情報セキュリティ関連銘柄(日本株、米国株)

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ということで、情報セキュリティはそこそこ以上に期待出来そうだと分かったため、関連銘柄を探していきたいと思います。

前記事はこちらからどうぞ。

3分で分かる、セキュリティビジネスのトレンドと方向性
ここで言うセキュリティはもちろんコンピュータセキュリティのこと。今後伸びてきそうなので、ちょっとお勉強しましょう。株探しはその後記事にします...
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レクタングル大

但し書き

ただですね、ある程度市場としての成長は見えているのですが、セキュリティ対策を考える各企業からすればセキュリティ投資はほとんど完全なコストセンターです。

業績拡大を目指さなければならない場面では後回しにされ、大きな事件がない最近ではセキュリティ事故の脅威も忘れられてしまいます。合わせて、株価も右肩下がりの傾向が続いています。

情報セキュリティ関連銘柄の投資戦略としては

情報セキュリティの難しさはインフラ産業と同じです。セキュリティ事故を防ぐ(インフラで産業あれば問題なく運営する)ことを目的とした企業でありながら、それを達成したからといって株価が上がるわけではありません。

世情でセキュリティ不安が広がるほど各企業による情報セキュリティ投資が増え、関連企業が潤います。あるいはサイバーテロ(サイバー戦争)の危険性が高まる際も同様です。当然株価が上がるのもこのタイミングです(皮肉にもセキュリティ事故が株を上げるのです)。

しかしながら、通常のイベントと違ってセキュリティ事故は(それこそ当事者でもない限り)いつ発生するかなんて分からないものです。今みたいに安い時期に仕込んで、いつか来るであろう大きな事故や法改正による好感で上がったところを売るという戦略が一番安定的でしょう。むしろバブル化するにはそれしかありません(リターンを大きくするため、小型株に絞って投資します)。

ちなみに、サポートしている企業や官公庁がセキュリティ攻撃で被害にあった場合、あるいは情報セキュリティ関連企業そのものが腕試し的に狙われた時、深刻な打撃を受けることは言うまでもなく。

総合型と特化型

前記事で見たように、セキュリティ対策と一口に言ってもいくつかの分野があります。まあ事故るとセキュリティ銘柄として一緒くたにされて上がるのですが、各企業はそれぞれ得意分野が異なっており、その後の実利益の変動はやはり差が出てきます。

問題はある分野のセキュリティに特化したタイプの株です。どの技術が今後主流になるか、はっきり言って分かりません。新しい攻撃手段が出てきてしまった場合に、特化型はそこでセキュリティビジネスが終わってしまう可能性があるというリスクを負うことになります。

それなりのリスクを負う以上、リターンも大きく取りたいですね。ポイントとしては、「独自技術の有無」と考えています。

政府のバックアップ

前回出しませんでしたが、14年11月のサイバーセキュリティ基本法の制定によって、政府は国を上げてサイバーセキュリティー対策を実施する責務を負うことになりました。また、内閣にサイバーセキュリティ戦略本部が設置されています。

東京五輪もありますし、近年のサイバーテロの暗躍ぶりを見ても、今後政府投資は大きくなると予想できます。

ほぼセキュリティ=マイナンバー銘柄?

日本に限っては、その線で調べたほうが分かりやすいかもしれません。

日本の情報セキュリティ関連銘柄

ラック(3857)

セキュリティ銘柄の筆頭だと思います。

長くから情報セキュリティビジネスに携わり、セキュリティコンサルや運用監視サービス、技術者教育サービス等、幅広いセキュリティサービスを展開する企業です。

ラック(3857)-Yahoo!ファイナンス

セキュリティ監視センター「JSOC」は顧客満足度一位(ミック経済研究所調べ)らしい。

主な顧客としては官公庁向けやマイナンバー対策でJSOCが好調な他、企業向けの各種ウイルス対策や保険ビジネスなんてものも。KDDIと資本提携して財政が安定化したこともプラス材料です。

FFRI(3692)

ここも有名。しかし凄いところから落ちてきましたね。

FFRI(3692)-Yahoo!ファイナンス

FFRIの強みは確かなセキュリティのコア技術研究と製品開発力を有していること。代表取締役の鵜飼社長は日本における情報セキュリティの第一人者で、米国に対抗し得る数少ない日本企業ではないかと。

そして、セキュリティ企業の中では珍しいTVCMによる広告宣伝も行っており、認知度は一番高いと思われます。昨今は一般消費者もセキュリティに対するリテラシーが求められますので、個人向けは着実な市場です。株として考えても知名度は重要で、同社はセキュリティ関連銘柄が上がれば一緒に上がりやすいと安心出来る材料にもなります。

FFRIのサイバーセキュリティソフト「FFRI Yarai」は様々なサイバー攻撃(標準型攻撃)に対応した万能ソフトとして注目を集めているらしいです(日本年金機構の攻撃に使われたと見られるウィルス検知にも成功)。

顧客層としては法人・官公庁向け中心に40万台超、Android向け製品も開発しています。

デジタルアーツ(2326)

デジタルアーツ(2326)-Yahoo!ファイナンス

フィルタリングソフトの「i-FILTER」(Webフィルタ、電子メールフィルタ)をはじめとした情報漏洩対策がメイン。情報漏洩対策というと、特にマイナンバーに力を発揮しますね(主力顧客も官公庁)。株価の好調っぷりからもそれはひしひしと伝わって来ます。

実際、有害なサイトをフィルタリングするソフトを国内ではじめて開発したのがここの会社らしく、現在でもシェアトップ。FFRI同様、自社でコア技術を持っている数少ない日本企業です。

セキュアヴェイル(3042)

セキュアヴェイル(3042)-Yahoo!ファイナンス

ネットワークセキュリティ専門。

ネットワークセキュリティの構築から運用監視まで一貫したサービス提供が出来ることが特徴で、デジタルアーツ同様、マイナンバーにおける情報漏洩対策として上がってきそうな銘柄です。

トレンドマイクロ(4704)

トレンドマイクロ(4704)-Yahoo!ファイナンス

有名ソフト「ウイルスバスター」はメーカー製のPCに体験版が一緒に付いてくることも多いので(十年前の記憶から)、聞いたことはあるはず。事実、国内では個人向け法人向けともにトップシェア、しかもグローバルでもトップ10入りという実績を持っています。

※調べてみると、国内二位はシマンテック(Norton)、三位はソースネクスト(ウイルスセキュリティZERO)で、この三社でシェア8割超えだそうです。マカフィーやカスペルスキーはそんなに多くないのが意外。

※世界シェアの場合、トップはマイクロソフト(Microsoft Security Essentials)、二位がAvast(avast!)の二強体制(と言ってもシェアはそれぞれ15%程度ですが)。Avastがチェコの会社だと初めて知った。三位AVGもチェコ、東欧はサイバー戦争に強そうですね……。

セキュリティと聞いてイメージされやすいウイルス対策ソフトの本命なので、当然この分野の中心銘柄ですね。クラウド向けの製品も拡大しており、さらなる業績成長の期待大です。

ソースネクスト(4344)

上で書いた通り、国内三番手のウイルス対策ソフト「ウイルスセキュリティZERO」を販売している会社です。

Yahooにはスマホ向け急上昇とあり、そういえばウイルス対策ソフトってスマホ向けだとどうなんだろうと思って調べたのですが、シェアは分かりませんでした。

マルチデバイス対応版を買ってたり、キャリアだと自社でセキュリティサービスやってたりしますよね。

アズジェント(4288)

どちらかと言えば新興って感じですが、「セキュリティ被害を未然に防ぐ調査サービス」という若干他と異なる分野のため、過去に何度か注目が集まったと書かれていました。

昨年から赤字ですが独立系のため財務基盤がちょっと不安? あんまり決算まで読み込んでいない人の意見ですがw

デジタル・インフォメーション・テクノロジー(3916)

上場したばっかりですね。セキュリティーシステムの構築及びソフトウェアの開発が主要事業。Webセキュリティソリューション、Excel業務改革ソリューション、メールセキュリティソリューション等、色々自社製品があるみたいですね。

独立系ですが、大手銀行、通信企業、官公庁に顧客基盤を持っています。

オプティム(3694)

オプティム(3694)-Yahoo!ファイナンス

どちらかと言えばIoT関連の企業ですが、見てきた通りIoTとセキュリティは切っても切り離せない関係にあるため、両方にまたがってビジネスを展開する企業も出てくるでしょう。

ここは特許を多数取っている会社で、最近IoTへの不正遠隔操作を防止するセキュリティの特許技術を発表したそうです。振る舞い検知の手法なので、AIの会社とかも得意そうな方法ですね。

自社ブランドのセキュアマーケットプレイス:OPTiMストアは生体認証による厳格なセキュリティを施していて、同分野の強みが伺えます。

FRONTEO(2158)

FRONTEO(2158)-Yahoo!ファイナンス

旧UBIC。たぶん誰もがビッグデータ解析、AIの会社(Kibit)と認知しているはず。ですが、以前以下の記事で見た通り、ビッグデータ解析を進めると振る舞い検知による不正検出等が出来るようになります。

3分で分かる、現在のディープラーニングビジネス
前二つの記事でAI・ディープラーニングのこれまでと技術の中身について見てきました。 改めて、一枚の図でまとまっているも...

イー・ガーディアン(6050)

イー・ガーディアン(6050)-Yahoo!ファイナンス

本日(8/12)出来高150万超え、また目安ラインの1000超えとちょうど注目集めてる会社。

SNSや掲示板の監視(有人)やソシャゲのサポート業務代行、コミュニティサイト運営代行といった変わった事業を会社ですね。こうしたノウハウを活かしてセキュリティ監視も行っております。……まあセキュリティ銘柄ではないな。ネットの炎上被害対策は今必須だと思うので、良いビジネスしていると思いました。

直近2Qで最高益叩きだして株式分割。人工知能の画像解析もリリースしたので、これから楽しみな会社でもあります。IRもよさ気な内容が連なっている感じですね。

日本ラッド(4736)

なんかもう暴騰しちゃったって感じですが、HPを見るとセキュリティで結構な数の製品を出していますね(この他、予測統計や医療分野も)。

フォーカスシステムズ(4662)

官公庁向けセキュリティビジネスが好調で、独自の暗号化技術を使ったトータルセキュリティソリューションを展開。考えたら暗号って今までキーワードとして出てきませんでしたね。これは国防における有力銘柄になるんじゃないかな(ちょうど今中国とぶつかってるし)。

盛大に話が逸れますが、暗号って面白いですよ。というよりサイモン・シンの本が面白いと言うべきなのか。知的好奇心がくすぐられるので読んでみると面白いと思います。

情報セキュリティ関連銘柄(米国株)

やっぱりサイバーセキュリティビジネスの最先端というと米国のイメージが強いです。というか情報産業全般の主流を作るのは基本的に米国ですしね。ということで、メジャーどころ中心に探してみました。

SBI証券のレポートが詳しくてオススメです。ここでも名前が上がっているFFRIって本当にこの分野のトップ技術を持ってるんですね。

ファイア・アイ(FEYE)

ファイア・アイ(FEYE)-Yahoo!ファイナンス

このセクターで必ず名前を目にするファイア・アイはセキュリティ関連の各種ハードウェア・ソフトウェアを提供する企業です。製品群は本当に全部揃ってますって感じですが、新たな脅威に対するセキュリティ対策としてトップを走る企業なので注目を集めている印象ですね。実は2004年に出来たばかりですが、ライバル企業のマンディアンを買収し、現在67カ国以上で4,400社の顧客を持っています。

売上構成がサブスクリプションの課金形態メインのため、継続した収入が得やすいと言われています。と言いつつ、まーファイア・アイって売上1.5億ドルに対して当期純利益マイナス1億ドルなんですよね^^;

でも米国土安全保障省など政府機関との関係が深いとか、フォーチュン500企業のうち187社、グローバル2000の企業のうち約500社を押さえていたりとか、今後上がりそうなのも事実……。

※一年前のデータですが、米国「テクノバブル」の現状 株価が高過ぎる23社リストの第二位にランクインされていました。あ、下で出てくるパロアルトネットワークスも三位、スプランクが五位ですね。

パロアルト・ネットワークス(PANW)

パロアルトネットワークス(PANW)-Yahoo!ファイナンス

これも2005年と比較的新しい設立。総合セキュリティサービス事業者で、顧客企業数は19000社を超えます。ファイア・アイ同様に標準型攻撃をはじめとする新しいセキュリティの脅威に対する対策がメイン事業のため、注目度が高いです。

ファイア・アイに比べると、売上利益共に高く、かつグローバル展開が進んでいます。また、FFRIの競合でもありますね。

サイバーアーク(CYBR)

サイバーアーク(CYBR)-Yahoo!ファイナンス

なんだか下の記事でイチオシされてたから調べましたw

いまアメリカが国を挙げて サイバー・セキュリティ強化に取り組む中、 関連銘柄のサイバーアーク(CYBR)に注目!

 まとめると、今米国のハイテク・セクターの中で最も投資家から注目されているエリアがサイバー・セキュリティであり、その中でも最も重要となる特権アクセスのリーダー企業がサイバーアークというわけです。

どうやら「特権アクセス」=管理者権限のセキュリティに特化した企業らしいですね。綺麗に右肩成長してますので、確かに需要は大きくなっているんじゃないでしょうか。

うーん、でも不安があるとすれば、今のハッカーの振る舞いが管理者に成りすますから、その対策に目が向いているとも言えるんですよね。(具体的に言えないのですが)特化型セキュリティは全般的に、他の方法が出てきて腐らないかちょっと心配。あと今の株価は高い。

チェックポイント・ソフトウェアテクノロジーズ(CHKP)

チェックポイント・ソフトウェアテクノロジーズ(CHKP)-Yahoo!ファイナンス

他と比べると設立93年と老舗の部類にある企業で、サイバーセキュリティを専業とする会社では最大手。旧来型の総合型セキュリティサービスを提供していますが、ファイアウォール分野では今後もトップを継続していく見込みです。

既にフォーチュン500の会社はすべて顧客となっており、安定感は抜群。一方で小型株のような爆発力はなさそうです。なお、イスラエルの会社です。

スプランク(SPLK)

スプランク(SPLK)-Yahoo!ファイナンス

最後です。スプランクはコンピュータデータ(ログ)の収集分析を行うプラットフォームを提供しており、ビッグデータ関連と言えるかもしれません。

攻撃時の振る舞いをログとして保管、分析することは運用監視の肝ですので、特化型とはいえ今後も重要な立ち位置を確保しそうです。


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