どうも、和波です。
前回の簿記2級の記事に結構お客さんが来るみたいなので(ありがたいことです)、他に持っている資格も記事にしてみることに。
この記事を読んで欲しい人
- FP2級(ファイナンシャル・プランニング技能検定2級)を受験する人
- 独学で勉強しようとしている人(特に時間がない人)
……と、あくまで資格取得を最優先目標とする人向けです。勉強のために取りたいという場合は教科書読みながらじっくり覚えていきましょう。
私の持っている資格(再掲)
私が持っている資格はこれだけあります。出来るだけメジャーで、色々な範囲のものを学ぼうとしていたものです。
なお、全部一発合格しました。認定証もらえると達成感がありますよね。
- 日商簿記検定二級(三級飛ばして二級受験)
- FP技能士二級(三級から受験)
- ビジネス実務法務検定二級
- ITパスポート
ということで、今回はFPについて勉強法を書いてみます。
FPは日常生活においても一生役立つ情報満載!
FPもそれ自体でなにか仕事にありつけるわけではありませんが、潰しが効きやすい資格のひとつと言われています。大学生で持っている人はあまりいないんじゃないかな。
ただ、それ以上にFPの知識は生きていく上で欠かせないものです。税制、資産運用、年金、保険、相続、不動産……ライフプラン形成に必要な一通りの情報が詰まっています。どうせ人生のあちこちでつまみ食いすることになるのですから、体系的に理解してしまったほうが得だと思います。多少法律・制度が変わっても根幹は一緒ですので、一生の財産になるでしょう。
勉強前の準備
FP2級は、FP業務について2年以上の実務経験がない場合受験資格がありません。そのため、基礎となる3級を1か月で取り、そこから少し休んで(2級の受験資格前提である3級の合格通知が届いたら)2級を2か月で集中して取るという戦略で十分行けます。
念のため……FP技能士とファイナンシャルプランナー(AFP・CFP)の違い
なんだか似たような資格がある……と思う人のために断っておくと、私が言っているFP技能士は国家資格、ファイナンシャルプランナーは民間資格です。
ま、とりあえず国家資格の方を選んでおいて間違いはないです。
範囲の理解
まず、FPは範囲が膨大です。なにせ学科試験と実技試験と両方必要なので、ポイントを整理して効率良く勉強する必要があります。
ライフプランニングと資金計画
社会保険、年金の考え方を理解する必要があります。厚生年金の仕組みが少し複雑ですが、そこまで苦戦する内容でもないです。ライフプランニング(資金計画)のアドバイスなんて常識で解けるような……。
リスク管理
保険ですね。生命保険、損害保険、第三の保険。私は苦手でした。日本人は保険大好きですが、そんなに必要なものではないです、保険。可処分所得を圧迫するので出来るだけ減らすが吉(そんなこと考えてるから苦手なんですが)。
金融資産運用
それはもう得意でした。ただ普段株の投資しかしていないと、投資信託や債券、オプションの考え方などで覚えることが増えるかもしれません。
タックスプランニング
税制。所得税や住民税はもちろんのこと、法人税や消費税も。損益通算やら税制上の有利不利など、個人的には勉強になる内容なので頑張って覚えましたが、消費税の例外事項とか法人税関連は結構細かい暗記項目が多くて厳しいかも。
不動産
苦手。不動産の権利や取得、譲渡、証券化など様々な範囲を広く浅くさらっていきます。宅建簡易版みたいなものですが、権利関係がややこしいです。
相続・事業継承
贈与、相続関連の法務、税制。そんなに難しい内容ではなく、点の取りどころだと思います。
実技試験はどっちを選ぶべき?
FP協会ときんざいで受ける実技試験の内容が変わります。
資産設計提案業務(FP協会の出題)に自信のある人以外は基本的にきんざい(個人資産相談業務)でいいと思います。試験会場もたくさんありますしね。難易度の差とか細かく気にするほど違いはありません。
オススメ参考書
三級だったら正直テキストはなくてもいけます。ただ私は手元にあると安心するタチなので買っていました。簿記でもお世話になったスッキリわかるシリーズがオススメです。
問題集はそれぞれ買っておきましょう。2002年の第1回から前回までで出題頻度の高い問題をピックアップした問題を解くことが出来ます。2級は学科と実技が別冊で分厚くなりますが、頑張りましょう。
勉強法
(3級)パターン把握のため、一度問題を解き切ってみる:1日
簿記と全く一緒です。試験の必勝法は精度の高い問題集を繰り返し解いて、出題に慣れてしまうことが重要です。
3級の時点でやたらと範囲が広いので、網羅的に覚えるのは非効率。一度一通りの問題を解いてしまって、全くお手上げの分野を発見しましょう。株をやってきた人は資産運用はほとんど満点が取れるとか、保険に入るとき自分でも色々勉強していたとかあると思います。
(3級)テキストを読み込んで理解して、もう3回問題を解く:2週間
苦手分野が多い人はちょっと時間かかるかも。ただ、暗記ではなくちゃんと理解しておかないと2級で詰みます(正直3級は別に暗記ゴリ押しで問題なかったりしますが、2級は3級を深掘りした内容なので、先に基礎を固めてしまったほうが楽です)。
FPの内容で理解出来ないということはまずなく、単純に範囲が広くてつらいだけです。自分で図を描いてみたりして、頭に叩き込みます。
(3級)もう5回、問題を解く。過去問も手を付ける:残り
人間こんだけ同じ文面を読めば覚えます。それでいいんです。実技試験の対策もお忘れなく。正直3級なら問題集解きまくってるだけでも受かります。
(2級)問題を何十回も解いて、ちょくちょくテキストで補完
2級は3級に比べて細かいことを聞かれるだけで、範囲は上の6分野から変わりません。つまり、全体を理解していれば、あとは細かい部分を丸暗記するだけの作業なんですね。その方法は問題を何十回もひたすら解き続けて、どうしても苦手なところはテキストで補完していくしかありません。
3級と明確に違いがあるとしたら、実技試験での計算問題と、最新動向についての問題です。後者の問題のため、絶対に最新年のテキストを買いましょう。
過去問はこちらにも落ちています。近くなってきたら、実践形式で試していきましょう。
実技試験の勉強も早めから着手しましょう。実技試験の難易度は決して高くはなく、単純に学科試験の勉強で手一杯になった人が脱落している印象を受けます。
全般的な話……ノートは用意してはいけません。
テキストに書き込むようにしてください。真っ黒に汚してください。そうすることで一目に入る情報量・密度が上がって、暗記しやすくなります。何冊もかさばらない点も便利です。私は受験勉強も全部参考書に書き込みまくって暗記しました。
FP2級 解答のコツ
学科試験の時間配分について
4択60問で120分、つまり1問2分ですが、見直しも考えると結構時間が足りません。
得意な分野から攻めて確実に点をもぎ取り、苦手分野の時間を残しましょう。3級は時間が余ってみんな退席するんですけどね、2級は最後まで残っている人が多いです。
実技試験について
90分でそんなに余裕はありません。やっぱり同じように解けそうな問題から着手です。計算問題は時間がかかるので、多めに時間を残せるように。
資格試験としては、簿記(日商簿記)を取ることもおすすめします。簿記=会計は経営の言語ですので、つぶしがききます。