出口戦略を考えるために、チャートに出しておくべきインジケータ

FX、その他の投資

和波にとって、チャートに表示すべきインジケータはこれでほぼ納得しています。人が意識しやすいポイントを線にしています。

  • 直近高値安値
  • 前日高値安値
  • ピボット、フィボナッチ
  • 00、50の節目の数字
  • 移動平均(EMA:10、20、75日の移動平均)

これにプラスして縦の線(時間)を意識してトレードします。短期も長期も同じ考え方ですね。

このキャプチャはMT4(FX)のものですが、株でもだいたい欲しい情報は同じになります。

線は多いですが、自分の手で引くものを横着して自動化したインジケータを突っ込んでいるだけなのでポイントは絞って見ています。

当ブログには長期投資家の方が多くいらっしゃるので、正直チャートを見る必要はそんなにないかもしれません。

が、自分と異なる考え方にも触れておくと、投資の幅が広がるかもしれません。

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負け方には法則があり、勝ち方には法則がない

ちょっと前に投機と投資の話をしました。単純にすると、この枠に当てはまっていないのは負けパターンです。

短期売買は投機なのか? 投機が投資になる瞬間

 

トレーダーはみんな勉強家なので、プロスペクト理論や保有効果、アンカリングや情報バイアスなど、陥りがちな罠について注意深く学んでいます。

行動経済学は投資における必須科目――アンカリング効果

人間の心理構造が相場で損をするように作られているのですから、何も考えずに相場に参加すると手痛い授業料を支払う羽目になるのです。意識して回避する仕組みを作らないといけない。

そう、負けるポイントはだいたい同じなんですよ。

 

逆に勝ち方は人の数だけあるもので、例えば和波はRCIのようなオシレータを一切見ませんが、人によってはそれだけで売買する人もいらっしゃいます。

そういう前提で、和波の考え方をそのまま真似ても意味はないんですが、なにか参考くらいになればと。

抵抗帯を見て出口を考える

で。

何度か記事にしてますが、和波が見ているのは抵抗帯です。

抵抗帯というのは私が勝手に言っているだけなので、”みんなに意識されやすいポイント”と言い換えて良いです。

一般的?な投資方法

普通は「ここで買う」というエントリーポイントを見つけて売買をすると思います。ノーポジ基準で、なにがどうなったら買う(売る)か、ということです。

私が抵抗帯と呼んでいるものは、多くの人にとってはエントリーポイントと認識する場所です。トレンドの変わり目になるので。

移動平均線がクロスしたからトレンドフォローとか、RCIが80超えたから逆張りとか、ボリンジャーバンドの2θにタッチしたら逆張りとか。

 

「何がどうなったら買う」というのは、入り口部分の正しさで利益を取っていく手法とも言えます。狙い通りであれば、エントリーした時点で利益がプラスなので精神的にも良いです。

ただ、そこに100%の成功を求めるとドツボにハマります。所謂聖杯探しですかね。

どんなインジケータを表示すればいいのか、パラメータはどうすればいいのか、どう組み合わせるのか。

そんな屁理屈をこねくり回すと100%勝てる方法論が手に入ると思っていた時期もありました。

 

ところが、このやり方が危険なのは、大抵が出口戦略を持っていないことです。

 

買ったはいいけど、いくらで売ればいいのか分からない。

教科書には投資シナリオが崩れたら売ると書いてあるけど、シナリオってなんだろ。とりあえず買った位置から10ポイントにしとこ。

これだとただの運ゲーになります。

 

含み益は利益ではないし、含み損は適切に処置しなければ大怪我します。

買った時点で期待リターンと最大損失額が分からないと、期待値が計れないしポジションサイジングも出来ません。

嫌なことから目を逸らさず、買った時にはどこで売るかという戦略と必ずセットにしましょう。

出口を考えておくということ

さて話を戻して、どこで売るかという私なりの答えがさっきの「抵抗帯」です。みんなが意識しそうなポイント。

必ず上下の両方に出口はあって、その間でどちらかに向かって動くものという見方をしています。通常は抵抗帯の大きな方に吸い寄せられます。

逆に言うと、もし今トレンドがあったら、抵抗帯に来るまで流れは容易に反転しません。

 

トレンド転換にはパワーを必要としているのです。

ここ、この手法において一番重要かつ一番信憑性に欠ける部分ね。

 

今のトレンドが継続するだろう次のポイントまで保有するという、レンジで切ったトレンドフォロー手法と言えるでしょうか。利は伸ばせません。

多くの指値逆指値が入り、出来高が膨れ上がるポイント=抵抗帯にパワーは集まっています。トレンド転換の可能性があるのはここです。

トレンド転換とは新たなスタート地点ではありますが、それまで持っていたポジションの清算地点でもあります。

なので、トレンド初動を掴みたがる人に向けて、自分は降りるからどうぞどうぞと売ってあげる。

 

このように発想を転換すると、じゃあどこでエントリーするんだという話になります。

和波は決してエントリー部分を軽視しているわけではありません。

昔から個人のストップ(逆指値)を刈り取るような、ヒゲつけて戻していく値動きもまま散見されますし、リスクリワードを良くすることは大切です。

 

そこで、上限だけでなく下限も考えることが必要になってきます。

失敗したケースでの損失額を考えて、リスクリワードの釣り合いが取れるポイントまではエントリーを我慢することですね。

あるいは、今の位置から次の上下の抵抗帯のどちらに近いか、どちらに先にタッチするかということを考えましょう。この2つの掛け算で期待値が弾き出せます。

期待値がプラスである位置であればどのタイミングでも買って良いということです。

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