こんにちは、和波です。たまにはニュースを仕入れてみようかなと思って見ていた矢先に、自分にぴったりの記事を見つけました。
株式会社KADOKAWAと株式会社はてなが共同で開発する新しい小説投稿サイト「カクヨム」が、本日、正式オープンした。昨年末から投稿受付を開始していた為、既に15,000作を超える作品が投稿されており多くの作品を読むことができる。
Web小説と言えば「小説家になろう」一強状態ですが、あえて大御所角川グループがサービスを提供すると聞いて、とても気になりました。
小説家になろうとの違い、住み分け
KADOKAWAと言えば、もちろん誰もが知っている巨大レーベル。出版という実績で言えば右に出る者はいないでしょう。
そこにはてなという、「はてブ」機能を始めとしたSNS、ブログを使った情報バズを得意とする会社がコラボする。これは新しい方向のWeb小説が盛り上がりを見せるかもしれません。
ではでは、ポイントになりそうな部分をまとめてみます。
ユーザ目線として
見た目
フォーマットはなろうとそんなに変わりません。読みにくさは感じないです。デザインが綺麗な印象があります。ついつい先を読み進めたくなるような、使いやすいインターフェースに成長していってくれると嬉しいです。
作品
出来たばっかりなので、もちろん作品数はまだまだです。ただ、オススメ機能に特に力を入れているとのことで、面白い作品がどんどん見つかる仕組みが出来るのかな?
なんというか、多くの人が読まれているものをオススメされるだけでなく、埋もれている良作を教えてくれるようなレコメンドサービスは出来ないものですかね。こんなイメージでしょうか↓
- SNSやブログでバズってるワード、作品を教えてくれる
- 誰かのオススメ共有(自分に近い感性を盛っている人のオススメなど)
- 個人情報や閲覧履歴からオススメな作品を選んでくれる
- 集めたデータを活かしてビッグデータ解析し、読者のニーズをより細かく見える化(作者側の希望かも)
ビッグデータ分析はデータが蓄積してからでないと精度が上がらないので、もうしばらく様子見でしょうか。
なろうは作品数が多すぎて上下の差が激しいことと、特定ジャンルに集中していることが問題だと思っているので、オススメ機能によって読者が本当に求める作品の元へ連れて行くことは重要な差別化要素だと思います。頑張ってほしいところですね。
追記)現時点では検索機能が使いにくいという声が大きいようですね。書く側に対してばかり意識が行って、肝心の読者が置いてけぼりだとか。元々有名な人でないとPVが取れないという点をどう解決するか、長い目で見ていかないといけませんね。
小説家志望の目線として
使い勝手
私はまだ投稿していないのですが、他の投稿者のコメントを見ているとユーザーインターフェースは結構満足度高いみたいですね。はてなのブログサービス等は定評がありますので、ここが運営するのであれば、今後も要望を取り入れてどんどん改良していくでしょう。
ただ、なろうとの差別化ポイントというほどにはならなさそうです。
読者は集まるのか?
結局のところ、作者にとって一番大切なことは、たくさんの読者が来てくれるかどうかというところですよね。
ただ、読者が来るから作品を書く、面白い作品があるから読者が来るというニワトリと卵の関係なので、一朝一夕でどうにかなるものじゃないです。
現時点ではもちろん固定ファンの強いなろうに一日の長があります。特に流行りの異世界チーレムみたいなジャンルを奨励してWeb小説市場を食い合いしていても勝てないでしょう。作者としては読者の求める作品を書かないといけないのですが、個人的にはその幅を広げてくれないかと期待しています。
- ジャンルの住み分け(ランキング形式を分ける、オススメ機能の活用)。特に大人向けジャンルが流行るんじゃないかな~と思っています。ミステリ頑張って。
- メガヒット一作出す。KADOKAWA主導で大々的に成功させれば、腕のいい作者が集まってきます。やっぱり夢を売らないとね。
競合が少ないのはいいこと?
作品数が少ない今のうちであれば、新規ものが好きな人が見てくれる可能性も高くなります。ランキングに載りやすくなるかも……とか同じことを考える人が多そうですが、やっぱり今でもなろうである程度PV取れる人が上位に来ています。
ま、プロも来る世界ですからね。そんな甘くないっすね。
KADOKAWAからの出版の夢
そして最後に、KADOKAWAからの出版という夢のような話が出るかもという期待。早速Webコンテストもやっていますね。
こちら、読者選考というなんともWebらしい選考形式を採用しているようです。確かに実際の購入者の投票によって決めたほうが、その後の売れ筋も見通しが立ちますからね。
そして最後に超重要。ガイドラインを見てください。投稿作品の商業出版について書かれています。
外部企業から出版や販売などの問い合わせがあった場合
KADOKAWA社内においても既に出版検討に入っている場合がございます。まずは運営までご一報ください。編集部に確認の後ご連絡させていただきます。
ほう。
まあ、KADOKAWAとしては昨今のWeb小説ブームで作者も読者も自社システムで囲っておきたいという思いがあるでしょう。
ということで、とりとめもない内容でした。私としてはまた一つ作品発表の場が増えたという印象です。大歓迎ですよ。小説家になろうと競争して、発展していってほしいなと思います。
同時に、私も取り残されないように頑張らねば! という感じですね。まあ私に出来ることと言えば、面白い作品を書くこと以外にないわけですが。
今回はここまでです。以下、完全な余談ですが、今後やっていきたいな~と思っているのが、
- 最新技術や新しいビジネスをネタに取り上げて、小説のアイデアとして妄想する
- そうした妄想を株の成長シナリオという観点からも検討してみる
みたいなことです。せっかくなので他にないコンテンツを作りたいと思ってネタを考えていましたが、どうでしょうか。