AI(人工知能)のある未来を考えてみる(2045年くらいの未来社会)

アイデア

まだ続きます~。

3分で分かる、AI(人工知能) なぜ今回のAIブームは本物と言えるのか【機械学習・ディープラーニング】

やっぱり未来の世界を考えるって大事だと思うんですよね。投資においてもそうですし、ビジネスにおいてもそう。小説のネタとかにも使えるかな……。

ということで、ちょっと息抜きがてらAI中心の未来を考えてみましょう。

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人間と機械の違いって

哲学的な意味ではなく、実務的な違いですよ。まず、機械の強みってこんなところでしょうか。

  • (24時間働かせても)疲れない、文句言わない
  • 常に一定の結果を出せる(安定している)
  • 記憶力がとても良い(人間の脳はせいぜい3TB)
  • 計算が早い(ハードスペック次第)
  • 複製が出来る(プログラム)

逆に人間の強みだと、

  • クリエイティブな作業が出来る(全く違うものの比較、アイデア創出)
  • 感情がある、倫理観がある

とはいえ、機械の人間化が進んでいる今、双方の違いは少なくなってきています。主に人間の領域が機械に侵食される形で。

AIビジネスの未来

遥か未来の2045年、人工知能が人間の予測限界を超えた世界(シンギュラリティ)。そこでは今と全く違う日常があることでしょう。

ディープラーニングでも見ましたが、AI活用で調べたら(当たり前だけど)もっとたくさん出てきたので、もう一回まとめます。未来的なところ中心に。

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(出典:日経BP未来研究所)

メーカー×AI

メーカーの製品にAIが加わることで劇的な変化が

真っ先に思いつくのは自動運転ですね。数百数千の部品を要し、産業の要とも言われてきた自動車業界に大変革が訪れようとしています。人の運転が自動化された未来、要は家が移動しているようなものですから、両手が離れた時間にやれること=エンターテイメント系のビジネス発展に結びつきそうです。

このことは雇用問題と表裏一体の関係にあります。例えば自動運転の実現で真っ青になるのはタクシーの運転手や保険業界です(運転手は現地と交流したいニーズもあり、観光案内を含めたサービスで生き残るかも?)。

もちろん、自動車に限りません。例えば家(スマートホーム)もですよね。喉が渇いたらコップに水を入れて運んできてくれるし、鼻をかんだらゴミ箱がやって来てくれるとか、そんなイメージなんですが、みなさんはどうでしょう。

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(出典:日経BP未来研究所)

IoTとも組み合わせて

現在のメーカーにおける人工知能利活用は品質管理や在庫管理がメインですが、IoTの流行りと共に今後ICチップを組み込んでいくことになると思います。売り切り型のビジネスモデルにも変化が生まれ、新しい市場が出来るかもと期待されます。

家事×AI

あらゆる家事の代行(ロボット)

家事には二種類あって、リセット(ゼロに戻す)家事とクリエイト(新しく創る)する家事があります。前者の代表は掃除や洗濯、後者の代表は料理です。

ルンバが出てきて掃除の自動化が出来るようになってきましたが、未来は後者も含めてすべて家事ロボットがやってくれるはずです。下で見る在宅医療とかも含めて、一台のロボット(AI)が全部やってくれたら楽ちんでしょうね。

農業の代わりに3Dプリンタ?

自給自足出来るようになると思うんですよ、未来のいつかには。だって将来の食糧危機が見えてるので、需要=ビジネスチャンスが大きいんですよね。

で、その方法が3Dプリンタなのかな~と。材料集めて設計図があれば、原理的には食べ物でも作れちゃうらしいです。こいつを家事ロボットと組み合わせれば、大体の家事を代行出来そうな目処が立ちます。

金融×AI

窓口業務代行

IBM Watsonによるコールセンター自動化(3メガバンク):コールセンター自動化恩恵は金融に限りませんが、窓口業務の多い銀行業務において人工知能を活用したことで超低コスト化が可能になっています。音声認識ですね。

将来的には投資アドバイザーも兼ね備えたオペレーション業務をほぼ代行し切るでしょう。事務系職種は20年後にはなくなっていると言われます。SNS等からも情報を取り込み、人工知能が一人ひとりの秘書のように働いてくれるのです。

株関係

一番は投資アドバイザーでしょうか。フィンテックで見ましたね。

アルゴリズムによる株の自動取引は今でもありますけど、考えて行動する人工知能というより、決められたプログラム通りに超高速取引するって感じですね(既に全取引の90%を超えています)。個人投資家はアルゴリズム同士の勝負に巻き込まれないような投資戦略を立てるしかないです。

株価の予測は信用していません。投資アドバイザーのオススメ銘柄を予測して動くAIが出てきたらまた正のフィードバックがサイクルするでしょ。

不正利用検知というより全く新しい金融サービスの形に

前見たように、不正利用直前の不審な振る舞いを発見することで、年間100億円以上とも言われるクレカ不正利用犯罪を検知することができています。今後、ほぼ0%までいけそうな感じ。

でもビットコインみたいな新しいデジタル貨幣も出てきて、クレカみたいな決済方式も変わりそうな気がしますけどね。結局金融って法規制の壁で生き残っている面も強いですから。AIが使える前提の新しい便利な仕組みが出来るんじゃないでしょうか。

医療×AI

予防医療の進展

これからますます人の寿命は伸びていき、やがて200歳でも生き生きしている未来がやってくるかもしれません(というのは言い過ぎかもしれませんが、予測では2045年に世界平均寿命100歳を突破するらしいです)。そのために重要なことは事前に大きな病を防ぐことでしょう。

これから遺伝子解析も進み、やがては「いつ、どんな病気にかかるか」という自分の未来年表が分かるようになります。あるいは老化を防ぐNMNという物質が確認されており、マウスの実験では本当に若返っています。iPS細胞研究の本格化、3Dプリンタによる細胞、臓器製造等の未来技術はすべてが人類の寿命を伸ばす方向に進めるでしょうし、そこで適切に自分の身体を管理してくれる人工知能は大きな役割を担うはずです。

AIは感情を持つか?

感情を持つとどうなるかというと、医療の項としては育児や介護で温かみのあるサービスを提供出来るようになります。

現在でもソフトバンクのPepperは感情エンジンを搭載しており、人の感情を読み取ることは出来ます。それをAI側が生み出すことが出来るかどうか、うーん。

それらしく見せたり、会話したりは出来そうですけどね。それが本当かどうか調べられるでしょうか?

機械ならパラメータの重み付けを見れば分かるのかな? 哲学的にはクオリアと言って、隣の人間が本当に自分と同じものを見ているか、感じているかは分からないという話を思い出しました。でも脳の信号が解明されてクオリアもなくなるらしいっすね。

人間であればナントカという化学物質が出て感情を生み出すのですが、機械は0と1なので分かりやすいのかもです。

エンターテイメント×AI

小説を書く、絵を描く、ゲームを作る人工知能

今は人による補佐が入っているものの、将来はAI独力で著名人の文章や画風を学習し、それっぽい作品を作れるようになりそう。でもどうなんでしょう、要は世間的に評価が高い作品のミックスみたいになるわけで、独特な作風は難しい気が(一人で何作もあるとかサンプルが多ければ違いますが)。2020年までにショートショートが書けるようになるらしいです。

人工知能が一人ひとりの好みの小説を書く日

クリエイティブは将来も人間が生き残る分野と言われていましたが、人工知能の成長速度も恐るべしですね。以下に面白い記事がありましたのでご紹介。クリエイションはできるが、クリエイターとは分けて考えるべきとの主張でした。

AIはクリエイターになれるのか?

ヒット曲予測どころか、人工知能がヒット曲を作曲

今もヒット曲を予測出来ることを前回見ましたが、その曲がヒットする理由は分からないと言いました。今後は膨大なデータから人間にも精査出来ないレベルの要因を分析し、ヒット曲を生み出してしまうかも。

実は音楽分野ではAIが進んでいて、BGMくらいなら簡単に作曲出来るらしい。

囲碁や将棋は

パズル等の「限られたルールの中で最適解を探す」系は人工知能が得意とする領域です。実際、囲碁や将棋はAIが勝っちゃったみたいですが、再逆転は難しそうですよね……。

電脳

SFでよくあるやつです。人間の脳にチップを埋め込んで、常時ネットワークアクセス出来るようになるという(と言って、どの作品を思い浮かべますか?)。

当然思考速度が超高速化、いちいちテスト勉強する必要もなくなりますね。「ネットに書いてあるから必要なら調べればいい」が現実になります。

逆に人間の脳をロボットの身体に移植するという研究もあります。身体の老化や身体能力の限界と無縁になるので、また別のSF世界が出来てしまいそう。

広告×AI

アドテクノロジー

広告分野はAI先進業界と言えそうです。かつて広告枠を買って表示させていた広告ビジネスは、アドテクノロジーの登場によって、真逆に変わりました。つまり、ユーザーが広告枠を見てから1000分の1秒で入札→広告表示ということです。

でもこの広告モデルも途上だと思うんですよね。今アドブロックとか広がってるじゃないですか、iphoneのSafariにも標準装備されてしまったらしいですし。まあ無料のバーターとして広告くらい表示認めろってのも分からないではないんですけどね……。

名称を忘れてしまったのですが、今後はコンテンツに直接使う形が増えるかな~と思っています。例えばお茶を広告したい時、動画の中で(さりげなく)登場人物がそのお茶を飲んでいるシーンを使うとか、そんな感じにシームレスに。

マッチング

広告に限りませんが、マッチングビジネスはAIと相性が良いです。今でも転職サイトのマッチングに使われていたりするみたいですが、未来ではもっと多種多様な組み合わせを実現するのでしょう。

スポーツ×AI

マシンスーツは無粋の極み

あるんですよ、軍事目的で人類の身体能力を超強化(実際には機械が補佐している)する技術が。でもそんなことされたらスポーツの楽しみはなくなってしまうので、とりあえずサッカーの審判を人工知能に置き換えてくれればそれでいいです。

でもそれはそれとして、新しい超人スポーツみたいな新しいスポーツが出てきても面白いかもですね。実質ロボコンになりそうだけどw

AIの予測はどこまで

AIの予測で使えそうな分野だと、育成(今後誰が伸びるか、あるいはどういう育成メニューを渡せば伸びるか)、試合経過(選手交代やフォーメーション等の戦術や選手の調子判断)ですね。

ドイツのサッカーではビッグデータを活用して上記の取り組みがされており、それが彼らの強さの秘密にもなっていますので、効果は大きいはずです。

防災×AI

防災は日本の課題

例えば地震予測ですね。べき乗則って予測できなさそうですが、仕組みがもっと解析されていって、予測できる時代が来てくれないかなあという願望。

それはそうと、最近の天気予報の正確性が凄い気がしているのですが、なんか仕組み変わったりしたんですかね?

防犯も

世界各地でテロが怖い今日このごろ。不正検知と同じ仕組みで犯罪者の振る舞いを分析して未然に防いだり、あるいは犯人追跡の方法としてビッグデータを活用する事例は既にあります(アメリカ・カリフォルニア州の警察署:導入後、犯罪率が2割減少)。

AI兵器

AIの軍事登用は止められない流れでしょう。AIが自動操縦する無人戦闘機、ターゲットの位置予測、誘導弾、あるいは着弾予測……AIがより高度な戦闘を生み出すことは間違いありません。こんだけAIに頼りっぱなしの状況でAIが人類の敵になったら大変ですね。

人工知能の軍事利用への危機感が高まる、“AI兵器”の開発が進む?

AIは人類の敵になるか?

確かに倫理観を教えることが難しいかもしれませんよね。となると、彼らの方が優秀だと判断したら、彼らが人間を支配するのかもしれません(自分で新しいプログラムを作る=自身を複製出来る)。

その点を警告している学者さんは結構たくさんいます。2045年のシンギュラリティで人間の手に負えない存在になった後、人工知能が世界を支配すると(SFっぽい)。

人工知能は核兵器よりも潜在的に危険、ホーキング博士が「100年以内に人工知能は人間を超える」と警告

人間が目的を決めて機械が実行するというこれまでの住み分けなら問題ないんですけどね。ディープラーニングで人間の脳と同じ構造を持っちゃったわけですから、原理的には同じことが出来るかもということです。

うーん、分からん。今のところは人工知能の過大評価としか。でも兵器の乱用とか雇用問題だったら現実的な「人類の敵」になるかもしれませんし、ビッグデータを独占出来る企業の野心こそが真の危険性を孕んでいるという見方も出来るでしょう。→参考記事

AI(人工知能)、未来についてのオススメ本とか

興味を持った方、以下の本もオススメです。人工知能の基本がよく分かる二冊で、両方Kindle版が出ています。

ちなみに最後のシンギュラリティについてはレイ・カーツワイルの著作が一番有名。

未来社会について書かれた本としては以下がオススメ。ただ、結構読んでいるのですが、あんまり良いのに出会えてないです(某2030年とか2050年の予測が書かれた本はどうも薄っぺらいというか……)。

ミチオ・カクの本も知的好奇心がくすぐられる良本だと思います。2100年の科学ライフはちょっと古い(2012年)かもですが、フューチャー・オブ・マインドは2015年の情報満載です。クソ分厚くて嵩張るのでKindle推奨(安いですし)。

2020年までの内容なら野村総合研究所の本は流石の出来だと思います(立ち読みだったけど許して)。ITロードマップと同じ感じで、分析データが詳しく載っています。

あとは……NHKオンデマンドでネクストワールドもいいですよ。1回216円、全5回シリーズです。こちら、本も出ています。


文字だらけになってしまった。

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