織り込み済みは魔法の言葉ではない

市況解説、投資小ネタ

当ブログでも度々主張していますが、株価の上下変動に理由探しはしない方がいいです。

ニュースでよく言うじゃないですか。

「日銀総裁が『利上げを検討する』と発言したことに市場が反応し、日経平均が大幅に下落しています」みたいな。あんまニュース見ないからこういう言い方じゃないかもだけど。

さもそれが原因みたいに断定して言うから勘違いしがちですが、違いますよ。あくまで株価は需給変動で上下しているだけで、そこには様々な理由があります。場合によっては同じニュースで上がることもあります。

そうするとニュースキャスターは困ってしまいます。でも日本語には便利な言葉があるんですね。

「――――日銀総裁が『利上げを検討する』と発言したものの、既に市場は織り込み済みで反応せず、日経平均は前日比◯◯円増となる◯◯円で推移しています」

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織り込み済みで理解するのはやめましょう

織り込み済みを予測して投資しますか?

織り込み済みという言葉に納得するということはそういうことです。

「利上げしても織り込み済みだと反応しないのか~。じゃあ次の利上げのとき気をつけよっと」

こんなこと考え出すとハマります。というか株価が上下する理屈を考え出すとハマります。

市場は無限の要素が相互に作用しているので、「Aだったから次はBになる」という動きをしません。Bになるに至った要素はAもCもDも無数にあります。それは説明出来るものではありません。

もっともらしい言葉に聞こえはしますが、その情報を元に投資判断が出来ないなら、それは必要な情報ではないのです。

一例として、日経平均が過去最大の暴落を記録したのは1987年10月20日(ブラックマンデー)ですが、この日はなんのイベントもなく一日で3836円下がりました。

この日の値動きにどんな理屈をつければいいでしょうか。そうあるものとして捉えたほうが楽ですよね。

たった一回失敗したことを教訓にしてはいけません

同じ話です。

あなたが損をしたとして、その理由は無限にあります。つまり理由なんて何もないし、強いて言えば運がなかっただけの話です。

ところが人間というのは失敗したり、中断した出来事の方がよく記憶されるものなんですね。ツァイガルニク効果というものがあります。

ツァイガルニク効果 ツァイガルニク効果(ツァイガルニクこうか、Zeigarnik effect)は、人は達成できなかった事柄や中断している事柄のほうを、達成できた事柄よりもよく覚えているという現象。

出典:Wikipedia

リスク回避性向と同じく、たぶん人に本来備わった生存本能なのでしょう。だからこそ逆らうのは難しいです。

「たぶん上がるはずだけど、この前それで失敗したんだよな~。よし今回は売ってみよう」

こうやってしまうと取引のルールに一貫性が消えて、その時々の感情に振り回されるようになります。

もちろん「退場しないように立ち回る」とか投資の基本すら出来ていない人は失敗したことを教訓にすべきですが。

原理原則を理解するだけでいいと思う

じゃあどうすればいいのかというところで、私なりの回答とすれば、原理原則を理解することです。あとは原理原則の確率と期待値論に賭けるということですね。

大数の法則によって、回数を重ねるほど期待値に収束するということ。データの信用性としてより長期間で取ったものであること。ある場面では他の因子が作用して失敗したとしても、回数と時間を重ねればそのうち期待した結果を得られるはず。

株に投資するメリットを説明するひとつの指標は、シーゲル先生の本にもある過去130年のリターンです。

(出典:ジェレミー・シーゲル)

これに従って株に投資するというのは、原理原則に沿って資産を増やす合理的な手段です。ただ、この投資期間の中にはマイナスの年もあれば、プラスになる年もあるでしょう。

短期トレードでも同じことです。統計的に期待値が正の取引を続ければ、やがて収益はプラスに収束します。

いずれにせよ、一回の取引結果が予想と反対だったとして、それが織り込み済みだったのか考えることはありません。


何を今更って内容ですが、利上げ影響の記事を書いてて余談が長くなったので分割したものです。あと最近更新出来ていなかったのでリハビリを兼ねての記事でした。

ブログから離れていたのはお仕事とか風邪とかもあったんですが、振り返るとだいたいスプラトゥーンのせいなので買う人は注意してください。

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