最安ETFのバンガードは潰れない? 安全性とリスクを調べてみた

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これまで散々バンガードトラストのETFをオススメしてきました。それはひとえに圧倒的な安さがあったためです。

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一方で、投資において重要なことは退場しないことだとも言いました。

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じゃあバンガードばっかり投資するのは本当に大丈夫なの? と言われると若干グレーです。一応、証券会社の倒産に対して、投資資産は保全されます()。

バンガードトラスト社の財務状況などから、この会社の安全性を見てみましょう。

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投資信託、ETFの信託保全制度

通常、投資信託では投資家の資産と運用会社の資産は別々で管理されることが法律で義務付けられています。これを信託保全と言います。

このため、万が一投資信託を発行している企業が倒産しても、投資家の資産も一緒にゼロになるということはなく、きちんと保証されているのです(ちゃんと国の許可をとっている信託会社を選びましょう)。

つまり、リスクとしては構成株式の影響を受けること、強制解約による影響を受けることの2点だけです。

海外ETFもきちんと保全されるの?

大丈夫です。マネックス証券で該当の内容を探してみました。

Q:米国株取引における分別管理はどのようになっていますか?
A:
■ 現金(金銭)
お客さまの外貨お預り金(米ドル)につきましては、同額相当の日本円を信託銀行に信託しております。
■ 米国株
お客さまの持分を正確に管理した上で、米国の代表的な保管機関であるDTC(The Depository Trust Company/デポジトリー・トラスト・カンパニー)で保管しています。
あるいはこれですね。
Q:米国株取引の取次先である、米国企業のTradeStation Securities, Inc.が破綻した場合どのようになりますか?
A:お預りしている資産を法令等に基づき、分別保管しているので、取次先であるTradeStation Securities, Inc.が破綻した際も資産は保全されています。
株式は、保管機関DTC(The Depository Trust Company/デポジトリー・トラスト・カンパニー)に混蔵寄託され、米国の法令及び慣行に従って保管されています。
また、外貨お預り金は、同額相当の日本円を信託銀行に信託しています。
楽天証券、SBI証券でも同様の記述が見られました。
三社いずれもDTC(デポジトリー・トラスト・カンパニー/The Depository Trust Company:日本における証券保管振替機構みたいなところ)にて保管されているようですね。
つまり、海外ETFを購入するに当たって、証券会社の破綻リスクは回避出来ているわけです。

ETFとETNの違いを理解する

それよりもこっちに注意です。ETFと思って買ったら実はETNだった、というものが意外と多いのです。

ETN(リンク債ETF)とは、一言で言うと現物資産を組み入れないETFです。通常、ETFは実際の株を売買して価格をベンチマークに合わせますが、ETNではリンク債(=ETFの価格保証債)発行体の債券を購入し、擬似的にベンチマークとの連動を達成します。

つまるところ、リンク債発行体のデフォルトリスクも負うことになるのです。発行体がデフォルトした場合、償還に応じられなければ、当然リンク債を組み込んだETNも価値がゼロになります。買っちゃダメですね。

ETFは現物資産の裏付けがありますので、発行体が倒産しても現物を買い戻すことで資産は保全されます。

バンガードグループの安全性

バンガードグループは、ブラックロックと並んでアメリカ2大投信会社の1つと言われている、世界最大級の投資信託会社です。実に3.4兆ドルを管理しているメガファンドであり、非常に安定しています。

※ちなみに3位以下はこちら。

vanguard4

(出典:Wikipedia)

で、安全性なのですが、以下のように寄り道してみます。

バンガードのETFはなぜ安いのか

既に何度も書いていますが、バンガードは安いです。どれくらいかと言えば、こんなに違います(15年12月時点)。

vanguard3

(出典:モーニングスター)

バンガードグループHPにも書かれていますが、投資においてコストは重要なファクターです。なぜなら、未来の利益(市場の動き)は予測もコントロールも出来ないけれど、コストはコントロール可能だからです。

では、どうしてバンガードが他より一桁低いコストで提供出来るのかと言うと、以下の2点です。

バンガード社の株主構造

実は、以下のようにバンガードのETF内にバンガードが含まれており、ファンドを保有する投資家だけがバンガードの株主となっているのです。

vanguard2

(出典:SBI証券)

これにより、自社の利益を外部に払う必要がなく、経費削減に回せるのです。

※一般的な投信会社における外部の株主への配当原資は、投資家が払う信託報酬です。この余計な費用がかかりません。

規模の経済(合同運用)

特許取得した運用方法で、通常は1つのETFに1つのポートフォリオであるところ、バンガードは複数のETFで1つのポートフォリオを組みます。下の図のような感じですね。

vanguard1

(出典:SBI証券)

管理するべきポートフォリオ数が減ること、これまで見たように、上位は被っている企業が多いために売買回数が減ることがメリットです。

バンガードグループのリスク

上の通り、株主が不要な会社ですので、上場もしていません。ということは決算がないのですが、おそらく借り入れもほぼないのではないでしょうか(決算書が見当たらず、細かい分析はできませんでした)。

ビジネスモデルとして、ファンドへの流入(純資産額の増加)があればあるだけ安定する構造です。さらに、資産増加がさらなるコスト削減を生み、それがまたバンガードの強みを形成しています。

実際の順資金流入額について、長期推移は見当たらなかったのですが、3年間の順位ではトップをキープしているようでした。

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(出典:楽天証券)

このあたりの情報を鑑みて、十分安全であるという判断を下していいと思っています。

番外:バンガードの安さにもかかわらず出来高がイマイチな理由は

ETFを比較していると、奇妙なことに気がつくと思います。バンガードの出来高は思ったほど大きくないのです。

理由はこちらのサイト様に詳しく書かれております。オプション取引が関係しているそうです。

バンガードETFがETF市場でシェアNo.1になってない訳

ま、どうせ日本だと対応していないので、難しく考えなくていいです。コスト安で選びましょう。

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