「頭と尻尾はくれてやれ」と言うけれど

市況解説、投資小ネタ

ビザ(V)の分析記事を執筆中なんですが、ちょっとしたネタで一つ投下します。投資の格言にある、「頭と尻尾はくれてやれ」についてです。

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トレンドに乗れるか?

このチャート、ビザ(V)の5年分のチャートですが、凄くきれいな右肩上がりですね。ビザは営業利益率60%超の高収益体質で、高評価も納得の優良企業です。

問題は、この株を買えるかどうかという点。

当たり前ですがこのチャートで利益を出すにはビザの株を買って、持っていないといけません。これを見てどこで入っても利益が出ていたと言うのは後付けの解釈です。どの位置で切り取っても「もう高い」という水準だったはずですので、業績が良いとはいえ結構怖い。自分の中でルール化し、恐れを克服して投資出来た人だけが果実を得ることが出来るのです。

投資戦略

トレンドに乗ることが利益を生むためには必要なことですが、仕込む時期は色々あります。トレンドが出てから追いかける順張りか、下落時に逆張りするか。その人の適正がありますし、リスク管理が出来ていればどれでもいいと思っています。私が好きなのは逆張りですが、最近のデイトレではもっぱらトレンドに乗っかるパターンです。

そして、それ以上に重要なのはどこで抜けるかという出口戦略です。順張り、逆張りというのは入り口のみを見た話ですので、投資戦略を考えるなら出口とセットにする必要があります。そうしてはじめて自分のリスクとリターンが予測出来るのです。

私の中のリスク管理は、当ブログをはじめた当初に書いた記事そのままです。

【ポジションサイジング】投資をする上で絶対必要なたった一つのこと【リスクリワード】

「頭と尻尾はくれてやれ」という解釈

重なると見にくいので少しずれていますが、4パターンの収益は全て同じだと思ってください。トレンドに乗るというのは、正確に言うと以下の4パターンですよね。

(くっそ雑な3秒フリーハンドで申し訳ないw)

  • 紅色の丸:どこが底か分からないので(ある程度orルール化したポイントまで)下がってから買って、どこが天井か分からないから(ある程度orルール化したポイントまで)上がったら売る。
  • 青い星:どこが底か分からないので(ある程度orルール化したポイントまで)下がってから買って、天井はピークを超えて落ちてきたと思ったら(そのポイントが押し目かもしれないが)売る。
  • 赤い四角:底を確認して上がってきたと思ったら(そのポイントが戻り売りかもしれないが)買い、どこが天井か分からないから(ある程度orルール化したポイントまで)上がったら売る。
  • 緑の六角形:底を確認して上がってきたと思ったら(そのポイントが戻り売りかもしれないが)買い、天井はピークを超えて落ちてきたと思ったら(そのポイントが押し目かもしれないが)売る。

「頭と尻尾はくれてやれ」という格言は、このうち赤い四角に該当します。でもこれ、私はあんまり好きじゃないんですよね。

利を伸ばす緑の六角形

赤い四角のなにが問題かというと、下落トレンドが終わったことを判断するのが難しい点です。そして、その割に利確ポイントは先に決めていて、利益だけは上限が定まっています。普通にやると損小利大の逆を行くわけです。

そもそも、トレンドフォロー戦略は勝率が低く、一回あたりの期待値の高さで勝負するものです。トレンドが生まれるのは3割と言われており、冒頭のビザのように上手く行く例もそのくらいです。

何度となくダマシに合って、損切りを繰り返すのですから、この戦略なら緑の六角形でないと割に合わないと思います。

※一回のトレードでちょっとでも収益が出ればOKと考えてはいけないのは、投資は勝ったり負けたりするからです。優位性のある手法を発揮するためには対数の法則で試行回数が必要になります。然るべきときに然るべき収益を上げられないと、コツコツドカンになるわけです。このあたりはゾーンを読みましょう。

「ゾーン — 相場心理学入門」を読む

上限下限が定められているなら赤い丸で

私がいつもやっている、上限下限を定めてリスクリワードを設定するやり方だと、赤い丸をベースに投資することが多いです。失敗しても買い増しが可能なので早い段階から入り、当初の戦略通りにリスクに対して十分利が乗った段階で利確(あるいは損切り)するやり方です。

落ちたり上がったりする度に買い増し(継続投資)は非常に便利なもので、購入位置を回数分散することで読み外したリスクを押さえます。もちろんリターンもしぼみますが、長期投資になればなるほど効果を発揮します。

とはいえ、キャピタルゲイン狙いの場合は、このルールでどこまでも買い増しするわけではなく、上限下限のリスクリワードと現在の含み益を担保にどこまで追いかけるか考えながらの買い増しです。ビザの例だと(長期的に見てどうかはともかく)現時点が高くて買い増しは出来ません。

短期投資では頭と尻尾を食べに行く

短期投資はリミットがシビアになります。特にデイトレではトレンドが継続しないので、頭と尻尾を食べに行かないといけません。私の場合、読みやすい頭だけは取りに行きます。

あるいは、FXの話ですが、ごくまれにトレンドが継続する日があります。見るとかなり分かりやすいので、そういう日だけは頭と尻尾を捨ててトレンドフォローで間に合います。

たまにはFXのデイトレの話でもします?

私の記事ですが、いつも最初に書きたいことをポンポンと書き出して、繋ぎの文章を埋めていくスタイルなので、文章の前後関係がおかしいところがあるかもしれません。そこはちょっとご勘弁を。

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