今回はただの雑談。
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過去(近代や中世)あるいは未来を書くときって
一番悩むポイントは、「いかにその世界を描写するか」ですよね。なるべくそれっぽく、突っ込まれても粗が出ないような世界観に出来るといいんですが……。
人の行動は変わらない:「今の若者はスマホばっかり見て」への反論
これを見てみてください。
なんというか……同じですね(笑)
暇つぶしの道具が新聞からスマホに変わっただけなんですよね。確かに情報伝達のスピードは上がりましたし、やれることの幅も広がりました。それでも人の行動は時代を経てもそうそう変わるものではありません。
近未来にウェアラブル端末が普及すれば両手に何も持たずに暇つぶし出来るようになるかもしれません。ただ、やっていることの本質は変わりません。
人の行動、反応は現実にいる誰かをモデルにして書いて大丈夫な気がします。
小道具と表現で違いを際立たせる
中世なら輸送機は馬やロバでした。輸送中はガタガタと揺れますし、馬も疲れるので休ませて走らせてを繰り返していたそうです(早馬とか聞きますが、一日百キロくらいは移動出来るみたいです)。
すると当然馬の鳴き声や蹄が力強く地面を蹴る音、巻き上がる砂煙、風を切って進む様子など、色々と絵が思い浮かんできます。こうした小道具を細部に散りばめることで世界観を演出するわけです。
表現も時代背景に合わせないといけませんね。「片道切符」「レールの上を歩く人生」「脱線」とかは使えないので(特に会話文)、代わりにそれっぽい表現を持ってくると物語に没入出来るはず。
そして、こういった世界観を書くには資料を読み込んで勉強するしかありません(上のはgoogle先生に調べてもらいました)。
異世界や特殊な世界観を書くときって
思いのままに書くと世界観のイメージが出来なくなってしまいますよね。
前提が変化すれば人の行動様式も変わります。そこについて頭を働かせてロジックを積み上げていくとリアリティある世界観が生まれます。一個新しい視点を見つけると、次から次へと閃きが降りてきて、最高に楽しいですよ。
問題点としては、いいアイデアを思いついたからと短い小説の中に全部盛り込みたくなることですね……。
テレポートの魔法があったら……
何のひねりもないifを考えました。
- バスや電車が不要になる(未来に高速運転の技術が進展すれば、同じような世界観が使えるかもしれませんね)。
- 屋内から屋内へ移動できるため、天気予報を見なくなる(私はアウトドア好きです)。
- 国境の概念が消える(その意味だとWEBのようなイメージでしょうか)。
あるいは最初のものを連想式で深掘りしていくと……
→バスや電車が不要になる。
→道路の舗装がされず、空から俯瞰すると栄えている都市周辺とそれ以外の荒れ地と差が明確に(描写)。都市間の距離はテレポート可能な距離。
→戦争時には戦車も戦闘機も出ず、敵の領地に岩をテレポートさせて攻撃する(地味)。
→攻撃の的にならないよう、王様はお城ではなく地下を掘って住むようになる(もっと地味)。
はい、良い例にはなりませんでした。ごめんなさい。
なんとなく連想式にアイデアが繋がっていくとリアリティが増すみたいですね。あまり厳密にやり過ぎると身動き取れなくなりますが、現代と比較して「ひとつだけ違う点」を作ると面白い動きをしてくれます。
その「ひとつだけ違う点」が物語のキモであり、センスが問われてしまうのですが。