移動平均線って要するに抵抗帯の一つ

市況解説、投資小ネタ

移動平均線が示しているものは何でしょうか?

移動平均線、なんとなく表示していると思います。単純移動平均だったり指数移動平均だったりと重み付けのポイントに若干の違いはあるものの、基本的に複数日の終値を平均したグラフになります。平均するための日数は短期(5日とか10日とか)、中期(20日とか50日とか)、長期(75日とか100日とか)に分かれています。

で、それら複数の移動平均線がクロスしたーとか、ローソク足とクロスしたーとか、乖離率が大きくなったーとか、色々な見方が開発されているんですが、結局のところ「移動平均線ってなんだ?」ってところを理解した上でどう使うか、だと思います。

スポンサーリンク
スポンサーリンク

移動平均線の計算式

n日移動平均=(本日の終値+昨日の終値……+(n-1)日前の終値) / n

単純移動平均線の計算式を表すと、上記のようになります。非常に簡単な式ですが、自分が取引に使う指標は必ず計算式から理解するようにしましょう。

移動平均線の考え方

  • 単純移動平均は「終値」の平均である
  • これにより、過去数日の「おおよその」平均値を理解できる
  • つまり、現在値が移動平均線より上であれば、n日間で買った人は儲けていると分かる
  • つまり、現在値が移動平均線より下であれば、n日間で買った人は損していると分かる
  • ということは、移動平均線はマーケット参加者の資金的な節目になる
  • というようなことを理解していなくても、心理的な節目になる

高い安いを決めるのは、基準となる価格が必要です。それを過去のチャートから求めるのが正なのですが、市場参加者はどうしたって「自分の購入価格」という基準を引かずにはいられません(アンカリング効果って言います)。

移動平均線は終値平均ではありますが、n日間での大体の平均購入単価になるわけじゃないですか。要するに市場参加者の「自分の購入価格」という基準にもなる。だから抵抗帯になっているんです。

ただ、あくまでも平均なので、きれいなライン(高値安値みたいな)ではありません。だから反発ポイントは微妙に上下するし、結果としてダマシが多発します。移動平均を根拠にしたトレードはヒゲつけて戻っていくことが多いのでストップリミットに余裕を持たせます。

ちなみに、なぜ「移動」平均なのかと言うこともおさえましょう。

n日の平均を取るということは、本来は中央値であるn/2の位置にある価格と比較になるはずですし、表示される移動平均線はn/2日だけ遅れてくるはずです。しかしながら、移動平均線の最後は本日の価格下にくっついてきています。これは、本日の価格と比較したいがために、本来あるべきn/2の位置から現在価格に「移動」させた、だから移動平均線ということですね。

移動平均線を外してチャートを見る

一度やったほうがいいのは、移動平均線を外してチャートを見ることです。きっとものすごい違和感があると思いますが、それによって色々と見えてくるものがあるはずです。

聖杯探しをしていたころ、ゴテゴテと大量の指標を表示してその気になっていましたが、今は本当にすっきりしました。トレードのスタイルや軸に合っていれば移動平均線を使えばいいですし、合わないなら消してしまって問題ないのです。

スポンサーリンク
スポンサーリンク
市況解説、投資小ネタ 投資理論
フォローする

関連記事



このブログは和波の運営する雑記ブログです。
記事の質問やお仕事の相談など、お問い合わせフォームにてお気軽にご連絡ください。
和波の投資生活ブログ@米国株・ETF&テーマ株投資
タイトルとURLをコピーしました