々な投資をやっていて、単純な継続投資に勝てた時期もあれば負けた時期もありました。トータルでは微妙なところです。自分の相場観に絶対の自信はありません。

下手に躊躇する、安めを待つ機会損失よりも、配当を集めて再投資したほうが結果として効果が高いことが実証されていますし、頭を使わなくていいから簡単で合理的です。手軽であるということも、資産形成にはもってこいなんですね。

それでも私がタイミング投資をやる理由

結局はリスク管理です。

  • そもそも、タイミング投資と単純な期間分散による積立投資は両立出来る(例えば、リスクをほとんど管理する必要のないETFは定期的に買い付けするなど)
  • たとえ長期投資でも、どの銘柄も利確、損切りの可能性がある(少なくとも現時点で投資する株は)
  • 値上がり、値下がり予測ではなく、単純に株価が高い安いの判断
  • 結局のところ、株で大きく儲けられるのは下落後の反発局面で、配当有りの株は再投資による原点復帰が非常に早いことが特徴になる
  • 出遅れ株、相関性の低い株はたくさんあり、わざわざ高値で魅力の落ちた銘柄を選ばずとも投資先に困らない(FXで回すことも出来る)
  • 現金で持っておくことも戦略
  • 高値から落ちての下落損及びそのリスクと、その間の機会損失(配当)が割りにあうかどうか分からない

この記事の後に、タイミング投資を必要としない投資ルールについて書きますw

長期投資が資産形成にもってこいなのは間違いないことですし、いくつかの手法に分けること自体も、リスク管理になるんじゃないかと。

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