デモトレードをすべきか、それとも最初から資金を投入してトレードしていくべきか。
私の中でデモトレードはシステムの動かし方を知ったら終わりで良くて、あとは超少額から実トレードをすべきだと思っています。理由はモチベーションです。
私は大学生時代にはじめたFXでは3か月くらいデモトレードやりました。で、実弾入れたらすぐに暴発しました。悲しい。
実トレードのほうが遥かに実りがあるので推奨したいところですが、いくつか注釈をつけないといけないとも思います。
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人間、金がかかるとやる気が出る
なんでリアルマネーを使ってトレードするのが良いのかというと、結局投資に本気で取り組むことになるからなんですよね。
デモトレードって単なるゲームです。しかもあんま楽しくない。
これが金がかかった瞬間にゲーム感覚じゃなくなるんです。
特に損をした日には勉強が捗る捗る。
私が以前所属していたのがデジタルビジネスの関連部署だったのですが、ITテーマ投資をするために山ほど調べているうちに、だいたいどの分野でも部内で一番詳しくなりました。
投資としても何個か当たったし(17年頃はあらゆる株が上がったんですが^^;)、仕事でも一目置かれていろいろメリットが大きかったですね。
他のみんなは仕事として勉強してる、自分は命かけて勉強してる。インプットの質も量も同じわけがありません。
デモトレードで検証できる回数程度で何が分かるのか
で、その気になって本気で勉強すれば、デモトレードで数回数十回トレードして勝った負けた言うことに何の意味もないと知るはずです。
サンプルが少なすぎますからね。
勝率100%の手法がない中で、失敗はつきものです。そしてひとつの失敗を経験して学ぶというのは、投資において必ずしも良いことではないのです。
ただし、失敗を経て勉強をし直すモチベーションになるなら「意味ある失敗」と言えるでしょう。
愚者は経験に学び、賢者は歴史に学ぶ
まさにこの格言が当てはまります。ビスマルクはこんなこと言っていないらしいですが。
なんとなくデモトレードやって、なんとなく分かった気になるくらいなら、以下の最低限の知識だけ身につけて少額トレードしたほうがよっぽどいいと思います。
最低限武装しておくべき知識について
必要なのは必ず勝てる手法ではありません。
いきなり実弾といっても、大切なお金を投じるわけですから最低限理解しておくべきことがあります。
勝てる手法=期待値がプラスになる手法ということ
勝てる手法というのは期待値がプラスになる手法です。まずはこれだけ分かればOK。
よくパチンコとかギャンブルやってた人がFXをやると勝てたりしますが、彼らはそもそも博打を打ってるという意識がありません。
勝った負けたを繰り返して、最終的にお金がプラスになっていれば良いのです。
資金管理の方法
初心者が一番知っておかないといけないのは資金管理です。大損しないように立ち回るということ。
以下は当ブログで最初に書いた株の記事で、それから一度も更新していません。今も同じ意見で、更新する必要がないからです。
期待値がプラスの手法を活かすためには、大数の法則にしたがって、同じ方法論&同じ規模の取引回数を増やす必要があります。
一回の大損で同じサイズのポジションが取れなくなったり、手法に疑問を持つようではせっかくの手法も意味がないのです。
勝てる手法とルールを確立出来ないうちは、1000通貨程度の少額でモチベーションの燃料に油を注ぐくらいでちょうど良いと思います。
メンタルの与える影響
デモトレードは余計な自信がつくだけ害悪とすら言えます。
デモトレードだとどれだけ間違えたトレードをしても痛みはありません。
50%で資産が2倍か0になる投資に全額ベットするなんてリアルではありえない投資法を「ひとまずやってみて」、たまたま上手くいったら成功体験として刷り込まれます。
もちろん実弾だと同じことは出来ません。
最初はノーポジなので強気に全額ベットするのですが、ちょっと上がったら慌てて利確します。その反面、損が出るとプラマイゼロ以上まで粘って待ち続けるわけです。
利益の上限が決まっているのに、損失の上限は0になるまである。こういうのはコツコツドカンの典型です。
最近は優良なシストレも増えていて、自分で考えるより有名なシステム(ロジック)をフォローしたほうが勝率は高いかもしれません。
昔はよく海外のFXフォーラム見て勉強していました。もうついていけませんが。
シストレ(EA)は自動売買のため、メンタル面の問題を大部分克服してくれます。
それでも、高いパフォーマンスをあなたの口座で実現するためには資金管理が重要になってくるわけです。
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私は長らくスキャルパー(デイトレーダー)だったので、FXの記事が結構あります。インデックスファンドを推奨している投資ブロガーには珍しいかもしれません。
私が思うに、投資の世界は負けには法則があり、勝ちには法則がないものです。
相場というのは普通の人が普通に投資すると負けるように出来ています。プロスペクト理論は必須科目ですね。