20代投資家から見た、投資における将来の変化とリスク

市況解説、投資小ネタ

リスクって言い方でいいのかな? 今回はコラム的な感じで、取り留めのない内容ですが、考えていることをまとめてみようと思います。前にちょっと下の記事で書いた内容と被ります。

最近の海外ETFについて再考してみる。
AI(人工知能)のある未来を考えてみる(2045年くらいの未来社会)

数多くの名著から得るものは多いですが少し情報が古かったり、いつも参考にさせていただいている多くのブロガーさんは年次が上だったりするので、本質的なところは変わらないとしても、違いを感じるところもあるなと思うのです。

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シンギュラリティ

シンギュラリティとかいうかっこいい言葉があります。技術的特異点って訳されるらしいですが、AIが発達しすぎて人間の予測出来る限界を超えて成長していくんだそうです。

で、これが今のところ2045年なんですよ。

今40代ならその時70代、なんとなく逃げ切れそうじゃないですか。でも私はまだその時50代、下の長寿化の話も込みで、まだ折り返し地点ですね。となると資産形成のプランを考える上で考慮しないとダメかなと。

ま、資産形成については、シーゲル先生言うところの必需品やヘルスケア事業への投資は2045年でも相変わらず安全安定だと思うのですが。

景気変動リスク

景気サイクル回数が多い

前に下の記事で景気サイクルの話をしました。

投資で稼ぐために景気、金利、物価、為替と株価の関係をまとめてみた。

10年に1回というカウントで景気変動があり、十数年おきに何かしらの経済危機が発生するというサイクルを考えると、20代の私達はあと5~6回のサイクルを経験することになります。50代であればあと2~3回です。

サイクル回数が多いということは、二つの意味を持っています。一つ目はリスクが高まること、二つ目はイグジットの機会が増えることです。

前者について、投資というのは一発退場リスクを避けることが第一ですので、極端に振れるイベントは少ないに越したことはありません。

【ポジションサイジング】投資をする上で絶対必要なたった一つのこと【リスクリワード】

後者について、サイクルするのであれば、私は永久投資銘柄以外を手放してキャッシュポジションを増やすことを考えます。投資戦略に関わるのです。

また、市場にバブルが生まれやすい構造は変わっていません。世界的に成長限界が見えてきており、余剰資金は目新しい事業領域を見つけるたびに群がって、あっという間にバブルを起こすのです。昨今の株式市場を見ると、むしろ情報量が増えたことで以前にもまして短時間でバブルの発生から崩壊のサイクルが生まれているように思います。

資本主義崩壊

というのは極端かもしれませんが、資本主義=持続的発展ですので、経済成長が止まったままだと事実上崩壊なのです。

経済成長から幸福度の充足へ、別の軸に移りつつあるのは今の若手世代を見れば明らかです。団塊世代の退職でそうした層がマジョリティになるにつれて、社会の変革と同時進行でポスト資本主義が広がるもとかと思います。

当然ブラック企業なんか全部淘汰ですよ。コストが全てじゃないんですから。

AIによる株式市場はどうなる

まあ、下の記事で見たように、私はAIが値動きを予測出来るとは思っていないです。そうなるとしたら、その時生き残っているAIは一つで、他を圧倒するような計算力があるはず。

ビッグデータについて 統計学があればビッグデータは不要なのか

AIが、というよりも市場に参加する層が変化するとどうなるのか、だと思います。市場の7割は機関投資家で、彼らが値動きやポイントを決めています。そして機関投資家の大部分は既にアルゴリズムによる売買が標準で、そのアルゴリズムは一定のパターンではあり得ないのです。だからAIによって結果が左右され、左右された結果が次の予測に影響する(再帰性)ので

残る3割の個人投資家層ももちろん、特定の市場では影響力が強いと思います。

例えばドル円の東京時間に代表されるように、日本市場ってトレンドが続かない(レンジ相場を作る)ことで有名じゃないですか。日本人の特徴なんですよね。米国だと一方通行のトレンドが形成される場面でも、妙に慎重になって逆に張る人が多いこと。そして日本で株式投資をやっている人は5%ですので、これが50%になったら、この「日本人の特徴」を影響受けますよね(日経平均では難しくとも、狭い市場であれば確実に)。

同じ話で、新興国の中間層が株式投資を広げていったらどうなるか、とか考えると面白いです。微妙に変化するんですよ。今と同じ投資条件は二度と来ない、だから次の一回の勝ち負けに一喜一憂しないという統計学の理屈が腑に落ちるわけです。

投資における統計学

社会制度変動リスク

労働環境

ちょうど今、電通社長が辞任しました。ブラック企業が淘汰される時代が来てくれるでしょう。だって機械化が進んで人間の仕事が減るんですから(「減った時間は別の仕事を考えよう」が日本人だったりしますが)。

AIの記事で色々と見てきたように、これからますます機械が人間の労働を奪っていくでしょう。いえ、奪うというよりも、「代わりにやってくれる」ですね。

ええ、きっと働かない時代が来るので、社会の制度(賃金制度であったり)は形を変えることになると思います。問題はその過渡期で、社会の変化に制度が適応されるまでの間は手に職つけてないと不安なんじゃないかと。事務職は居場所がなくなり、総合職リーマンも対人の仕事以外は減っていきます。

自己実現って言葉は好きじゃないけど

意識高い系で好きじゃないですが、賃金ではないところに価値を見出す必要があります。つまり楽しむことですよね。

私の場合、株もFXも小説も絵もこの記事を書くことも全部好きなことです。やってて楽しいことをやって、自分を広げていくという生き方が当たり前になっていくんじゃないかなあと。

なので、今から趣味を広げていきたいですね。やりたいことがたくさんあって、それがお金にもなって「複収入」になれば大成功じゃないですか。手に職がたくさんあれば安定だしやっていて楽しい。となると、今必要なのは自己投資なんですよね。

年金、保険制度

年金・保険制度はセーフティーネットですので破綻は考えにくいです。ただこの前も高齢者の定義を65歳→70歳にこっそり変更したようですし、支給開始年齢の引き上げや負担額の増額はあり得る話です。あとは賦課方式から積立方式への変更で、過渡期に両払いさせられることと、資産課税されることが怖い。

また、後述のように長寿化によって一人あたりの医療費はますます上がる一方となることが予測され、それも見越した資産形成が必要になります。きっと遺伝子医療が発達して、その人がかかりやすい病気が分かって、将来の必要費用が見通し立てやすくなるんじゃないかと。

あ、あと保険業者はマージン取ってるだけのビジネスモデルなので、これから厳しいと思いますよ。将来が明確化すれば、日本人の保険好きもいつまでも続かないでしょうし。

長寿化

人口動態は経済成長の一要素たる労働力に直接関わり、かつ、かなり信頼出来る精度の未来推定が可能な指標の一つです。

で、2100年には平均寿命は100歳を超えるという試算があります。今82~84歳ですから、あと15年以上ですよ。老後3000万あれば安心だ、いや5000万だなんていうFPのアドバイスも的外れで、一生働いてないといけない時代ですよと(でもそれは上で書いた働かない時代と矛盾する)。

この経済がどうなるのかは分かりませんが、長寿化することで様々な変動に直面する確率は上がっていきます。


ま、リスクリスク言ってもしゃーないですね。予想より上振れすることだってあるんですから。

ざーっと頭にある知識で書いてしまいましたので、誤記・勘違いはご容赦願います。

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