この前ゆうちょ銀行(7182)のチャート分析をやりました。せっかくなので、日本郵政も見てみましょう。IPOではお世話になりました。
成長という意味だと魅力に乏しいですが、そこそこキャッシュはありしばらく配当は安定だと思います(国策的に売り出したこともあり、個人投資家に旨みを持たせる意味でも配当は継続するんじゃないかという勝手な妄想)。
前に持っていた株がその後どうなったのかという振り返りも兼ねて対象にしました。
チャート分析してる時に見ている情報はこちらです。
日本郵政(6178)過去の最高値、最安値
1999円というこれ以上ないくらい分かりやすい壁に阻まれて、ついに突破できませんでした。そこから年明けして怒涛の下落は日本株全般と一緒の動き。二度と戻って来ないんじゃ? と思うくらい遠いですね。
- 最高値:1,999円(2015年12月)
- 最安値:1,170円(2016年6月)
ゆうちょ銀行と比較して若干異なるのは下限値の取り方。ゆうちょは2月のマイナス金利政策ショックで下限を叩いて次の6月~7月不況にそこのラインを割りませんでした。一方で日本郵政は一旦割り込んで再度底を作り直ししています。
その後の11月にもう一度下値更新しようかというところを跳ね返し、そこからは上昇トレンドに転換しました。このようにトレンド転換にはそれなりのパワーが必要になります。
日本郵政(6178)今後の値動き予測
6か月チャート
やっぱりゆうちょ銀行と瓜二つのチャートで、きれいなエリオット波動を描いています。ゆうちょと同じく公募価格1400円と初値の1631円はそれなりに意識されるポイントです。
特に今回は初心者含めて数多くばらまいたので、損失を許容出来ないまま持っていた人が多いはずです。買ったはいいけど買値を割り込んで長かったので、戻ったタイミングでの売りが入りやすくなります。1400付近にヒゲが連発してます。ここが勝負のポイントですね。
1か月チャート
直近はゆうちょと違った動きをしていますね。1.4兆円の追加売却があるとニュースになったため、需給が悪化することを懸念して売りが入ったものでしょう。実施は17年夏頃予定とのことでまだ先ですが、株価は先に反応します。
チャート外の情報でも流石にこのレベルのものは投資戦略に取り込みたいですね。しばらく先に巨大な売り圧力がある状況で買うのは得策じゃないかなと。とはいえ政治色が強い銘柄ですので、売り出す側も1400というラインは意識するだろうと思いますので、
ちなみにですが、私は日の空いた窓埋めを信用していません。それは窓埋めじゃなくて上昇下落のモメンタムの中でたまたま埋まったように見えるだけだと思います。
日本郵政(6178)の投資戦略
ゆうちょ同様、配当と企業存続性は高く、事業としてあまり成長が期待出来ないためキャピタルゲインが狙えない銘柄になります。
- 最高値:1,999円
- 最安値:1,170円
- IPO公募価格:1,400円
- 初値:1,631円
回答
1400が意識されるということは、そこから一定ポイント割ると怒涛の失望売りが入りやすそうです。現時点(1418円)でも利回りは3.5%を上回りますので、安いところで拾えるとかなり高い利回りが期待出来ます。
まあでも、ほんとに値上がりに期待出来ない株ですので、1170近辺までウォッチでいいように見えます。むしろもっと下落するのを待って、前回最安値1170円を割り込んで1000円くらいになってから買うのが理想なんですが、案外買いも強いのかな。元国営の安定+高配当で個人投資家には人気出そうですしね。
とりあえず銘柄分析を習慣化させたいですね。もうちょっとちゃんとした財務ファンダ分析を挟むものもあれば、これみたいにチャートを簡単に見るものもあります。