デイトレ界隈とインデックス・優待配当族界隈では同じ株の話でも飛び交う言葉が全く違っています。
方言というよりもはや別言語なので、基本的に話は通じないと思ったほうがよいです。
さて、私はFXのデイトレからトレードをはじめたので、しばらく前者の用語に慣れていました。
そのあとはブログを書きつつ後者を覚えていったので、どちらもそこそこわかります。ちょっと書き出してみましょう。
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デイトレ界隈でよく出てくる言葉
20MAをGCしてRSIとMACDもうんたらかんたらしたからロング
訳:20日移動平均線をゴールデンクロス(下から上に抜ける)して、RSIとかMACDみたいな指標も良さげなので買い。
ロング(買い)、ショート(売り)はFX用語ですかね。
移動平均線というか、チャートのことは長期投資やってたら出てこないんですよね。配当でも利回りとか、優待は何もらえるかです。
でも私は価格の割安判断はチャートが一番と思っています。
ポジポジ病
訳:ポジションを取りたくてたまらないこと
やり始めると分かるのですが、「買いたい」「買えない」「買いたい」「買えない」「でも買いたい買っちゃお」
みたいなことになりがちです。
「買うか買わないか」ではなく、「いつ買おうか」という視点になっているわけですね。
長い時間チャートを見ていたのに買わないとか、見送ったら上がった……みたいなことを経験すると、どうしてもなります。人の心の機能ですから。
損小利大
頭と尻尾はくれてやれとも言います。1勝9敗でもトータルでプラスにすることは出来ます。
いろいろ含蓄のあるような言葉で、私も何度も耳にしたのですが、インデックスでは見ないですね……。
しょーりゅーけん
上がったり下がったりすると一喜一憂します。
用語じゃないけど。元ネタも知らない。
2chもとい5chも久しく見てないな……。
インデックス、優待配当族界隈でよく出てくる言葉
卵は一つのかごに盛るな
分散投資の原則ですね。
投資の教科書には基本載ってるから、デイトレやってても目にする機会はありますが、実践することはない。
ちなみに同じくらい重要なポジションサイジング(一回あたり最大損失の限定)はどちらもほとんど耳にしません。
平均リターン、利回り
年単位での利回り、リターンを見据えての投資はインデックス投資ならではと思いますね。
いいとこ取りできれば最強に
両方経験した私に言えるのは、いいとこ取り出来そうな部分はどこかということです。
例えば出口戦略(イグジット)について考えない長期投資家多いけど、絶対考えといたほうがいいですよ。
考えた結果ひたすら耐えるでいいんですが、なんも考えないと想定外の下落で怖くなってやめちゃう、なんてことになりかねません。
長期投資家の弱点はこの点でして、損をする経験が圧倒的に足りないんですね。ちょっとでも下落すると戦略がブレるのはそういうことです。
「一生持っている」という意見をよく見るのですが、自信持って実行出来る人はほんの一握り。
プロスペクト理論的にも人間は損を嫌うように出来ていますので、損が広がると正常な心理状態でいられなくなります。
とはいえ下がっても続けるからこそトータルリターンが大きくなるわけで、損失が膨らもうが同じ戦略を取り続けないといけないのです。
上記のような問題の回避方法としては、システムトレードが挙げられます。
幸い長期投資家は毎月自動引き落としでいいので、設定解除しなければ続けられると思います。逆に相場の情報を入れすぎないほうがいいくらいですね。
関連記事です。
記事内で出てきたプロスペクト理論は必修科目と言っていいでしょう。
「株って上がるか下がるかなんだから、勝率5割(マイナス手数料)じゃないの?」と思う人、どうして個人投資家の7~8割が負けているか行動経済学で説明がつきます。
フツーにやったらフツーに負けるように出来ています。
デイトレ成功者にサイコパスが多い理由(偏見)。あと言われたことを律儀に守る初心者が勝ちやすい理由もこれだと思っています。
個人的には統計学も必須科目。
期待値がプラスであるということ、その期待値を実現するために試行回数を稼いで確率を収束させる必要があること、など。
長期投資と短期投資の違いについては、以下の記事でかなり詳しく分析しました。
集大成的な記事になっており、私のオリジナル理論です。
ではでは。