最近は連日下落が続いていますね。逆イールドなど景気サイクルの節目と思われるシグナルが色々点灯していて、私達は今、下落相場のスタートにいるのかもしれません。
何度も何度も同じことを言うのですが、下落しようが何しようが優位性が消えたと確信しない限り投資方針は変えないほうがいいです。
過去の優位に基づく投資法であれば、試行回数を稼げれば必ず勝ちます。統計学的に投資を実践するということですね。
ここでやめたらその人の投資はギャンブルですが、続ければ統計学になります。
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投資を続けることを目標にする
資産運用というのはずっと続けることが何より大切です。
よく過去リターンが7%とか5%とか聞くと思いますが、あれは100年単位の平均リターンですから、単年では上下します。
一過性の状況に一喜一憂しないことが大切ですね。
もし単年の変動も最小限に抑えたいならレイ・ダリオの全天候型ポートフォリオとか、満額償還される債券を買うとかやり方を考える必要があります。
リスク許容度を理解する
リスク許容度というのは、以下の2つがあるんじゃないかと思っています。
- これ以上のマイナスには耐えられないという精神的なもの
- 生活に必要のため最低限確保したいお金を除いたもの
フリーランチとして得られる最大リターンを目指すというだけなら必要資金だけ確保してあと全ツッパなんですが、理屈として分かっていても出来ない人がほとんどだと思います。
損失は利益より痛いものですから、これは仕方ないことです。その前提で戦略を考えましょう。
現金比率を上げる(投資比率を下げる)
例えば半分を現金(債券とかも)にしたら、損失もマイルドになります。もちろん利益も小さくなりますが、それでもいいと思えるバランスこそあなたのリスク許容度です。
現金≒債券として、安全資産とリスク資産の割合で安全マージンを取りましょう。
口座を見ない
証券会社の損益ページを見て赤い数字が目に入ると、投資を始めたことを後悔してしまいます。
だったら見なければいいです。
毎月いくらを銀行口座から引き落としして世界株式の投資信託買い付けるだけにして、あとは放っておきましょう。
毎日見に行くよりも、気づいたら増えていたくらいのほうが生涯トータルでうまく行くと思っています。
相場に生き残るためのルールを理解する
買って放置だとしても、一度は投資の勉強をしたほうがいいです。本一冊でも学べることはたくさんあります。
一回で取り返せない損を出さない
ルール1:損をしないこと
ルール2:ルール1を守ること
これが相場で生き残るすべてです。一回で大損して退場する、という投資をしないよう心掛けましょう。
そのための損切りであったり、市場平均のような指数投資(価値がゼロにならない投資)なのです。
優位性があることと、次の一回で必ず勝てることはイコールではありません。トータルで勝っていればいいので、数連敗してもなお同じ掛け金を乗せられるように、最大損失許容額をベースにポジションサイジングを調整しましょう。
予想してもいいけど、振り回されない
2017年にこういった下落が来ても、またすぐ上がるというような楽観論が市場では支配的でしたが、そろそろダメなんじゃないかという意見が趨勢的な気がします。
落ちると分かっているなら空売りやインバースETF買いですが、こんな根拠で空売りしてはいけません。優位性に基づくトレードに終始すべきですね。
株のリターンを平均3~5%と見積もって投資をする、これも立派な優位性です。
人によってポートフォリオが変わる
このように、リスク許容度によってポートフォリオは変化します。
数学的には過去のデータから最大リターンを叩き出すポートフォリオを組むことは可能だと思いますが(カーブフィッティングは別にして)、未来への投資においてはどうしても不確実性が伴います。
自分が信じきれない方法で、どうして投資を続けることが出来るでしょうか。いかにリターンが高くても、実行しなければ絵に描いた餅なのです。
例えば私は高値追いが苦手なので、高配当ETFなど一部の株については、欲しくても意地でも買っていませんでした(落ちてきていた個別株を拾ってました)。これも自分ルールです。HDVもVYMも80ドル切るくらいから、そろそろ買い始めていく感じになりそうです。
時間で区切るというより、目標価格を定めて(たぶん50ドルくらいまで)その範囲で分割して買っていくつもりです。先に手持ち資金が消えると思うので、あとは都度入ってきたお金を突っ込んでいくしかないですね。
特に何もなければ給料その他が毎月振り込まれてきますし、来年が下落相場だったとしても相変わらず投資を続けていくと思います。