今回は亀田製菓(2220)のファンダメンタル、チャート分析をやっていきたいと思います。
昨日2/2に決算発表がありましたが、(ノ∀`)アチャーって感じ。
大型株なのでキャピタルゲイン狙いは弱く、主に優待狙いの銘柄になりますね。
目次(クリックで飛びます)
亀田製菓(2220)の事業内容
事業内訳
お菓子メーカーですね。ハッピーターン好き。
この他にもぽたぽた焼、ソフトサラダとか、お米を原料にしたお煎餅類がメインですね。ジャガイモ原料のポテトチップスメーカーとは少し違う特徴があると思います。
売上の8割は国内市場です。海外市場は開拓途上で、二桁ペースで増加中。とはいえ当面は国内市場を押さえておけば亀田製菓の動向は把握出来ます。
最近の国内市場だと柿の種は良くて、それ以外は不調という結果です。
今後も主力ブランド柿の種中心に米菓事業を拡大しつつ、次の成長軸へ投資をする戦略を立てています。
直近17年3Q決算では売上2%増も利益が25%減と不調でした。原因は原材料である国産米の価格高騰(前年比4割上昇)、円安によるピーナッツ輸入価格の高騰とあります。
競合
亀田製菓は国内米菓市場のシェア約30%を占めているので、国内では相当強いブランドを持っています。
ただ、同じ米菓事業の中で見るよりも、お菓子市場全体で見たほうが良さそうです。
こうしてみると亀田製菓は7位でシェア6%程度なんですね。
個人的に一番投資向きなのはカルビーで、事業改革をやって営業利益率10%超という他社を圧倒する数字を叩き出しています。
商品ラインナップを絞ってコスト圧縮&強気の価格設定で実現しているものです。
また、日本ではイマイチ発達していませんが、安価なプライベートブランド(PB)は将来の競合になるでしょう。
亀田製菓はマルチチャネルで販売網を有していますが、PB相手だと商品棚の奪い合いに不利になります。
市場
IRに書いてある通り、市場全体で苦戦気味らしいですね。
なんとなく分かるかも。やっぱり米菓よりポテトチップスのほうが味付けが強くて美味しいから。
17年は天候の問題で北海道でジャガイモが採れなくなり、その影響で米菓に需要が流れた時期もありました。
お菓子市場全体でも国内は停滞気味。
リスク要素
原材料の高騰
今回のように決算を左右する原材料の高騰はチェック必須。北米子会社は気候問題で事業が一次中断となりました。
食物系ビジネスは気候が絡んでくるので、特に予期しにくい面があります。
もちろんある程度はリスクヘッジのためにオプション取引もかけているとは思いますが。
プライベートブランド(PB)
先ほど書きました。セブンのPBで100円シリーズありますけど、あれ美味しいですよね。
PBは高価格帯商品を売れにくくしてしまうので、潜在的な利益圧迫要因でもあります。
可処分所得の減少
景気が悪くなり個人消費が冷え込むと、お菓子類、外食などは真っ先に削られる対象です。
亀田製菓(2220)の財務分析
財務
財務情報から抜き出します。
売上は横ばい~やや上昇、利益率は急速に改善傾向にあります(直近でまた落ち込んでいますが)。
安全性は随分と高そうです。国内お菓子メーカーの中では海外展開、新規市場開拓に積極的なほうですが、もう少し投資に回すか、株主還元しても良いのではと思います。
株主還元指標
直近配当利回り:0.95%(優待利回りが実質0.2%相当)
優待は自社製品の詰め合わせです。100株で1000円相当、1000株で3000円相当のもの。
株高のせいもありますが、ちょっとリターン低すぎますね。
亀田製菓(2220)の株価、チャート分析
とりあえずリアルタイムチャートのリンク置いておきます。
アベノミクスで3倍近くに上昇しましたが、ここ3年くらいは停滞気味。6000円の上値が重く、利回り的にも旨味がなくなっているように感じます。
亀田製菓(2220)の投資戦略
ビジネスは手堅い印象ですが、とにかくリターン低いのが致命的です。
クロス取引等は考慮せず普通に買おうとすると、ハッピーターン10袋に50万円も必要になりますからね。
まあそもそも普通に考えて配当>>>>>優待なので、優待買いするのはよっぽど好きな会社にしておきましょう。
この記事を読むのは優待に興味がある人がメインになるでしょうか。当ブログでも優待株をいくつか取り扱っています。
優待株で有名な吉野家の銘柄分析記事です。好きでよく行く人には嬉しい優待でしょう。
同じく優良優待株のダイドードリンコの銘柄分析記事です。100株保有で3,000円相当の詰め合わせなのでコスパも中々に良いです。
日本にも高配当銘柄はたくさんあります。花王やKDDIを筆頭に、連続増配銘柄に投資するというのも面白いと思います。