3分で分かる、ビットコイン(Bitcoin)の基本

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じゃあ今回はビットコインを見ていきましょう。

フィンテックの中心として、昨年12月あたりにさくらインターネット等の株が高騰したことも記憶に新しいです。その前後から雑誌でさかんにフィンテック特集が組まれていました(なにせダイヤモンド・オンラインは15回も特集してるくらいです)。

ビットコインを使ったトレードはまた別でも上げたいなと思っているので、あんまり書いていません。

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ビットコインとは

Wikiの定義を見てみましょう。

ビットコイン(英語: Bitcoin)とは、公共トランザクションログを利用しているオープンソースプロトコルに基づくPeer to Peer型の決済網及び暗号通貨である。

出典:Wikipedia

なんとなく意味が分かるようになってきました? ちょっと説明端折りすぎというか足りなさすぎですね。ブロックチェーンと被るところも多いですが、特徴を超ざっくりまとめると以下になります。

  • 中央銀行がない:発行や管理主体、信用付与している存在はありません。
  • コスト安い:仲介者がいないからです。
  • 採掘(マイニング):プルーフ・オブ・ワークを解くとビットコインが増えます。これをマイニングといいます。
  • 供給量の上限:最終的には20,999,999.9769BTCになります。

ビットコインと他通貨との違いをまとめるとこの表のようになります。

bitc1

(出典:NTTデータ経営研究所)

要するに、お金を右から左へ流すという機能を、「いつでもどこでも」「よりシンプルに」「より安価に」「より確実に」実現する仕組みなのです。むしろ、今まで知らず知らずのうちに不便を強いられてきた部分が解消され、特に事業において大きな利益を享受する可能性があります。

細かいところを改めて見るのであれば、以下の記事が図つきで一番いいです。使い方の解説もあります。

仮想通貨「Bitcoin」とは一体何か、どういう仕組みかが一発で分かるまとめ

メリット

箇条書きで簡単にまとめます。

  • 中央機関の信頼不要:ビットコインの仕組み自体が信用になっていて、特定の機関に依存することがありません。中央機関が金融緩和させる等で価値をコントロールされることはありません。逆に考えると、私達が大半のサービスを利用するとき、最初から中央機関を信用する以外ないんですよね。日本はまだ安全性の高い国ですが、普通それって怖いことです。
  • 無制限の通貨:例えば海外に行くとお金が下ろせないとかありますよね。でもビットコインなら世界どこでも両替も必要なく利用出来ます。国境、時間、支払い制限などは一切ありません。
  • セキュリティが高い:見てきたように、不正や改ざんがされず、透明性が高い通貨です。
  • 送金:早いし格安。24時間365日いつでも送金可能で、国際送金でも最大1時間程度で完了します。手数料は0.0001ビットコインくらいらしい(ビットコインの量で金額変動もなし)。

このように、ビットコインはビジネスにおいて非常に重要な要素を持っていると言えるでしょう。しかも今まで原理的に到達不可能なブルーオーシャンです。

特に重要なのは料金が安いということ。

あまり私達は意識していませんが、実際には数%を手数料として銀行に支払っています(明に手数料として見えなくとも、製品価格に跳ね上がってきています)。小額決済においては、この僅かな差分によって実は多くのビジネスが潰えているのです。

私の場合、コンテンツのマネタイズに興味があります。現時点では全コンテンツ一斉課金(ある程度の金額)か、完全無料かの二択しかありませんが、ビットコインを決済手段として用いれば、一コンテンツ(または一時間、一アクセス)あたりに課金が可能となり、個人のビジネスが活発化します。

「なぜビットコインは重要か」 by マーク・アンドリーセン

“電子機器をオンラインで売るとしよう。このビジネスの利益率は通常5%未満であり、典型的な2.5%の決済システムだとマージンの半分を持っていってしまう。そのお金は本来、事業に再投資したり、消費者に還元したり、政府に税金として支払うものだ。あらゆる選択肢の中で、その2.5%を銀行に渡して、インターネット上を循環させようというのは最悪の選択だ。また、店舗は、国際決済の際にも壁にぶち当たることになる。もしあなたが好きな商品やサービスがあなたの国で売られていない場合、それは決済が原因であることが多い。”

出典:The Minimalist

原文著者:MARC ANDREESSEN]

また、特にコストの高い海外送金領域は、ビットコインによってビジネスが加速しやすい領域です(新興国は政府も不安定で、ビットコインを導入するメリットが大きい)。

ビットコインのリスク、課題

こちらも箇条書きでざっくりまとめましょう。

  • 国による価値の担保はない:そういう仕組みの通貨なので。ただ、なにか暴落が起きた際に資産の逃避先として仮想通貨が利用されることも考えられるので、なんとも言えません。
  • 即時決済ができない:ビットコイン最大の弱点。10分単位というブロックの時間軸、そして一番長いチェーンが正しいという原理によって、決済完了までに時間がかかります。ビットコイン2.0と呼ばれるアルトコインでは数秒で完了します。
  • 投機的側面が強い:現状、値動きが荒く価値保存に向いていないと言えるでしょう。堀江氏も言っていますが、ビットコインに興味がある層の大半は投機目的なので、当面このままだと思います。
  • 秘密鍵の保管方法:仕組みとして改ざんを防いでいても、個人のパスワードは別。このセキュリティ管理は相変わらず課題です。
  • アドレスが長い:メリットでもあるのですが、0と1から成る256桁の数字を覚えてさえいれば、いつでもビットコインを復元出来ます(暗記してしまえば誰も盗むことが出来なくなります)。問題は長くて覚えられないということです。
  • 使えないリスク:まだ仕方ないですが、ほとんどの場所でビットコインを貨幣として認めておらず、支払いに使えないです。あるいは下で見る後発の仮想通貨が主流となった場合、価値が毀損します。
  • 量子コンピュータみたいな計算量が突出したコンピュータが出たら51%問題が出るのではないか:ビットコインの仕組みが破綻するとしたらプルーフ・オブ・ワークの限界と言われています。ええ、今のビットコイン採掘は採掘コスト(=電気代)の安い中国に集中していて、安全性はちょっと怖い感じになってきていますよw

また、以下はよくある間違いです。

  • 電子マネーと同じ:あれは現金を電子で持つかどうかというだけの違いであり、信用はあくまでも現金に依存しています。ビットコインは中央集権の信用を介さず独自に通貨を発行出来る点で大きく異なります。
  • 匿名性が高くて犯罪に使われる、マネーロンダリングに使われる:むしろすべての取引が記録され公開されているため、透明性は高いです。一方で匿名性を維持したまま信頼可能な社会システムが構築できる点には注意が必要です。
  • マウントゴックスの破綻がやばい:ただの取引所破綻であって、仕組みそのものの信用とは無関係の話です。しかし、ブロックチェーンに穴がなくても取引所のセキュリティを狙うことは可能なのです。
  • 国が規制できる:仕組みとして中央集権でない=世界中に分散されている以上、規制は難しいです。例え日本が使用を禁止しても別の国で使えるのであれば生き残るでしょう。

……なんて書いてたらもっときれいなまとめがありました。

bitc2

(出典:野村総合研究所)

ビットコインの未来

ビットコイン、フィンテックも世界中で持て囃され、注目を浴びた時期をそろそろ過ぎようとしています。

何度も出しますが、ハイプ・サイクルにてこれから期待ピークを超えて幻滅期に入る頃合いです。実際、ビットコインは典型的なネットワーク効果を持つテーマであり、普及しないと誰も使わないけど、誰も使わないと普及しないという問題を抱えています。

事業ライフサイクルとハイプ・サイクルから、投資戦略について考える
ちょっと理論的な話をしたいと思います。 ハイプ・サイクル ハイプ・サイクルとは ハイプ・サイクルって聞いたことありますか? こんなやつ...
hype15

(出典:Gartner)

逆に言えば、一度支配的な地位を築いてしまえばネットワーク効果によって守られる、先行者優位なビジネスでもあるということですが。

ビットコイン2.0

ビットコインと似た仕組みの仮想通貨が次々と出てきています。

bitc3

(出典:経済産業省)

ビットコイン以外の通貨はこんな感じになっています。

bitc4

(出典:Crypto-Currency Market Capitalizations)

  • 1位:Bitcoin (BTC) 時価総額:109億ドル(約1兆1700億円)
  • 2位:Ethereum (ETH) 時価総額:13.5億ドル(約1450億円)
  • 3位:Litecoin (LTC) 時価総額:2.5億ドル(約270億円)

ビットコイン全体の87.8%、上位5通貨の時価総額で全体の96.8%を占めていますが、これでも2年前から比べると減少しています。数百の新種コインが登場しているため、投資対象がバラけているみたいです(というより、主にビットコインからアルトコインへの流れがあります)。

ビットコインに投資するには

ビットコインの取引量はずっと右肩上がりに増えています(このうち通貨の支払いは20%くらいですが、取引量は2倍以上。期待感も大きいと思われます)。

以下の図は15年におけるビットコインの取引量推移。

bitc5

(出典:WIRED)

2014年のデータですが、1日あたりの取引合計金額は約78万BTC(約390億円)、年間約2.8億BTC(約14兆2532億円)でした。為替取引が実需の数十倍に膨らんでいることを差し引いても、既にひとつのマーケットとして驚異的な大きさだと思います。

では、今度は投資(投機)の対象としてのビットコインを見てみましょう。

ビットコインの買い方、稼ぎ方

ここでは非常に簡単にだけ。

マイニングは一般のPCでは無理なので考えません。購入~売却のキャピタルゲインで考えます。

通貨についてはビットコインを選びましょう。上で書いたように、数百の類似ビットコインが乱立しているため、下手なマイナーコインは消えるリスクがあります。

株のルールと同じく退場を避けることが第一なので、流動性を重視してコインを選びましょう(今の時点ではビットコイン一択)。これは取引所についても同じです。

保有コストはないですが金利もないので長期保有に不向きです。消えるリスクも踏まえれば、あまり長期で持つべきではありません。幸い価格の乱高下が激しいので、売りのタイミングはそのうちやってくると思います。

ビットコインの購入はBTCJPYはbitFlyerあるいはBTCBoxという取引所を経由して行いましょう(交換所で直接保有者と交換してもいいのですが、レートが悪くなります)。どちらも日本ではトップクラスの流通量を誇り、安定した経営を進めています。また、一応両取引所ではビットコインの他、アルトコインも取り扱っています。

まずはこのどちらかにアカウントを開設し、日本円を振り込んだら購入できます。購入後はビットコイン・ウォレットというアプリをダウンロードし、そちらに移動させます。時期が来たら売ってもいいし、そのままビットコインで決済出来るお店で使ってもいいです。

詳しいまとめは以下のサイト様記事を見ていただいたほうがより分かりやすいと思います。

ビットコイン投資を始めるためのステップ

なお、ハッキングが横行しているので注意が必要です。取引所を狙った、サービス丸ごと乗っ取られるハッキングはどうしようもないですが、自分のアカウントが乗っ取られるハッキング(フィッシング)対策はしっかりしましょう。具体的には、

  • 二段階認証を設定してアカウントを守る
  • ビットコインを買ったらビットコイン・ウォレットに移動させて管理する

ですね。出来る限り取引所に資金を置かないようにすることが大切です。

参考資料

今回、ブロックチェーン、ビットコインの一連の記事をまとめる上で、経済産業省の資料を参考にしています。

ブロックチェーン〔分散型台帳〕、シェアリングエコノミー を活用した新たな産業社会に向けて

Blockchainに関する最近の動向

平成27年度 我が国経済社会の情報化・サービス化に係る基盤整備 (ブロックチェーン技術を利用したサービスに関する国内外動向調査) 報告書


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