「ゾーン — 相場心理学入門」を読む

オススメの本

久しぶりにゾーンを読みました。私がデイトレの勉強をする時に、間違いなく一番お世話になった本で、今でも定期的に読み返していくべき名著だと思います。個人的にメモをしている部分を備忘録として残します(前から順番にメモしているので、若干重複があります。重複は重要な部分でもありますので、あえてそのままにしています)。

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投資をする上で大切なこと

この本には、どうして普通にやろうとして勝てないのか、いかな場所に落とし穴があるのか、そして罠を回避して勝つためにはどうすればよいのか書かれています。

いきなり読んでも「まあそうだよね」くらいにしか感じないのですが、実際に投資をはじめて慣れてきた頃で、どうも上手くいかないと違和感を持っている人が読むと目からウロコだと思います。

恐怖心の克服

  • 人間は非合理的で、ファンダメンタル分析の「理論価格」の通りにならない
  • テクニカル分析はその場に参加している人間心理を分析するため、非合理性を内包している
  • その場の参加者は唯一無二だが、集団心理は一定の規則を作るから統計的優位性がある
  • にもかかわらず、正しいはずのトレードが出来ない。恐怖心を克服しないといけない

自制心の獲得

  • 一貫性はマーケットではなく、心の中にある
  • 損失を自らの責任として受け入れる必要がある
  • マーケットはどの瞬間も誰に対しても中立で、値動きに意味を持たせるのは参加者である
  • マーケットの研究は知識欲を満たし、精神的苦痛を和らげることばかりに繋がってしまう。マーケットだけでなく、自分の心について詳しく知る必要がある

マーケットは常に中立

  • 日常生活にはあらゆる制約があるが、マーケットは制約がない自由な場である。マーケットが提供するのは値動きの情報だけで、それを見てどうするかすべて自分自身が決められる
  • だからこそ、自らルールを造り、守り続けなければいけない
  • そしてそれは非常に困難である。なぜなら、そうした苦痛を回避する心理的メカニズムが発生するためだ

人間の認識力

  • 人間の認識力は、見えないものを見えるようにさせる。例えば初めてチャートを見た時と、今チャートを見た時とでは、そこから得られる情報はまるで違う
  • 恐怖を感じる時、過去の体験に心理的に捕らわれている。なぜなら、人間の学習パターンは「連想」「投影」で過去と現在を結びつけるが、マーケットは常に中立だからだ

統計的優位性とは

  • 統計的に過去と独立している時、次の一回は過去の結果に影響されるものではない
  • 私達は優位性に賭けている。大数の法則によって、個々のランダムな結果がまとまると一定の規則性ある結果に生まれ変わる
  • だが統計的な優位性は次の一回の結果を保証するものではない。優位性とはあくまでも一方が起こる可能性がもう一方より大きいことを示すにすぎない
  • 事前に結果を知ることが出来ないのだから、リスクを定義し、システム的に利確しなければならない
  • 私達はマーケットの全てを認識できず、したがって予想外のあらゆることが常に起こり得るものと理解する=マーケットはその場ごとに唯一無二である
  • もちろん、優位性があると判断出来るまでどの程度費やすことが可能なのか、事前に知っておく必要がある

信念

  • 信念は期待を生み、自分の行動の結果を評価する。そのため、頻繁に外部情報を自分の信念に合わせるように歪めてしまう(因果を逆転させる)

心理のメカニズムから投資の罠を具体例を交えて解説してあり、読むたびに発見がありますね。


ということで、必読本ゾーンの紹介でした。私のメモ書きではとても伝えきれない重要な情報がたくさんありますので、是非一度読んでみることをおすすめします。

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オススメの本 投資理論
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