年収は1千万円あるよ。資産はゼロ(それどころかマイナス)だけどね。
年収は200万円だけど、資産は1000万円あるよ!
前者のように高収入無資産という人は珍しくありません。逆に後者のように年収が低くともしっかり資産を積み上げている人もいます。
2人の差はどこにあるのでしょうか。
私はマネーリテラシーの差だと思っています。
学校で国語や算数を習っても、お金についての授業はありません。本来は教えるべきものだと思っていますが、今のところは自分で勉強しなければ身につかないものです。
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日本は本当に金融リテラシーが低いのか
なんとなく日本人は金融に弱いイメージがあるのですが、これはまあ正しいです。実際に統計として出ています。
スタンダード・アンド・プアーズ社のGlobal financial literacyという調査によると、日本は43%がリテラシーありと判定され、144か国中38位でした。
北欧やカナダ、イギリス、アメリカは高いですね。何故かと言うと、これらの国の多くは義務教育として金融について教育されているからです。
日本も上位25%と聞けば悪くなさそうですが、先進国に絞るとあまり良くない結果になっています。教育水準の高い国でこれはまずい。
また、新興国は全般的にリテラシーが低めですね。
金融広報中央委員会の調査でも正答率55%程度でした。日本の金融リテラシーは高いとは言い難いでしょう。
理由はいくつかあるでしょうが、以下のようなことが原因ではないでしょうか。
- お金に対する負の感情(お金の話がタブーの風潮)
- 金融の取っ付きにくさから来る勉強のハードル
- 長いデフレ不況で日本経済への期待低下
職場の人に聞くと、誰もが「お金の勉強をしたい、しないといけない」と言います。
しかしながら、二言目には「でもよく分からないし」「損しそうだし」と、やらない理由を探し始めてる人がほとんどです。
勉強せず最初から金融リテラシーが身についている人なんていません。
金融リテラシーの高い人ほど投資をする
もうひとつデータをご紹介します。
日本人は投資をしないと言われますが、ある一定の人には当てはまらないのです。
どういう人かというと、金融リテラシーの高い人です。以下のグラフを見れば一目瞭然ですね。
基本的に所得の高い人≒金融リテラシーの高い人と言っていいでしょう。
それでも50%程度ですから、冒頭のような高所得無資産という人もそこそこいるのではと推測します。
投資をしないというのは巨大な機会損失に他なりません。
そしてこれまで長いデフレ時代に助けられていましたが、銀行預金では自分の資産を守れない時代が来ます。
インフレによって保有資産は目減りしていく中、銀行利率は中々上がっていきません。参考まで、2%のインフレが続くと36年で資産が半減します。
金融リテラシーを高めるために……とにかく本を読んで勉強しよう
お金の知識は誰も教えてくれないのですから、自分で覚えていくしかありません。
どういったことを勉強すべきなのか
では具体的にどういったことを勉強すべきなのでしょうか。実は金融庁から以下のように指針が紹介されています。
年齢ごとに知っておくべき金融知識についてもまとまっていました。
参考金融リテラシー・マップ(金融広報中央委員会(知るぽると))
金融リテラシーを学べる おすすめの本
こういった知識をいちいち個人で収集するのは大変ですから、本を活用しましょう。
知らないと損する 池上彰のお金の学校
おすすめは池上さんの本ですね。初心者向けにとてもよくまとまっていると思います。
私は池上さんの「すぐ役に立つ知識は、すぐ役に立たなくなる。すぐ役に立たない知識は、一生役に立つ」という考え方がとても好きです。
ビジネスのツールは前者で、歴史や哲学と言った一般教養は後者になるでしょう。
金融リテラシーの必須項目も後者に近く、時代によって変化しにくいものです。是非とも身につけていってください。
金持ち父さん 貧乏父さん
いつ読んでもはっとさせる気づきがある本です。私も大学時代にこれを読んで、お金や投資に対するイメージが転換したように思います。
時間を切り売りする労働者のラットレースを抜けて、資産が資産を生む資産家に変わっていくこと。本書を読めば、きっとすぐ行動に移したくなるはずです。
難しいことはわかりませんが、お金の増やし方を教えてください!
ヤマゲンさんの本。
上の本は全部理論的な話ですが、こちらは資産運用するにあたって具体的な方針が書かれているので、参考になるはずです。
誰も教えてくれないお金の話
漫画なのですらすら読めるお金の本です。家計や住宅ローン、保険に年金と幅広いジャンルを一冊で学ぶことが出来ます。
とても読みやすいので、お金の話題に取っ付きにくさを感じる人にもおすすめです。
年収200万円からの貯金生活宣言
支出を抑えることを主眼点とした本。上手く節約してお金を残す方法論ですね。収入の増加はもちろんですが、即効性が高いのは支出を見直すことです。
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ではでは。