18年1月から開始のつみたてNISAですが、どれを買えば良いのかと迷う人が多いと思います。
なので、分かりやすくランキング形式にして発表してみました。というか、最大3つに絞りました。
つみたてNISAの制度については、以下の記事をご参照ください。
つみたてNISAで投資出来る商品はわずか162種類(執筆時点)です。金融庁のサイトで最新情報に更新されています。
では早速見ていきましょうか。
目次(クリックで飛びます)
1位:楽天・全米株式インデックス・ファンド
信託報酬:0.1696%
米国全市場への投資するVTIを買うだけのファンド。詳しい記事も書いています。
どこよりも低コストであり、米国市場へ投資することの優位性がはっきりしているため、1位に選定しました。というか、よく分からない人はまずこれを選べばいいです。
以前の記事ではちょっと様子見と書いてますが、予想以上に人気になっていて、盛んに宣伝されているので心配はなさそうです。
楽天とバンガードがタッグを組んで作ったファンドですが、SBIやマネックス証券でも購入することが出来ます。
2位:eMAXIS Slim先進国株式
信託報酬:0.1090%
主要先進国への投資が可能なインデックスファンド。Fund of the Year2018でトップを獲得した、個人投資家にも大人気のファンドですね。
最安値追求姿勢が明確なファンドで、とても良いと思います。
3位:eMAXIS Slim新興国株式
信託報酬:0.189%
新興国枠を入れました。既存の時価総額ベースの世界株ファンドでは新興国比率が10%程度しかなく、非常に歪なバランスになっています。
逆に米国はGDP比(上)では24%なのに、時価総額比(下)では55%以上です。
もちろんこれまで新興国は期待したほど大きな株式リターンはなく、株式市場の中心は完全に米国でした。
しかし、これからの経済成長の柱を担うのは新興国ですから、VT一本で買うよりは少し多めに持っていたほうが良い気がします。
4位:楽天・全米株式インデックス・ファンド
信託報酬:0.2396%
こちらも同じく楽天・バンガードタッグで、VTを買い続けるだけのファンドです。
世界全体への投資ファンドとしては破格の低コストですし、何より自動買い付け出来て楽ちんなので、VTを買っている人にとっても乗り換えを検討する価値はあります。
世界全体に分散がしたい人、あとは新興国を取り入れたい人は選択肢に入ります。
と言っても世界に分散したほうがリターンが高いかというと、そうとも言い切れません。
日欧は米国に過去長期リターンで下回っていますし、新興国は確かに成長率こそ高いものの、下落局面の勢いも強く、株主還元や情報開示の文化も育っていません。また、先進国のマネーが流れて発展する経済構造上、切り取った時期によって米国に劣後します。
VTの新興国(アジア、アフリカ、中南米)比率は20%程度なので、そのうち出てくるであろうVWOを買い続ける楽天バンガードが出てから考えれば良いかもしれません。待ち遠しいですね。
ランキングの基準説明
オススメする理由として、見ているポイントは以下3点になります。
- 低コスト
- 株優先
- 日本より海外株中心
つみたてNISAの基準から、信託期間は全て無期限、毎月分配型は除外、資金流入は右肩上がりなので、その点は心配する必要がありません。
以下の記事も参考にしてもらえると嬉しいです。
低コスト
インデックス投資においては低コストが正義です。
理由は非常に簡単で、リターンのうち自分で操作出来るのは手数料だけだからです。
株のリターン = 資産区分ごとの期待リターン + 運用による超過リターン − 手数料
つみたてNISA対象ファンドは、選定基準の関係でどれも低コストですが、特に低いところを選ぶとランキングのようになります。
株優先
数十年以上の長期で見れば、株は債券やその他のアセットよりも高いリターンを生みます。
このため、債券、商品(金、原油など)、それらを組み合わせたバランス型ファンドは選ぶ必要がありません。株を買いましょう。
安全資産としての現金は給与や事業収入で確保して、つみたてNISAは期待リターンの高い株にフルインベストメントが理想だと思います。
途中解約はなるべくしない
長期保有でリスクが平準化され、リターンは各アセットの期待リターンに近づいていきます。ところが、数年で途中解約するとせっかくのシナリオが崩れてしまいます。
日本人の平均保有期間はわずか2.6年なので、皆さんの「もういいかな」というところから更に10倍の年月を持ち続ける必要があります。
買ったことを忘れるくらいでちょうどいいのです。
海外市場中心
過去のデータから、日本市場より米国市場の方が高リターンだということが分かっています。
また、米国は今後も魅力ある市場であり続けるでしょう。
- 米国は先進国唯一の人口増地域(経済成長の3要素は人口動態、資本投下、技術革新)
- 米国は株主還元意識が世界一浸透している市場=配当還元で収益倍増
- NYSEは世界一厳しい上場審査基準があり、透明性が高い=安心して投資出来る
和波的にはこれにプラスして新興国枠を入れていければと思います。
ということで、つみたてNISAのおすすめ紹介でした。
今回のファンドはつみたてNISA関係なく優秀な商品だと思っていますので、つみたてNISAの枠上限に縛られず、余裕があったらもう少し買ってみるのもGoodです。
口座開設まだの方がいましたら、早めに準備をしておきましょう。
SBI証券
楽天証券
マネックス証券
ではでは。