【高配当銘柄】キヤノン(Canon:7751)チャート分析とか考察とか

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カメラや複合機でお馴染みキヤノン(7751)の分析になります。

まあ高配当とか株主還元の安心感は米国株に絶対勝てないんですが、このところ本当に高い銘柄しかなくて手が出せないので……ちょっと日本株でも大手を見てみようかなって感じです。

キヤノン、最近ニコンと一緒でカメラ事業が落ちてきているように聞こえていますが、どうでしょうか。かく言う私もスマホがあるのでわざわざカメラ要らないなあとか思ってます。

短期のキャピタルゲイン狙いよりも中長期の配当再投資戦略が噛み合うと思うので、それを前提に戦略を考えます。

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キヤノン(7751)事業概要

HPからの抜粋です。

キヤノンは主に3つの事業軸があります→詳細

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(出典:キヤノンHP)

オフィス領域ではオフィス向けの複合機やレーザープリンター等の製造販売、イメージングシステムではコンデジ、デジカメ、インクジェットプリンタ等の製造販売、その他では半導体露光装置やFPD露光装置、最近成長中のネットワークカメラ等の製造販売を行っています。

個人向けにも数多くの製品があるのでそんなに説明要らないですよね。こういうのを売っています。

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日本を代表するグローバル企業でもあり、市場は国内外に広くあります。

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(出典:キヤノンHP)

中長期戦略としてフェーズ4で以下のような事業シフトを行い、史上最高の売上高営業利益率を叩き出しました。

  • ネットワークカメラ:デジタルシフト
  • 商業印刷:総合プリンティングカンパニー
  • 多角化:CMOSセンサー、シネマEOS、マシンビジョン
  • コストダウン:生産の自動化、ロボット化

また、16年度からフェーズ5へと移りました。成長事業として以下に投資する方針(決算資料から)。

  • 原価削減:カメラ組み立て自動化、ロボットの内製化等
  • 新規事業強化:ネットワークカメラ、多様なプリント素材(パッケージや2.5次元質感)、ナノインプリント、医療(遺伝子検査)
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(出典:キヤノンHP)

という目標は掲げつつも、足元ではレーザープリンタ、カメラ事業の不振と為替変動による大幅減益が進行中。

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(出典:キヤノンHP)

これまで高収益キャッシュリッチ企業を支えてきたカメラ、プリンタ事業が成熟~衰退期に入っており、次のビジネスをどう展開するかにかかっていますね。

ちなみに日本企業で米国特許数トップだそうです。でもこれ、ノルマがあるからって以前聞いたことがあるような……。

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(出典:キヤノンHP)

リスク要素

保有期間が長ければ長いほどリスクは大きくなります。

事業リスク

多くの高配当銘柄は生活必需品やヘルスケア、エネルギー、インフラセクターにありますが、それと異なりキヤノンは電子製品事業。競争が激しくコモディティ化しやすい事業領域にあることは理解しておく必要があります。

カメラ市場の縮小

カメラなんてスマホでいいじゃんってことで、主力のコンデジ市場が近年縮小化。iphoneとかXperiaのカメラとかコンデジ顔負けの性能さじゃないですか。おまけに今って写真そのものよりもFacebookやInstagramにアップして共有するということに重点があって、その点もスマホに敵いません。

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(出典:一般社団法人カメラ映像機器工業会)

まだ綺麗さで差別化出来るミラーレス一眼は市場が伸びていますが、同じ理屈でやがてスマホ市場に喰われるような……。ここは大きなリスクです。

業界特性としてどうしようもない部分はあるので、新規ビジネスに事業軸を移して成長していくしかないですね。

新規ビジネス

  • 新規事業強化:ネットワークカメラ、多様なプリント素材(パッケージや2.5次元質感)、ナノインプリント、医療(遺伝子検査)

この辺の新規ビジネスが上手くいかず投資資金を回収出来ないリスク。キャッシュが潤沢なうちに手を打つ必要があります。とりあえず東芝メディカルも買収したし、医療系は期待出来そうに見えますけどね(下は関連記事です)。

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無配当転落リスク

日本株で気にしないといけないのは無配当になるリスクです。米国株だと意地でも配当出すのですが、日本はコスト削減などと称して最初に削ります。こうなると同じ配当目当ての投資家が一斉に逃げ出しますので、注意が必要です。

※ソニーが上場以来初の無配を決めた翌日、株価は8.6%も下落しました。幸いその後業績回復で上昇しましたけどね。

ちなみにこれ、過去に遡って調べられる方法ないでしょうか。とりあえずググった限りでは1988年から一度も減配したことはないようです(リーマンショックやその後の円高時代でも)。過去10年まではHPにも実績が載っています。

ちなみにキヤノンは自社株買いの多い会社です

株主還元に積極的なこの会社は、度々自社株買いを行ってきています。株価が安いと見ると年2~3回やったりしますし、公表したらその分は確実に買います(釣り上げ目的の自社株買い詐欺じゃない)ので、アナウンスがあったら信用して良いです。

シーゲル的には配当が良くてバフェット的には内部留保再投資が良いのですが、まあキャッシュがダブついていて目立った投資先がないのであれば、自社株買いは配当金のように税金が発生することもなくEPSが上昇しますので、良い対応だと思います。

キヤノン(7751)の財務分析

BS

株主資本が多いですね。借入金少ない、無形固定資産多い、安全比率は良い印象です。1988年以来一度も減配したことがないということで、やっぱりキャッシュリッチな企業です。

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PL

上場以来赤字なしという優良経営で、日本の大企業の中では利益率も悪くないほう。ただ明らかに事業は停滞しており、売上、利益ともにずっと横ばいです。

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CF

FCFはプラスで営業キャッシュフローの中で投資を賄っているようです。直近では東芝メディカルを買収したので、少しキャッシュフローは悪いかと思います。

それなりの投資は見えますが、それが次の事業に繋がっていませんね。ROA、ROEもそれほど伸びはないのは、収穫期がこれからなのか、それとも投資が上手く行っていないのか。

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各種指標一覧

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安全比率は60%超え、借入金少ない点は流石に安定感があります。まず当面は安全域を確保していると思います。一方で売上や利益は横ばい、事業は成熟~衰退気味に走っており、停滞感は拭えません。ROEやROAも強い数字じゃないですしね。

でもやっぱり配当指標が非常に優秀で、インカムゲイン狙いの銘柄なんだなと感じます。

  • 配当利回り:4.58%
  • 一株当たり配当:150円/年(6,12月払い)

ちなみに持株比率もキャプりました。大企業だけあって、結構外国人投資家持ってますね。

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キヤノン(7751)のチャート分析

リアルタイムチャートのリンク置いておきます。

キヤノン(7751)-Yahoo!ファイナンス

キヤノン(7751)過去の最高値、最安値

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過去20年で見てこれほどヨコヨコ銘柄って凄いですね。

  • 最高値:7,450円(2007年6月)
  • 最安値:1,286円(1998年10月)

まあ、7000円には二度と行かないと思われるので、リーマンショック後で2回叩いている4500円が上限ポイントでいいでしょうね。というかレンジなので下限2100でいいですし、分かりやすいチャートになってます。

今後の値動き予測

長めのチャートで見たほうが良いでしょうかね。

5年チャート

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すごく線が引きにくい中途半端なチャート。75日EMAとかほぼ真横ですからね。長期で見るとレンジですが、15年4月頃からトレンド転換してます。

直近上がっちゃってましたけど、再反発してるっぽい場所はそれなりの抵抗帯に見えるので、また頭叩いて落ちてきそうな感じがします。

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6か月チャート

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6か月は上トレンド。75EMA押し目に3400抜ければ、次の抵抗帯は3850付近までないため一気に突き抜けます。

ただ、ダブルトップ気味に叩いて更新しなかったので、個人的にはこれから少し落ちるように見えます。このまま3400にはタッチせず3300くらいを抵抗帯にして、3000くらいまで戻ってくるかなあと予想。まあその頃3000で止まらない可能性が高いので、待つのであれば直近抵抗帯の2800ですが。

上昇3:下落7くらいかな? 現時点で入ってもリスクリワード釣り合わず、方向感も微妙なため、3000まで待つほうがよいかと。3400抜けたら釣り合わない上に配当考えても割高なのでウォッチ対象から外してもいいですね。

板情報

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売り圧力は見えます。本当はこれを銘柄ごとに100円単位とかで見たいんですが、出来ませんかね……。

キヤノン(7751)の投資戦略

過去の値動きから見てもキャピタルゲインはほとんど全くと言っていいほど狙えず(3000で合ったら1.5倍も絶望的)、完全なる長期保有&配当再投資銘柄。

ただし同じ高配当銘柄のインフラビジネスやブランドメーカー、ヘルスケアセクター等と違って、変化が激しくコモディティ化しやすい電子製品事業にあるということは、安心して長期投資出来ないというジレンマがあるということです(時間的なリスクが過大になりがち)。

でも医療分野のM&Aやってますし、これから先達オリンパスや富士フィルム(違う?w)みたいにヘルスケアセクターへと事業軸を移せるのであれば、安い今のうちに投資することにもメリットがあるかなと。

それを踏まえた上で買うのであれば、以下の方針かな~と思いました。

回答

  • 出口(利食い):4,000円
  • 出口(損切り):2,100円
  • これから下がるっぽいけどもし3,400超えたら一気に3,850くらい行きそう
  • 下がるならまあ3000くらいまで下がるっぽい

リスクリワードが取れる3,000円以下(2,800円)まで戻るのを待ってから購入が良いでしょうかね。流石にこれだけの企業が簡単に潰れるとは思えないので、2100まで下がってきても2~3回は信用して買い増し出来ると思います(最低購入金額が30万円なのは痛いですが)。

永続投資に向いているとは言い切れないので利食い出口を置いていますが、正直3800まで行くならそこでイグジッドしておいたほうが良さそう。新規事業の成果は2020年までには出るので、それを見て投資継続の判断でも良いのではないかなと思いました。


カテゴリ分けようかなと思ってます。個別銘柄に全部注ぎ込んでますが、高配当だったりテーマ株だったり、来ていただいた人によって見たいものが違うと思いますので。一瞬でカテゴライズ出来るプラグインがあると楽なんですが……。

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