【トップWebサイト】東京の一等地より遥かに高い、Web世界の一等地の値段

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銀座の坪単価は平均で9000万円/坪だそうです。

(出典:土地Data)

なぜこんな金額でもテナントが途絶えないのかというと、銀座に出店することで得られるブランド価値やPR効果がそれだけ大きいからです。中国人観光客の爆買いも見逃せません。

ところで、世の中にはもっと高い土地があります。サンフランシスコとかそういう話じゃないですよ(サンフランシスコは1LDK40万、一軒家1億円)

リアルに大してバーチャル(Web)の土地価格ってずっと高いよねというお話。

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Web世界の一等地とはなにか

Googleは月間6億アクセス

先日VisualCapitalistで世界のアクセス数トップ100サイトが紹介されていました。

(出典:VisualCapitalist)

参考Ranking the Top 100 Websites in the World

これを要約するとこんな感じのことを言っています。

  • トップ100サイトで2600億PV/月を達成
  • トップGoogleは1か月に604億のPV数(2位Youtubeは243億)
  • トップ100入りには3.5億以上のアクセスを集める必要がある
  • 日本からのランクインは7社のみ(ヤフーやグーグルなど)
  • エロは強い(8位と10位と……)

ちなみにトラフィックは動画コンテンツが58%を占めていて、トップはNetflixです。Youtubeではないんですね。

参考Sandvine releases 2018 Global Internet Phenomena Report

これがWeb世界における一等地ということになりますよね。

日本のアプリランキング上位は固定

スマホ画面ってだいたい4×5+4の24アプリが一画面に表示されていますよね。(フォルダ分けしていなければ)

これもWeb世界における一等地ということになります。

初期設定やマップ、カメラなどプリインストールされたアプリや大型ウィジェットで半分くらい埋まりますから、残り数枠を争うわけです。

じゃあその数枠を争うライバルを見てみましょう。以下は2018年に日本でダウンロードされたアプリランキング。

(出典:Sensor Tower)

LINE、Youtube、Instagram……だいたい知ったアプリですね。

みなさんもそうだと思いますが、買ったら入れとけ定番アプリだけ落として、もうそれっきりではないでしょうか。

もうランキングも固定化しているのです。

日本人の一日の行動

次は日本人の一日の行動についてデータをいくつか見てみます。

スマホの平均利用時間は「2時間以上3時間未満」が最多

(出典:総務省)

10代の1日あたりのSNS平均利用時間は88.7分、動画は96.2分

(出典:ジャストシステム)

インターネットの平均利用時間は平日100.4分、休日123.0分

(出典:総務省)

スマホ利用者がぐぐーんと増えていますが、そのスマホユーザーが何しているかと言うとインターネットへの接続:動画視聴とSNSということです。

人の1日おけるスマホ時間(2~3時間)の枠。これもWeb世界の一等地と言っていいのではないでしょうか。

Web世界の一等地を取る方法が変わってきた

Web世界のランキング上位はいずれもプラットフォームであって、兆単位の投資をしてここまで育ててきたわけです。

なので、ある意味1兆円以上というのがWeb世界一等地に相当する市場価格とも言えるでしょう。リアルよりはるかに高いです。

 

エコシステムで相互に流入のあるプラットフォーマーとランキング争いは非現実的です。

YoutubeやTwitterなどプラットフォーム上でのランキング争いが前提になったということです。

  • スマホ画面の一等地は取れない
  • スマホの中のLINEの一等地を取りに行く

こんな感じ。細分化された市場のトップを争う構造です。

 

例えば企業が自社アプリを公開しても、ろくにダウンロードされないのは目に見えてますよね。

みんな電車内でLINEをやってます。

であれば企業はLINE上にコンテンツを出せばいいんです。わずかな費用でLINEから企業アカウントでプッシュ通知が出来るわけですから。

(出典:LINE@)

(また料金体系変わってる……^^;)

LINEのメッセージやり取りはクローズドの領域で、まさにWeb世界の一等地です。

 

逆に言えばGoogleやFacebookは東京の土地をすべて所有しているに等しいわけで、そう考えるとすごいことですよね。

会計制度ではこうした数値化できない資産価値が出てこないので、評価のブレが大きくなります。

価格形成に合意がされていないということは、歪みがあるということ。IT企業への投資はこのあたりの認識ギャップを考えると良いと思います。


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トラフィックの大多数は既に動画が占める時代です。コンテンツビジネスにも要注目。下請け競争させるだけの企業は排除されます。

コンテンツビジネスの将来について考えてみる

ではでは。

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